「アメイジング・ジャーニー 神の小屋より」宗教色の強い内容ですが、思ったより楽しめました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「アメイジング・ジャーニー 神の小屋より」を観てきました。

 

ストーリーは、

愛する妻子に囲まれ幸せに暮らしていたマックだったが、末娘のミッシーがキャンプ中にさらわれ、姿を消してしまう。捜索の末、廃れた山小屋で血に染まったミッシーのドレスが見つかり、警察が追っている連続殺人犯の凶行と考えられたが、ミッシーの遺体は見つからなかった。それから年月を経てもマックの悲しみは消えず、残された妻子との溝も深まっていた。そんなある日、マックのもとに「あの小屋へ来い」という奇妙な招待状が届き……。

というお話です。

 

 

マックは、妻と3人の子供に囲まれ、幸せに暮らしています。毎週、教会に通い、神を信じて、その教えに背かず、堅実な生活を送っていました。

 

ある日、湖畔にキャンプへ向かったマックと3人の子供たち。湖畔で知り合った家族と仲良く遊んでいました。長女と長男が、ボート遊びをしており、末っ子のミッシーにマックがついて楽しんでいたのですが、ボートの上で騒いだ長女がバランスを崩して、ボートが転覆してしまいます。慌てたマックは、直ぐに湖に飛び込み、ボートに押し込まれて危険な状態だった長男を助け出し、事なきを得ます。

 

二人を助けて、キャンプ地に戻ってみると、今まで、テーブルで絵を描いていたミッシーの姿が見えません。周りを探すマックですが見当たらず、警察に連絡して捜査をして貰います。しかしミッシーは見つからず、山小屋の中にミッシーの来ていた赤いワンピースと血痕が残されていました。警察の調べでは、”テントウムシ”と呼ばれている連続殺人鬼の仕業ではないかと言われ、死体が無いままミッシーのお葬式をする事になります。

 

マックはミッシーから目を離した自分を責め、長女はボートでふざけた自分を責めて、家族は上手くいかなくなります。暗い毎日の中、ある冬の日、ポストにマック宛ての手紙が届き、「あの山小屋へ来い」と書いてあります。驚いたマックは山小屋を訪ねて行くと、只、廃墟があるだけ。不審に思いながらも、そのまま帰ろうとすると、男がやってきて、”みんなが待っている。”とマックに継げます。その男に連れられて、もう一度、山小屋に行くと、そこには”神=父”と”子”と”精霊”が待っており、マックに問いかけ始めます。後は、映画を観て下さいね。

 

 

とても宗教色の強い映画でしたが、楽しめました。聖書に書いてあるとおり、父と子と精霊が、人間に癒しを与える姿が描かれています。確かに、宗教的に言えば、全てを許すことが、全てを良い方向に向かわせるんだろうけど、許したからって、悪い奴は改心なんてしないんですけどね。私は、聖書に書かれているような、許しを信じてはいません。

 

娘を殺されたら、それを許せと言われても無理でしょ。私なら許せません。何処までも追い詰めて殺すだろうなぁ。たとえ、それで自分に跳ね返ってこようとも、別に、自分の罪だから償うつもりだし、それを許して欲しいなんて頼むつもりも無いです。何処までも寛容になんて、神様じゃないんだから、無理ですよ。っていうか、神話などで、神様だって、何にも許してないじゃないですか。必ず、報復してますよね。神でさえ、報復するのに、人間に我慢しろって言う方がムリじゃないの?

 

まぁ、この映画は、そういう事を描いているのではなく、何故、神が愛している人間が殺されたりするのか、って事を、結構、突き詰めて話し合っていました。マックは、神に、どうしてミッシーは殺されて、殺した相手は許されるのか。ミッシーは、神に愛されていなかったのか。こんなにも不公平なのは、おかしいだろうと訴えるんです。当たり前ですよね。神は、万能なんだから、殺人なんて起こさせなければ良いのに、何故、それをほおっておくのでしょう。何度考えても、神がサギしてるとしか思えないでしょ。神は万能だから崇めなさいよ詐欺ってヤツ。オレオレ詐欺より悪いじゃん。

 

 

と悪態を付いていますが、神は心の中にいて、万能ではないですよね。人間の良いように解釈されて、神だって迷惑がっているだろうと思います。それでも、心の支えになってくれる”神”という存在が、ある一定の人間には必要なんだろうなぁ。宗教って、マジで都合が良くて、本当に儲かるだろうなぁ。(どうしてもここに辿り着いてしまう私です。)

 

この映画では、本当に、神様という存在が現れて、マックに、心の平穏を手に入れるにはどうするべきだと、ずっと諭していきます。時には”精霊”が手助けしたり、時には”子=キリスト”が手助けをしてくれて、段々と落ち着いて行くマックの姿が印象的でした。

 

”精霊”役のすみれさん、素敵でした。英語も流暢だし、東洋の美しさを十分に備えているので、これからも頑張って欲しいです。ぜひ、海外で活躍して欲しい。演技も自然だったし、精霊のオーラが出てました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。素直に観れば、とっても良い作品だし、穏やかな気持ちになれる内容でした。出演者たちも美しいし、映像も良いです。ただ、私のように神を信用せず、ひねくれた考え方を持っていると、ちょっと”ええ~!”と思う部分もありますが、良い作品ですので、ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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