「世界にひとつの金メダル」を観てきました。
ストーリーは、
幼い頃から父の指導で障害飛越競技に打ち込んできたピエール・デュランは、父の期待から逃れるように弁護士としての道を歩み始める。しかし、馬術への情熱をあきらめることができないデュランは、弁護士の輝かしいキャリアを捨てて、再び馬術選手となることを決意する。小柄で気性が荒い欠点だらけながら、高い跳躍力と才能を秘めた若馬ジャップルーをパートナーにしたピエールのオリンピックへ向けた鍛錬の日々がスタートした。
というお話です。
1980年代初頭のフランス。子供の頃から父親の指導で、乗馬の障害飛越競技を訓練していたピエール・デュラン。障害を飛び越えて落馬しても、競技を続けるピエールを観て、父親・セルジュは息子に期待をしてしまいます。しかしピエールは、段々とセルジュの期待が重荷に思えてしまい、競技を辞めて、弁護士の道を歩み出します。
資格を取り、弁護士となったピエールでしたが、やはり乗馬を諦める事が出来ず、弁護士を辞めて、再び障害飛越競技の選手として復帰する事になります。そんな時、ある馬に出会います。名前はジャップルー。小柄で気性が荒く、人間を信じる事をしない馬です。しかし、この馬は、他の馬よりも高い跳躍力を持っており、もし訓練が上手く行けば、素晴らしい競技馬になるのではないかと目を付けます。
ピエールは、ジャップルーをパートナーとする事を決め、彼を購入します。父親セルジュと、馬の繁殖者の娘のラファエル、そして選手だった妻のナディアと共に、ピエールはジャップルーの調教を続け、競技に参加し成績を残していきますが、ロサンゼルスオリンピックで失敗をし、フランスチームの監督とも折り合いが悪くなり、チームを辞めてしまいます。
馬は良いのに、自分の技術が伴わないと感じ、ジャップルーを売ろうとするピエールでしたが、ラファエルに「あなたは馬に向き合ってない。」と言われ、思い直して自分でジャップルーの世話をするようになっていきます。ジャップルーと信頼関係を築いたピエールは・・・。後は、映画を観て下さいね。
実話ベースの映画です。今まで、競馬などで馬を観る事はあっても、馬術というものは身近に無くて、どんなルールで、どんな技術があるのかなんて、何も知りませんでした。驚いたのは、思っていたよりも、馬って、飛ぶことが難しいんだなってことです。確かに、あんなに重い身体をしていながらあの細い脚ですから、飛ぶと、それだけ脚に負担がかかるんだろうなとは思いましたが、見ていたら、本当に身体が重そうでした。
そんな馬を操って、人馬一体で飛ばせるというのは、本当に難しいんですね。いやぁ、驚きましたよ。それに、何となく上品で穏やかな馬術というイメージがあったのですが、これを観ると、マジで闘いなんですね。恐ろしいくらい計算されていて、何歩で障害まで行き着くかとか、そんな計画をしている姿に驚きました。
日本では、馬術というとお金持ちのやることで、ほとんどの人は一生、関わる事が無いかなと思うのですが、こうやって映画などで観ると、また新しい世界を知ることが出来て、楽しめますよね。
最近では、華原朋美さんが馬術をやられているとニュースになっていましたが、動物と触れ合う事で、人間の精神も穏やかになり安定すると思うので、もっと一般の人も馬に触れることが出来たら良いのになって思います。
フランスは、昔から馬術が盛んなのかしら。このジャップルーという馬は、本当に素晴らしい馬だったらしく、今でも伝説だそうです。フランス人や馬術をやっている人なら知っているらしいですよ。
そんな目新しい馬術という競技を、映画で親しんでみるのも良いのではないでしょうか。競馬なら、毎週、TVとかでやっているんだけど、馬術はねぇ。観る事が無いですもんね。下らないお笑い番組やクイズ番組をやっているくらいなら、こういう新しいものを取り上げて放送してくれれば良いのに。どーせ視聴率なんて落ちているんでしょ。TVなんて、今の人観ないんだから。目新しい事で、新しい視聴者を獲得して行く事も大切なんじゃないの?
私は、この映画、お薦めしたいと思います。一人の男性が、家族に支えられながら、捨て切れなかった夢を追い続けて、求め続けて、手に入れるという感動作品です。気持ち良くなりますよ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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