【演劇】「髑髏城の七人 花」IHIステージアラウンド東京って凄い!あの髑髏城が一杯に! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

舞台「髑髏城の七人 花」を観てきました。

 

ストーリーは、

 

天正十八年(1590年)、初頭。
戦国の雄・織田信長の命運が付き、豊臣秀吉の手によってようやく天下統一がなされようとしていた頃-かつて潰えた見果てぬ夢に今なおとらわれ続けている三人の男がいた。

 

鉄扇を手に飄々と野を行く着流し姿の男。
空をゆく浮雲のように自由だが、目には言い知れぬ怒りを宿す。その男の名は-浮世の義理も昔の縁も三途の川に捨之介。
「野心に生きるは遅すぎる。女に生きるはうぶすぎる。夢に生きるは切なすぎる。」冴えた満月を背に、自分を笑うようにそう呟くは、関東一の色里「無界」の主人、人呼んで「無界屋蘭兵衛」。
そして非道の鉄機兵二万を擁する関東髑髏党を率い、秀吉の天下を覆さんと爆虐の限りを尽くす巨魁。漆黒の鋼の鎧を身に着け、不遜にも天魔の御霊を名乗る男「天魔王」。

 

 

秀吉軍、総勢二十万の大軍が天魔王征伐のために兵を挙げた頃、運命の糸に手操られた三人の男たちが、砂塵舞う関東荒野で再び相まみえる。そしてその時、「無界」に集う者たちに血の匂いが漂い始めた。

 

この色里きっての花魁にして女伊達、会って極楽遊んで地獄、男殺しの「極楽大夫」。この色里を守るため、女たちとともに銃を手に取った。「乱れに乱れた世の中だから、曲げちゃいけねぇ筋がある!」そう声を挙げるのは、ド派手な成りで暴れまくる関八州荒武者隊を率い、惚れた女を守り抜く若き傾奇者「兵庫」。

 

哀しい過去を記憶の底に押し殺し、髑髏党から追われる女「沙霧」。その懐には、天魔王の命運を握る極秘の絵図面を忍ばせている。
たとえ裏切り者と呼ばれようと、己の心は裏切れぬ。風を読み、時の流れに目を凝らし、変幻自在に戦場を駆け巡る男「三五」。
「無界」という色里が気に入った男がもう一人。三界に枷なしのやせ牢人「狸穴二郎衛門」。彼もまた巨大な敵に、無謀な闘いを挑もうとしている。

 

 

捨之介は孤高の刀鍛冶「贋鉄斎」のもとへ向かった。そして鋼の鎧をも切り裂く剣「斬鎧剣」を打って欲しいと頼み込む。だがその頃、何事かを心に秘めた無界屋蘭兵衛が、ひとり密かに天魔王を訪ねる。かつて潰えた、そして共に見た夢を今こそ叶えんとするその言葉に、次第に蘭兵衛の表情が変わっていく・・・。

 

関東荒野に忽然と浮かび上がる漆黒の城-髑髏城。
鉄機兵が四方を固める天魔王の居城へ、捨之介たちが乗り込んでいく。「天」の意思を受け継ぎ、自ら新たな「天」とならんとする者へ向け、捨之介たち行き場のない者たちは、地を這いながら怒りの拳を振り上げる。切り裂かれた傷口から流れ落ちる赤い血は、やがて不毛の荒野に降り注ぎ、根を張り、芽を吹き、そして大輪の花を咲かせることができるのだろうか?

 

というお話です。

 

髑髏城は2度目です。前回のワカドクロと言われている2011年の青山劇場での舞台を観て、今回のアラウンド東京での公演を観に行きました。今回は、母の日のプレゼントで、母と一緒に行ったんです。

いやぁ、360度回転って凄いわ。建物の真ん中に客席があって、丸い壁面が舞台になるから、舞台の転換が必要ないんですよ。360度を60度づつで割っていくと、6種類の舞台が出来るわけでしょ。場面場面で、その位置に客席を向ければ良いから、セットを移動しなくて良くて、構造的にもしっかりした物が組めるから、壊れたりの心配は少ないよね。役者は、そのセットの位置に行って演じるから、忙しいんだろうけどね。

 

 

お話は、もちろん”ワカドクロ”の時と変わりませんが、鉄機兵との戦いの場面が減っていたかな。もっと戦っていたと思うのですが、やっぱり、360度回転をしていて、移動する時間があるので、その分、アクションシーンが減っているのかも知れません。もちろん、それでも面白かったですよ。

 

小栗さんの捨之介、カッコいいんです。一時、話題にもなっていましたが、小栗さんって本当の”イケメン”では無いと思うのですが、演技によって、凄いイケメンに見えるんです。所作も美しいし、キメポーズが決まるんですよ。それがカッコイイんですよね。また惚れ直しました。

 

蘭兵衛が山本さんだったのですが、彼もカッコ良かったです。早乙女さんの蘭兵衛とは違う色気があって、そこが良かったなぁ。この役は、色気が大切ですからね。

 

 

天魔王=仁の男を成河さんが演じられたのですが、申し訳ないけど、ちょっと迫力に欠けているような気がしました。というか、残念だけど成河さんは、小栗さんと山本さんに比べると、背が低いので、並んで威嚇し合うと、迫力負けするんです。前回の森山さんだと、同じ位だったので、バチバチって感じに見えたのですが、ちょっと残念でした。

 

砂霧役の清野さん、良かったですよ。アクションも上手いし、元気な砂霧にピッタリでした。声がちょっとかれちゃっていたので、少し聞きにくい部分があったかな。でも良かったです。

 

他は、もう、古田さんとか近藤さんは、私がいう事も無いっすね。素晴らしいです。もっと贋鉄斎が観たかったけど、出番が少なくて寂しかったです。もっと古田さんを供給したかったわぁ。(笑)

 

 

私が行った15日は、なんと全国でライブビューイングをする日だったようで、カメラが沢山入っていました。知らなかったので驚いちゃった。その上、重大発表があるからと入場時に言われたのですが、きっと時期的に”風”のキャスト発表だろうなぁと思っていたら、やっぱりそうでした。”風”は松山ケンイチさん主演なのですが、松ケンさんなら、きっと古田さんバージョンじゃないかなぁと思って、母とネット検索していたら、やっぱり古田さんバージョンの一人二役をやるとの事。凄く楽しみです。何としてでもチケットを手に入れなくちゃ。


次は”鳥”ですね。チケットは購入出来ているので、楽しみです。
次は阿部さん主演なので、どうなることやら。もー、笑えそうで嬉しいわぁ~!

 

 

私は、この舞台、超!超!超!お薦めなので、もし、チケットが手に入れられそうでしたら、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。

 

 

「髑髏城の七人 花」  http://www.tbs.co.jp/stagearound/hanadokuro/