「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」エゲつない親父は経営者の鏡らしいよ。ムカつくけど。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」を観てきました。

 

ストーリーは、

1954年、シェイクミキサーのセールスマン、レイ・クロックに8台もの注文が飛び込む。注文先はマックとディックのマクドナルド兄弟が経営するカリフォルニア州南部にあるバーガーショップ「マクドナルド」だった。合理的なサービス、コスト削減、高品質という、店のコンセプトに勝機を見出したクロックは兄弟を説得し、「マクドナルド」のフランチャイズ化を展開する。しかし、利益を追求するクロックと兄弟の関係は次第に悪化し、クロックと兄弟は全面対決へと発展してしまう。

というお話です。

 

 

やっと観に行けました!映画の日に観る予定にしていたら、大雨で、突然、主人が仕事場から電話をかけてきて、酷いから外に出るなと言われ、映画の日だと言うと凄く怒られて、仕方なく家に閉じこもって悶々としていたんです。今日、やっとレディースデーで行って来れました。良かったぁ~!横浜のジャック&ベティという映画館でやっているのですが、この映画館の近くに大きな川がありまして、氾濫しちゃう怖れありだったので、まぁ、仕方ないんですけどね。あ、映画の解説を。

 

 

1954年、ミキサーのセールスマンだったレイ・クロックは、全くミキサーが売れず、途方に暮れています。そんな彼に、ミキサーを6台発注してきた店舗があり、驚いて電話をすると追加を2台で全部で8台の発注をしてきました。何故だろうと思ったレイは、直ぐに店舗に向かうと、そこにはメニューが4つほどしかないハンバーガーショップがありました。

 

店は、ディック&マック・マクドナルドの兄弟がやっているバーガー屋で、合理的な流れ作業で製品を作り、販売するという完璧なシステムでした。レイは、こんな店が在ったらと理想に描いていた店舗が目の前にあり、これはフランチャズ化するべきだと考え、マクドナルド兄弟にその提案をします。最初は渋っていた兄弟ですが、レイの熱烈なラブコールに答え、完璧な契約書を作り、フランチャイズ化をレイに許します。

 

 

フランチャイズの権利を手に入れたレイは、自宅を担保に金を借りて、マクドナルドのハンバーガー店を広げていきます。手を広げて行くのに、利益が上がらない事に気が付き、コンサルタントに助言を頼むと、ハンバーガーの販売だけでは一個の利益が低すぎるから、不動産を手に入れて、それを小売店にレンタルするんだと言われます。

 

そして、助言通りに進めて行くと、どんどん利益が上がり始め、今度は店の内容に関しての契約項目が足枷になっている事に気が付き、マクドナルド兄弟に契約項目の変更を頼むのですが断られ・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、事実を基に描かれているのですが、いやぁ、えげつない事をしたんですねぇ。驚きました。経営者の鏡だと言われているようですが、私はイヤだなぁと思いました。

 

彼が言うには、成功の秘訣は持続力を持つ事と、これだと思ったら見切り発車する事と、目的の為には手段を選ばないという事。持続力というのは、しつこくしつこく諦めないで続ける事だそうです。うん、これは理解出来るよね。見切り発車というのも、目を付けたら人に取られる前に始めてしまうのが良いのも解る。でもね、手段を選ばないというのは、これは辛いっしょ。私だって、ある程度はしますよ。もちろん。でもね、えげつない事って、あまり出来ないじゃないですか。でも、この人、やっちゃうんですよ。オイオイって言うくらい、酷い事をするんです。

 

 

彼の経営者はこうあるべきっていう項目に、友人を切る事も厭わないって事があって、それ、経営者としては凄いのかも知れないけど、人としては最低でしょ。そうなるのは嫌だから、私は、仕事では友人と関わらないようにしているんですけど。確かに、仲良しクラブで続けて行けるほど、会社って簡単じゃないから、どこかで切らなくちゃいけなくなる場合もあると思う。だからこそ、友人と一緒に仕事をやるなんて無理だと思うのよ。

 

このレイも、友人は居なかったと思います。だって、こんな風に平気で契約を反故にしたり、人から名前を奪ったりするような人間、友達にしたくないよ。でも、見習うべき部分はあると思いました。本当に、仕事に関しては、手段を選ばないんです。彼は、仕事を仕事と思ってはいなくて、仕事で成功するのが目的で、既に仕事が趣味なんです。だから、目的の為には手段を選ばない。何でも出来るんです。人を裏切ることも、頭を下げる事も、何も苦にならない。目的の為なんだから。その徹底振りは、尊敬に値すると思いました。

 

 

それにしても、あのマクドナルドが、こんな風に作られていて、日本に渡って来たのかと思うと、驚いちゃいます。ケンタッキー・フライドチキンの方が、なんかマトモそうに思えますね。でも、今、マクドナルドが日本から無くなったら、本当に寂しいから応援します。あの味、暫くすると食べたくなるのよね。麻薬でも入ってんのかしら。(笑)それくらい、不思議と食べたくなるのは本当です。

 

そうそう、レイが儲からないから不動産に手を出すのだけど、なんでフランチャイズ化する時に気が付かなかったのかな?不思議に思いました。誰が考えてもハンバーガーの売上げの何%なんて微々たるものでしょ。儲からないと思うのよ。フランチャイズ化って、大きな物を売るならまだしも、小さな物なら、それに付随する物を全て供給してこそ儲けが出るって、当たり前っしょ。コンビニもそうだし、住宅メーカーだってマニュアルだけじゃ無く、材料も売ってこそ儲かるんだから。そちらも結構、えげつない世界ですよね。

 

 

この映画、私は、お薦めしたいと思います。経営者や人の上に立つ人は観た方が良いし、普通の人だって、こんな風にマクドナルドが出来たんだって知ったら、色々、思う所が出てくると思います。でもね、凄い人だけど、見習うのはどうかなーと思います。ここまでして儲けても、誰からも良い人とは言われないだろうから。それに好かれないと思うから。そんなトンデモナイ親父を、ぜひ、観てみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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