舞台「髑髏城の七人 鳥」を観てきました。既に髑髏城を観るのは3度目ですが、1回目は”ワカドクロ”、2回目は”花”を観て、今回は”鳥”です。
ストーリーは、
天正十八年(1590年)、初頭。
戦国の雄・織田信長の命運が付き、豊臣秀吉の手によってようやく天下統一がなされようとしていた頃-関東の荒野に、ド派手に歌い踊る頓狂な痴れ者がいた。
男の名は、浮き世の義理も昔の縁も三途の川に”捨之介”。ボロをまとうその瞳には、しかし大いなる野心が宿る。非道の鉄機兵二万を擁する関東髑髏党を率いて、秀吉の天下を覆し、この世に新たなる王土を築かんとする”天魔王”。関東の自由を守る為、髑髏党の横暴に立ち向かう、色里「無界」の主人”無界屋蘭兵衛”。三者三様の時の輪が、奇なる縁に手繰られて重なり合ったその時、「無界」に集う者たちに血の匂いが漂い始める。
この色里きっての花魁にして女伊達、人呼んで、会って極楽遊んで地獄、男殺しの”極楽太夫”。信じるは己の才覚のみ。自在に洗浄を駆け巡る男、”渡京”。関八州荒武者隊を率いて己の信じる道を突き進む傾奇者”兵庫”。その背中を追い続ける純朴な若者”少吉”。そして極秘の絵図面を手に天魔王から逃げ続ける女”沙霧”。そんな若者たちの行方を、三界に枷なしのやせ牢人”狸穴二郎衛門”が見守っている。
関東荒野に忽然と浮かび上がる漆黒の城-髑髏城。
鉄機兵が四方を固めるその天魔王の居城へ、”捨之介”たちが乗り込んでいく。手にしているのは「斬鎧剣」。孤高の刀鍛冶”贋鉄斎”が鍛えし業物だ。
「天」の意志を受け継ぎ、自ら新たな「天」とならんとする天魔王。果たして地を這う”捨之介”たちの滾る怒りは、絡みつく因果の糸を断ち切って、羽を広げ、宙を舞い、天空を突き破ることができるのか?
というお話です。
毎回、同じお話ではあるのですが、少しづつキャラクターが違ったり、シチュエーションが違ったりして、同じ題材でも、全く違うものに見えたりするんです。
今回の捨之介=阿部さんは、侍では無く、忍びだったようでした。そして織田信長の”地”として、動いていた人物。人懐っこくて、楽しい人物に見えました。
贋鉄斎は、今回、池田さんが演じてらして、その雰囲気が、劇団新感線の「五右衛門vs轟天」の”バッテン不知火”かと思っちゃった。回す芸とか、そのまんまなんだもん。大笑いしちゃいました。
蘭丸は早乙女さん、ピッタリですね。天魔王も森山くんがピッタリ。この二役は、私の中で、この二人に固定されてしまっていて、大好きなんです。松雪さんの極楽大夫も素敵だったなぁ。他の方も素敵でしたけど、今回は、私は、この3人に釘付けでしたね。あ、もちろん、阿部さんの捨之介もね。
そうそう、面白かったのは、渡京役。以前は、若手でチャラチャラしている雰囲気でしたが、今回は粟根さんが演じられていて、このキャラクターは、面白味が増していました。こうなると楽しいですよね。
内容に関しては、毎度、同じなので、あえてツッコみは無いので、感想も書きません。やっぱり好きです。このお話。
シーズン”鳥”も良かったなぁ。うーん、満足しました。次は”風”ですね。松ケンの捨之介の二役、本当に楽しみです。次も楽しみです。
もし、お時間があったら、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
髑髏城の七人 鳥
http://www.tbs.co.jp/stagearound/toridokuro/