舞台「子供の事情」を観てきました。
ものがたりは、
世田谷区立橘小学校4年3組の教室
昭和46年4月のある日の放課後、みんなが塾や習い事で忙しい中、なんだかんだと毎日教室に残っているのはいつもだいたい同じ顔ぶれである。
クラスで一番頼りになるアニキ。一番の勉強家ホリさん。一番の問題児ゴータマ。お爺ちゃんみたいなジゾウ。恐竜博士のドテ。何でもオウム返しのリピート。子役スターのヒメ。そしてボク=ホジョリン。
ヒメは仕事が忙しく、放課後に特別授業を受けている。
みんなのあだ名をつけたのはボク=ホジョリンだ。
スーパーエイトと呼ばれる彼らに学級委員のソウリが目を光らせている。
そんなクラスにミステリアスな転校生がやって来た。彼の名はジョー。
何だか、カッコつけてて、自身がありそうなジョーは、頼りになるアニキと同じような感じ。
クラスの子たちの中には、色々な事情を持つ子供も多いけど、学校ではみんな一緒。何も変わりなく暮らしています。でも、新しいジョーが入ってきた事により、ちょっとバランスが崩れて行きます。
恐竜博士のドテが、ある日、突然に有名になったり、学級委員の選挙があったり、ゴータマが恋をしたりと、色々な事があり、1年が過ぎて行きます。そして3月、クラスのアニキ的な存在になったジョーに起きる事とは・・・。後は、舞台を観て下さいね。
なんか、とっても懐かしいというか、あー、子供って、こんな感じなんだよなぁと思うような事がいくつもありました。子供なんだけど、大人顔負けの考えを持っていて、行動力もあったりして、オイオイって思う事もあるんだけど、どこかで抜けていて、やっぱり子供なんだって安心するような場面もあったりして、楽しかったです。
いつも見ている大人の俳優さんたちが、小学生を演じているので、もう、そのままでも笑ってしまいそうなのに、子供の演技をするから、もっと可笑しいんです。でね、時々、天海さんがドラマの刑事役みたいな口調になってみたり、大泉さんがダンディーっぽい口調になってみたり、おかしいんです。
ソウリ役の青木さんは、学級委員という役なので、終始、偉そうで真面目そうな感じで、あー、こういう奴居たなぁと思いました。恐竜博士のドテなのですが、ちょっといつもボーっとしているけど、恐竜の事になると、とんでもなく詳しくて、知りたくないよって言うくらい教えてくれちゃうんですけど、こんな子も居ましたよね。さかなくんタイプかな。
子供の世界を描いているんだけど、この関係性って、大人の世界と変わらないんですよね。誰かが入ってきて、かき回したりして、立場の上下関係が変わったりして、そんなの大人の社会でも、毎日のように起きているじゃないですか。面倒だけど、生きて行く為には仕方ないかと諦めて、周りの人々と関わって行くのですが、子供の頃にも同じ事が起きていたんですよね。人間って、マジで面倒臭い。でも、どこか愛おしい気がしました。
この演劇を観ていたら、何となく、自分が神様になって、人間を見下ろしているような気持ちになりました。この子は困ったなぁ、こっちの子は助けてあげたいな、あの子はそのままでもやって行けるでしょう、なんて、思いながら、どの子もそれなりに愛せる性格で、ダメな部分も愛おしく見えてくるんです。
私は、この舞台、超!お薦めしたいと思います。でも、大人気だから、チケットは手に入らないかな。もし、観る事が出来そうでしたら、ぜひ、観てみて下さい。これは面白いです。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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