フランス映画祭 9作目は「エタニティ 永遠の花たちへ」を観てきました。
ストーリーは、
19世紀末、フランス。ブルジョワの娘ヴァランティーヌは20歳で結婚し、双子の男の子を筆頭に、4人の男児、2人の女児を授かる。しかし、幸せな結婚生活は、20年連れ添った夫の死、双子の戦死、そして2人の娘たちを相次いで手放すことで崩れていく。失意の彼女を救ったのは、息子アンリと幼馴染マチルドの結婚だった。彼女は最愛の妻となり、子供たちに愛される母親、そしてヴァランティーヌの大切な娘となる。しかし、マチルドにもある運命が待ち受けていた。生まれて、出会って、愛して、別れて…3世代の女性たちによって、100年にわたって母から娘へ受け継がれる絆は、やがて大家族を形成していくのだが…。
というお話です。
19世紀末のフランス。ブルジョアの娘ヴァランティーヌは、20歳で婚約するも、一度破棄し、それでも望まれた為に結婚をする。双子の息子が生まれ、幸せな結婚生活を送りながら、もう4人の息子と2人の娘を設けます。一番下の娘が生まれて直ぐに、夫が病死してしまいます。
その後、ヴァランティーヌは、双子の息子を戦争に送り出し、戦死通知を受取る。悲しみに暮れるヴァランティーヌだが、残った息子のアンリが、幼馴染のマチルドと結婚する。二人はとても愛し合い、子供にも恵まれる。幸せな生活を送っていたのだが、アンリとマチルドに不幸が訪れる。
ヴァランティーヌは、そんな息子や娘たちの姿を見守りながら、孫たちにも愛され、3世代の女性の100年に渡る歴史が描かれて行きます。後は、映画を観て下さいね。
この映画、とっても美しくて、本当に抒情詩を観ているようなんです。セリフはとても少なくて、ナレーションで話しが進んでいく場面が多く、最初はヴァランティーヌの結婚から始まり、3世代の女性が描かれるのですが、普通に生きている女性の一生を描いていて、普通というものが、これ程に美しいモノなんだろうかと思えるような内容でした。
お金持ちの一族のお話なのですが、ガツガツしていなくて、穏やかに暮らしているんです。何組かの夫婦が出てくるのですが、どの夫婦も穏やかに暮らしていて、それぞれに問題を抱えながらも、二人で対処して、乗り越えていくんです。そして、お互いを尊重し、どちらかを見送る事になる。どんな夫婦にも訪れる出来事ですよね。それを、こんな風に描くと、こんなにも活き活きとして、魅力的な内容になるんだなって初めて思いました。
とにかく、映像が美しいんです。その美しい映像に、美しい音楽がピッタリマッチしていて、まるで絵画を見ているようなんです。印象派のモネの絵を動画で観ているような、そんな雰囲気なんです。だから、この映画、観ていてとても気持ちが良いんです。
思ったのですが、この映画、劇場の大画面で観るのが、もちろん一番美しいとは思いますが、家で大画面で流しておいたら、環境映像、環境音楽になりそうなほど、和ませるものなんです。
この映画、きっと銀座とかで上映したら、上品な奥様方が来て、ワイワイするんだろうなぁ。そんな感じなんですよ。映画を観て、お食事をして、ゆっくり散策しながら帰るって感じの奥様方に似合うような映画なんです。
私、とってもこの映画、気に入ってしまい、また観に行こうかなって思いました。この気持ち、何ていうのかなぁ。別に、何てことの無い内容なのに、心惹かれるんですよねぇ。色使いも美しくて、目が洗われる感じもあって、和むんですよね。解った!私、今、疲れているのかも知れません。疲れている時に欲する癒しとか、和みが、この映画に流れているんです。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。本当に美しいです。この映画の良さを、上手く伝えられませんが、癒しや和みを欲している方には、本当にお薦めです。アクションとかで元気になりたい人には物足りないかも知れませんが、癒しだったらこの映画でしょう。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
フランス映画祭「エタニティ 永遠の花たちへ」
http://unifrance.jp/festival/2017/films/eternite
![]() |
青いパパイヤの香り HDニューマスター版 [Blu-ray]
5,076円
Amazon |
![]() |
夏至 [DVD]
1,543円
Amazon |
![]() |
ノルウェイの森 【スペシャル・エディション2枚組】 [DVD]
4,104円
Amazon |