「BLAME!」を観てきました。
ストーリーは、
過去のある「感染」によって無秩序に無限に増殖し続ける階層都市。人類は都市のシステムをコントロールできなくなり、防衛システムの「セーフガード」によって駆除・抹殺される対象になっていた。そんな中で生き延びたわずかな人々も、慢性的な食糧不足やセーフガードの脅威によって絶滅の危機を迎え、仲間を殺された霧亥は、世界を正常化する鍵となる「ネット端末遺伝子」を求めて旅に出る。
というお話です。
何かの感染?によって、都市自体が増殖し始めてしまった世界。人間は、都市に必要とされなくなり、いや、駆除すべき害虫として判断されるようになり、都市の防衛システム「セーフガード」により、見つかり次第、排除されるようになっていました。僅かに残った人類は、そんな都市から隠れ、セーフガードの目が届かない磁場のガードが利く地域に住処を造って暮らしていたのですが、自給は出来ず、食料不足により、絶滅の危機に瀕していました。
その集落の”づる”は、仲間と一緒に、食料を手に入れる為に、いままで行ったことのない、都市の深淵まで探索に出かけます。このままでは集落の人々が餓死してしまうので、仕方なかったんです。途中、セーフガードに見つかり、仲間が殺され、逃げる途中、霧亥という男性に出会い、助けられます。セーフガードかと思ったのですが、づる達を助け、セーフガードが入れない集落にも問題無く入れたので、人間のようです。
霧亥は「ネット端末遺伝子」を持つ人間を探しており、その遺伝子を持つ人間なら、都市のシステムにアクセス出来て、都市を人間の手に取り戻すことが出来ると言うんです。村長のおやっさんは、霧亥を信じて協力することを誓い、霧亥と一緒に、地下の何階層か下にある全自動製造機に向かい、必要な食料と霧亥の仲間を連れ帰る行動を始めます。
霧亥の仲間であるシボを再構築し、彼女を使って、とりあえず都市機能を停止させようとするのですが・・・。後は、映画を観てくださいね。
ここまで解説をしたけど、合っているかしら。私は、原作は読んでいないし、これ聞きなれない言葉がたくさん出て来ていたので、全部覚えているのが大変でした。でも、話自体は、分かり易かったし、どちらかというと、シンプルだったと思います。
この世界観は面白いですね。「横浜駅SF」という小説が、この話の都市が増殖していくという部分に似ていて、この原作から世界観を貰っていたのかなと思いました。確かに、システムに頼りすぎていると、AIの方が頭が良くなっちゃうだろうから、無駄なのは人間だという認識が生まれてしまうかも知れませんね。「マトリックス」は、人間を電池として使っていたしね。
霧亥とシボいうキャラがカッコよかったです。やっぱり、原作を読んでみたくなりました。どうも、色々な方の感想を読むと、原作の一部分のみを映画にしているようですね。どうなって行くのか、この映画の先が知りたいです。
そうそう、セーフガードのカサカサ動く敵が恐いんですよ。動きは、「カリオストロの城」に出てくる「カゲ」のようなんだけど、なんたって怖いのが顔なのよぉ。日本の能面みたいで、のっぺりしていて恐い!暗い中で絶対に会いたくない顔でした。
それにしても、この「ネット端末遺伝子」って、どういうもんなんだろう。映画では、言葉しか出てこなくて、結局、謎になっていたけど、人間が遺伝子によって、システムにアクセス出来るということかしら。DNAの解析が進むと、それ自体がシステムと連動するようになるのかなぁ。もしそうなったら、病気なんて無くなるだろうし、老化さえ防げるようになるのかも知れません。ちょっと怖い気もしますが。
日本アニメで初めてドルビーアトモス対応で作られたと聞いたので、対応した映画館で観ました。音が身体にビリビリ来るようで、臨場感があり、感動でしたよ。折角なので、出来たら、ドルビーアトモス対応の映画館で観ることをお勧めします。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。私は、とっても楽しめました。原作は、今、アマゾンでも品薄のようですが、その内、増版されるかしら。しばらく待ってから、購入しようかと思っています。この世界観は、今まで、あまり観たことが無いような感じなので、面白いと思いますよ。でも、映画を観ながら考えることが難しいようでしたら止めた方が良いかも。ま、とりあえず、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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