「夜に生きる」夜の世界で生き抜くためには非情な心が必要だけど・・・。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「夜に生きる」を観てきました。

 

ストーリーは、

禁酒法時代のボストンで厳格な家庭に育ったジョーは、警官幹部である父に反発し、ギャングの世界に足を踏み入れていく。ある日、強盗に入った賭博場でジョーはエマと出会い、やがて2人は恋に落ちる。しかし、エマは対立組織のボスの娼婦で、超えてはいけない一線を超えてしまったジョーの運命は大きく狂わされていく。

というお話です。

 

 

禁酒法時代のアメリカ・ボストンで、強盗などをして稼いでいるジョー。ある日、その地域のボスが、ジョーにチンケな強盗をしているより、自分の配下になって仕事をしろと言われ、ギャングの仲間となります。ギャングの仕事をしてメキメキとのし上がって行くジョーですが、父親は警察幹部であり、そんな息子を心配し、辞めるように話します。しかし反発するジョーは、お構いなしにのめり込んでいきます。

 

そんな中、ボスの愛人であるエマと恋に落ち、イケないと解っていても、彼女と逢瀬を重ねて行きますが、とうとうボスに見つかり、二人とも殺されそうになります。ジョーが殺されそうになったところに父親率いる警察が介入し、ジョーはなんとか生き延びますが、恋人のエマは、殺されたらしいという情報が入ります。

 

 

警察に捕まり、収監されたジョーは、刑期を終えて外に出ると、自分を殺そうとしたボスに復讐する為に、その組織の敵対組織に行き、自分を雇うべきだと話し、またもギャングに復帰します。ジョーはタンパという町に派遣され、そこで稼ぎを上げるようにと言われます。その街は復讐すべき敵が手を入れている街であり、タンパを手に入れる事により、敵の力を削ぐことが出来ることが判ります。

 

 

ジョーは、警察本部長とコネを作り、その街に闇酒を入れている南米移民たちと組み、その地域を手に入れて行きます。そして手を組んだ南米移民のグラシエラと惹かれあい、友に暮らすようになります。

その時代、白人至上主義組織KKK(クー・クラックス・クラン)が力を付けてきて、カトリックのジョーや有色人種のグラシエラに迫ってきます。このままでは殺されてしまうと思い、とうとう反撃を開始し、その地域の組織を壊滅状態に陥れます。

 

 

これで安泰と思っていたら、一難去ってまた一難と言うように、今度は、カジノを開こうとしていたジョーの前に、ギャンブルなど以ての外だというロレッタという少女が現れます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。


この映画、スゴイ盛りだくさんの内容で、面白かったのですが、目まぐるしく変わっていく内容に、付いていくのが大変でした。既に、沢山の映画を観ているので、禁酒法時代のアメリカの雰囲気や、KKKの存在、ギャングの台頭などは、頭に入っていたので、それほどの戸惑いはありませんでしたが、この時代の雰囲気や、情勢を知らないと、理解するのが大変なんじゃないかなぁと思いました。だって、禁酒法時代の事とか、KKKの説明とかは、ほとんど無いんですから。白い三角帽を見てクー・クラックス・クランだと理解出来るなら大丈夫かな。

 

 

この時代は、まだギャングの力が強くて、警察と対当とは言わないけど、でも匹敵するほどの力を持っていたので、どちらもギブ&テイク状態だったんだと思うんです。だから、ジョーは、抑え付ける父親に反発してギャングに入ったんだと思うんですよ。父と息子って、どうして解り合うのが難しいのかしら。困ったもんです。

 

この映画で目に付いたのは、この時代のファッションかな。ベン・アフレックが、ダブルのスーツでギャングを演じているのですが、なんでダブルを着るとヤクザっぽく見えるのかしら。恰幅が良く見えるからなのかな。先日、主人に古いダブルのスーツが出て来たので着せてみたら、あまりにもヤクザさんっぽくて、これダメだねって大笑いしていたのですが、不思議ですね。カッコいいんだけどね。

 

 

エル・ファニングさんが、あまりにも美しくて、大人になったなぁと見入ってしまいました。まだ19才だとか。この年齢で、このキャリアだなんて、スゴイです。

 

禁酒法時代の雰囲気や情勢などを解りやすく描いていて、とっても楽しく観る事が出来ました。「アンタッチャブル」などよりも、とっても解りやすいと思います。ラブストーリーあり、アクションありで、誰でも楽しめる作品だと思いますが、やっぱり、観る前に、少し知識を入れておいた方が、より楽しめると思います。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。暗い時代の映画ですが、そんな中でも、必死で生きる人々を描いていて、どんな世界に生きていようと、人は前に進むしかないんだって思える映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。

 

 

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