「５０年後のボクたちは」を観てきました。
ストーリーは、
14歳のマイクは同級生から変人扱いされている冴えない中学生。母親はアル中で、父親は若い恋人と浮気、マイクは学校だけでなく、家に帰っても息苦しい毎日を送っていた。そんなある日、チックという少し風変わりな転校生がロシアからやって来る。2人はクラスでも浮いた存在で、マイクが思いを寄せるクラスメイトの誕生パーティの招待状も、結局マイクとチックの2人にだけは届くことがなかった。夏休みに入り、チックはマイクをドライブに誘う。無断借用したオンボロのディーゼル車に乗り、南へと走り出した2人は、退屈な日常から飛び出し一生忘れられない旅に出る。
というお話です。
14歳、思春期真っ只中のマイクは、父親の仕事の関係で今の家に引っ越してきた。父親は開発業者だが失敗して家は抵当に、母親はアル中で矯正クリニックに入院するという。マイクは学校のクラスに馴染めず、変人扱いされて、友人も居ない。
ある日、クラスに転校生がロシアからやって来る。見た目はアジアっぽいが、ロシア人だと言う。名前はチック。マイクと同じようにクラスでは浮いているが、頭はとても良いようだ。２人はクラス一の美人・タチアナの誕生会に呼ばれず、何だかイヤな気分。
夏休みに入り、何処へも出かけず、家のプールでぼんやりしているマイクの前に、ボロ車で訪ねて来たチック。つまらない夏休みを楽しくしようと思い、２人は、チックの祖父が居ると言う”ワラキア”に旅に出る事にする。ワラキアは南の方だと言う事しか分からないのに、スマホのナビで調べようとするマイクのスマホを取り上げ、車の窓の外に捨ててしまう。何となく南の方に向かう２人は、色々な困難に出会いながらも、生きるという事を確認し、成長して行きます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、良かったなぁ。１４歳の思春期の少年たちだから、恐いと思いながらも、結構、大胆な事をしたりして、旅をして行くんです。ガソリンを盗んだり、警察に追われて大人のマネをしようとしたり、時には信仰深い家族にごちそうになったりと、不思議な出会いをたくさんして行くんです。
そんな中でも、ゴミ溜めに居た女の子・イザと出会い、一緒に旅をしながら、目的地を目指します。女の子が混ざった事で、ちょっと性的な事にも興味を持ったりして、キスでときめいたり、とっても可愛いの。こういう時期ってあるよねぇ。何を見ても眩しく感じて、恥ずかしくなったり、でも触ってみたくなったりと、その何とも言えない、子供と大人の間を感じられる内容で、観ていて嬉しくなっちゃいました。
チックが、マイクが来ている”スカジャン”を超カッコいいと絶賛し、それが、ちょっとイイ感じの話に繋がるのですが、そのスカジャン、後ろに「JAPAN」って刺繍がしてあって、最初はダサッって思うんだけど、最後にはカッコ良く見えて来るのよねぇ。
古い車だから、車の中にはテープレコーダーしか無くて、そこでかかるのは何故か”リチャード・クレイダーマン”。一度、テープがダメになるのに、またも”リチャード・クレイダーマン”。オイオイ、どーいう事だよって怒りたくなりそうなもんだけど、何故か、彼らはそれを気持ち良く聞き続けるのよ。不思議でしょ。”渚のアデリーヌ”っていう曲らしいのですが、その曲を聞くと、私、普段は眠けに誘われてしまうのですが、あまりにも面白くて、全く眠くなりませんでした。
チックという青年ですが、もー、めちゃくちゃなの。だって、学校にコンビニ袋をぶら下げてきて、お酒が入っているんだよ。先生、ちゃんとチェックしてくださいよ。酔っ払ってても、勉強は出来るからスゴイ子なんだけどね。このチックも、家に問題があるようで、本当は色々あったんだろうなぁ。でも、本当はとっても良い子でしたよ。友達思いだしね。
そうそう、一つムカついたのが、マイクの父親が、母親がクリニックに入院したとたんに、若い彼女を自宅に連れてきて、これから旅行に行ってくるとかマイクに言うんです。酷い父親だと思いませんか？まだ離婚してないんだから、ケジメつけてからにしなさいよっ！まして子供にその姿を見せるなんて、許せねーよ。殴りたくなりました。
もっともっといろいろ書きたいんだけど、終わらないから止めます。私は、この映画、超！超！お薦めしたいと思います。スタンド・バイ・ミーっぽい感じだけど、もっと身近な可愛い子たちのように感じて、気に入りました。観た後に、未来は見えないけど、きっと大丈夫だよって言われているような気持ちになりました。５０年後の彼らの約束はどういうものなのか、ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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