フランス映画祭 12作目は「RAW」を観てきました。
ストーリーは、
16歳のジュスティーヌはベジタリアンの獣医一家に育ち、姉も通う獣医学校に進学する。しかし、恒例の「新入生いじめ」で、上級生から生肉を食べることを強要され、人生で初めて肉を口にすることに。これを機にジュスティーヌの本性が露わになり、彼女は次第に変貌をとげていく。そして猟奇的な事件が次々に起こるように…。
というお話です。
16才のジュスティーヌは獣医になる為に獣医の学校に進学しました。その学校には、姉も通っていて、同じ様に獣医を目指しています。学校では、新入生の歓迎と称して上級生から生肉を食べさせられる儀式らしきものがあります。しかし彼女はベジタリアン一家に育ち、肉は食べません。生肉を拒むジュスティーヌでしたが、食べるまで話して貰えず、姉は食べろと強要します。仕方なく口に入れて食べたジュスティーヌ。直ぐに吐くのですが、その味は彼女の中に残ったまま。
その時からジュスティーヌは、何故か空腹を覚えるようになり、何を食べても満足しなくなります。脳では肉を拒み続けるのに、身体は肉を欲しているようです。段々と心と身体のバランスを壊していくジュスティーヌですが、何故か、姉の様子もおかしいんです。
ジュスティーヌは、突然、肉を欲しくなってしまう自分を抑えようと苦しみますが、姉は、そんなジュスティーヌに、食べちゃえば楽になるんだからと肉を勧めます。無理強いする姉ともみ合いになり、とうとう姉をかじってしまうジュスティーヌ。人の肉の味を覚えてしまいました。
姉もベジタリアンだったはずなのに、学校に入ってから変わってしまったんだと思いながら、肉を拒み続けるジュスティーヌ。そんなある日、学校の生徒が動物に殺されたような状態で見つかります。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、カニバリズム系映画と書いてありましたが、それネタバレですよね。ダメじゃん。(笑)ベジタリアン一家の女の子が、肉の味を知ってしまい、人間まで美味しそうに感じてしまい、事件が起こり始めるんです。でも、彼女が食べたのではないかも知れない。
そこ辺りが、結構、サスペンス風で楽しめました。彼女は肉を食べ始めるんだけど、我慢するんですよ。出来れば食べたくないようで、随分と拒否をするんですけど、夜になると、どうしても抑えられなくなるようで、怖かったです。
もちろん、何で彼女がそんな風になってしまったのか、理由は解かるのですが、その後、彼女が抑えられたのかどうなのかというのは、神のみぞ知るという状態で、オオーイ!って思ってしまいました。放置しないでよぉ。でもね、何でそうなったのか、誰が殺したのか、いつからそうなのかというのが、結構、面白くて、楽しめました。もし、自分がそうなっちゃったらどうしよう~って思っちゃいました。
思ったよりもスプラッターでは無かったけど、でも苦手な人は辞めた方が良いかも知れません。残酷な部分が無い訳ではないので、慣れない人は辞めた方が良いのかもね。私は好きなので、とっても楽しめましたが、やっぱり怖いお話でした。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。面白かったし、話しも良く出来ていたと思います。残酷ではあるけど、それもひっくるめて、楽しめると思いました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
フランス映画祭「RAW」
http://unifrance.jp/festival/2017/films/grave