「夜明け告げるルーのうた」を観てきました
ストーリーは、
寂れた漁港・日無町で、父親や祖父と3人で暮らす男子中学生カイ。両親の離婚が原因で東京からこの町へ引っ越してきた彼は、両親に対し複雑な思いを抱えながらも口に出すことができず、鬱屈した日々を送っていた。そんなある日、クラスメイトの国男と遊歩に誘われて人魚島を訪れたカイは、人魚の少女ルーと出会う。カイは天真爛漫なルーと一緒に過ごすうちに、少しずつ自分の気持を言えるようになっていく。しかし日無町では、古来より人魚は災いをもたらす存在とされており…。
というお話です。
海沿いの田舎町・日無町で、父親と祖父と暮す中学生のカイ。両親が離婚し、父親と共に、父の故郷であるこの町に東京から引っ越してきました。母親は東京で仕事をしており、自分は何故こんな田舎町で暮らさなくちゃいけないのか、何で父親はこんな田舎町の仕事を選んだのかと、不満を抱え、町の人々と、あまり馴染めません。
ある日、カイがYouTubeにアップした音楽を聴いたクラスメイトの国男と遊歩が、一緒にバンドをやろうと誘ってきます。バンドなどやる気はないと話すのですが、練習を人魚島でやると聞いて、興味を持ちます。
人魚島は、漁港からボートで少し行ったところにある島で、昔から人魚が居ると言われている場所です。その町では、人魚は人間を喰うと言われており、その島には、人が近づかないんです。その昔は、そこに遊園地を作って、人を集めようとしましたが、直ぐにブームは去り、今は廃園。廃墟となっています。
そんな人魚島のステージでバンドの練習をしていると、音楽を聞きつけて、何処からか可愛い声が聞こえてきます。そこに現れたルーという人魚の少女。音楽が大好きで、カイの音楽を気に入った様子。カイの事も気に入ったようです。
ルーは、その日から、カイに会いに来るようになり、バンドのメンバーと一緒に音楽を楽しんだりしていたのですが、ルーが一緒に歌を歌っている姿がYouTubeにアップされてしまい、ルーの存在が町や、それ以外の人にもバレてしまい、その真偽を確かめる為に、沢山の人が町を訪れるようになってしまいます。
観光客に大喜びする町ですが、人魚は人を喰うと言われており、反発する人々も居て、人魚を捕獲しようという動きが出てきます。追われるルーをカイは助けようとするのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。
時間が無くて、観ようかどうしようか悩んだのですが、何とか時間を作り、観る事が出来ました。無理しても観て良かった。面白かったです。
首都圏に住んでいて、突然、田舎町に住む事になったら、そりゃ、思春期の子供は不満だろうと思います。何だって便利が良いですもんね。自然を楽しむなどという気持ちは、年を取って、沢山の物を見たからこそのものであり、子供には、今、新しく便利なものが一番!当たり前の事です。
だけどね、子供の頃に自然と触れ合うって、大切な事なんです。不満だろうが、何だろうが、大人が無理にでも経験させる事の大切さって、子供が大人になってから解る事なので、嫌がられてもやっておくべき事なのかなと私は思っています。子供の頃に経験した事って、大人になってから、ふとしたところで財産となりますから。自分が子供の頃、やらされた沢山の事って、大人になってから、役に立ってますもん。
人魚との出会いもそう。一度でも人魚と出会ったり、感じたりした人は、その1回の経験で判断するしかなく、最初の出会いが悪ければ、人魚は悪となり、良ければ神となる。だからこそ、顔を突き合せて、話すことが大切なんですよ。人間と人魚もそう、人間と人間もそう。
人魚のルーちゃん、可愛かったな。音楽を聞いて踊ると、尾びれが足になって、面白い発想だなって思いました。でも、2本足が良いっていうのは、人間の考え方だよね。力の伝わり方を考えれば3本足が一番安定すると思うけど。
カイの設定が、とても大人っぽくて、中坊?って感じでしたが、最近の子は、こんな感じなのかしら。ルーの事を考え、友人の事を考えて成長して行く姿が良く描かれていて、良かったと思いました。それに比べて遊歩ちゃん、最悪女でしたね。いくら中学生でお嬢様だからって、あまりにも我儘過ぎてイラつきました。井の中の蛙大海を知らずって感じだったので、都会で揉まれてこいって思っちゃった。
私は気に入ったので、お薦めしたいと思います。但し、やはりアニメということで、ちょっと子供っぽい感じだったかな。大人のエンタメをお望みの方には、ちょっとダメかもしれません。でも、何となく優しい気持ちになれるような内容で、心がカサカサしていたら、観てみると良いかも知れません。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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