「プラネタリウム」心霊現象を映像に収めようなんて人間風情がおこがましいって悪魔が囁いていそう。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「プラネタリウム」を観てきました。

 

ストーリーは、

1930年代後半。アメリカ人のローラは、死者を呼び戻せるほど霊感の強い妹ケイトと共に、降霊術のツアーでパリを訪れる。姉妹の才能を目の当たりにして衝撃を受けた大手映画会社プロデューサーのアンドレは、姉妹を主人公にしたリアルなゴースト映画を製作しようと思いつく。アンドレは姉妹と映画の出演契約を結び、2人を自宅に住まわせて撮影を開始するが・・・。

というお話です。

 

 

1930年代後半、アメリカ人のローラは、妹のケイトと共に店の舞台に立ち、死者を呼び出すという降霊術をして生計を立てていました。アメリカでは個人で降霊術を頼んでくるお客が少ないので、パリにツアーに出る事にして、パリの店で降霊術を始めます。

 

 

ある日、降霊術を観ていた客がローラとケイトを面白いと思い、自宅での降霊術を頼みます。彼の名はアンドレ、大手映画会社のプロデューサーでした。アンドレの自宅で降霊術を行うと、アンドレの忘れていた記憶の様なものが蘇り、自分が知りたいと思っていたことが意識の中に現れてくる。驚いたアンドレは、この2人の降霊術は本物だと思い、それを映像に残し、映画にしたいと思い出す。

 

 

姉のローラを女優として使い、映画を撮る事を会社の取締役たちに納得させ、撮影に入る。内気で病弱なケイトは自宅に籠っているが、時々、アンドレが外に連れ出し心霊現象的なものの研究所に連れて行き、脳に色々な装置を付けて、ケイトが起こす現象を撮影しようと試みる。

 

そんな日々が続き、映画には予算が継ぎ込まれ、社会情勢は段々と戦争に傾いて行く。アンドレは映画の予算が膨らんだことと、映画の内容が望むように出来ていないことから、取締役たちから責められ、退任を迫られてしまう。そしてアンドレが純粋なフランス人ではないことが問題となり・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、うーん、何を描きたかったんだろうか。戦争に翻弄される人々なのか、心霊現象を信じるか信じないかなのか、美しい姉妹が成り上がる為に何をやっていたのかなのか、とにかく、どれもが同じ線上で描かれていて、何が重要かが良く分からなかったんです。これを描きたいんだと言うものを、もっと前面に押し出してくれれば、もっと分かり易かったと思うんだけどなぁ。

 

 

ナタリー・ポートマン演じるローラが、凄い野心で迫ってくるみたいな宣伝文句だったんだけど、野心は普通なんです。食べて行く為にはこれくらい、当たり前の事だと思うけど。それに、ケイトは、本当にその力があるようだったので、そんなに必死でやっている感は無かったんだけどなぁ。

 

時代は、戦争前の微妙な時期なので、ユダヤ人が迫害されたり、ドイツを恐れたり、だって、この後、直ぐにドイツが侵攻して、パリも占領されたんですよね。こんな時代に降霊術って言ったって、そんな事やっている場合じゃないって事なってしまいますよね。

 

 

この話、ベースになった実話があったらしく、3姉妹と映画プロデューサーのらしいんです。時代が悪かったですよね。もし、現代なら、TV局が来て、本当でも嘘でも何でもいいから番組にしただろうにね。

 

相変わらず、ナタリー・ポートマンは美しく、リリー=ローズ・デップは可愛かったです。リリーさんは、今回の役は合っていたんじゃないかな。ちょっと弱そうで、姉に頼りっきりの所が、甘えん坊っぽくて良かったです。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかな。ハッキリ言って、それ程面白い映画とは言えませんが、美しい女優さんを見る為には良いかも知れません。戦争にもうすぐ突入するという背景も面白いかなと思いました。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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