「光をくれた人」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
第1次世界大戦後のオーストラリア。孤島ヤヌス・ロックに灯台守として赴任した帰還兵トムは、明るく美しい妻イザベルと幸せな日々を送りはじめる。やがてイザベルはトムの子を身ごもるが、立て続けに流産と死産に見舞われてしまう。そんな矢先、男性の死体と生後間もない赤ん坊を乗せたボートが島に流れ着く。赤ん坊に心を奪われたイザベルは本土に報告しようとするトムを説得し、赤ん坊にルーシーと名付けて我が子として育てはじめるが…。
というお話です。

第一次世界大戦後のオーストラリア。帰還兵トムは、戦争での戦いにより心が壊れてしまい、人とあまり関わらなくて済む場所での仕事に就きたいと思っていました。そんな時、孤島ヤヌス・ロックの灯台守の仕事が見つかり、それに志願します。島に渡る船が出る町で、ある女性と出会います。彼女の名はイザベル。一目で彼女と心を通わせて、近づきあい、結婚する事になります。2人は夫婦となり、ヤヌス・ロック島に灯台守として赴任します。彼らの他に人は住んでおらず、穏やかな毎日を過ごしています。やがてイザベルはトムの子供を身ごもりますが、立て続けに流産と死産に見舞われて、イザベルはふさぎ込んでしまいます。

ある日、海上に無人のボートが見えます。でも、何かが乗っているようで、トムは、急いで岸辺に行き、その船を引き上げます。すると、ボートには、死んでいる男性と、生後間もない赤ちゃんが乗っていました。トムとイザベルは、直ぐに赤ちゃんを家に連れて帰り、介抱をします。何とか、回復した赤ちゃんは、段々と元気になって行きます。トムは、赤ちゃんを預かっていることを届け出なければと言うのですが、イザベルは、赤ちゃんが可愛くなり、自分の居なくなった子供の代わりに愛するようになってしまい、トムに届けるのを辞めるように願います。

それが罪になると判っていても、イザベルの気持ちも痛いほど解り、結局、届ける事を辞めて、自分たちの子供として、その赤ちゃんを育てることにします。赤ちゃんにルーシーと名付けた2人は、とても可愛がり、良い親子として生活をしているのですが、ある日、トムは、墓地で夫と子供を亡くしたという女性に出会い、それがルーシーの本当の母親であることを知ってしまいます。
子供を奪ってしまった事を悔いたトムは、どうしても黙っていることが出来ず、とうとう母親に子供が生きていることを告げてしまいます。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

最近、この子供を誘拐されたりして、他人に育てられて、何年かして戻ってくるっていう話、流行っているのかしら。中国の実話ベースの話もあったし、今、TVドラマでもやっているしね。でも、これって、本当に不幸ですよね。悪気が無くても、やっぱり、子供を勝手に育てているというのは、許されないと思います。だって、子供に選択権が無いんですから。

確かに、イザベルは可哀想だと思う。子供が2度も流れちゃって、苦しいのは解かるけど、でも、ダメでしょ。トムだって、止めなくちゃダメでしょ。どんな理由があったとしても、ダメなものはダメなのよ。一度、届け出て、親が居なければ養子にすればよいし、戦後の子の時代だったら、戦争孤児が沢山いたんだから、そういう可哀想な子供たちを引き取って、育ててあげれば良かったのにね。

それにしても、トム、良い人だなぁ。これ程に愛してもらえたら、女性は幸せだよね。その愛に気が付かなかったら、一生不幸だったと思います。辛い選択だっただろうけど、でも、良かったと思います。
一番可哀想だったのは、子供ですよ。大人の勝手な行動によって、一番、人格形成に大切な時期を、あっちの親、こっちの親ってバタバタされてしまったんだから、大人は子供に謝らなくちゃ。
元はと言えば、ドイツ人のハナの夫が、赤ちゃんを連れて、小舟で海に出たのが悪いでしょ。心臓が悪い癖に、なんでそういう事するの?確かに、ドイツ人だからって事で差別されていて、辛かったのは解かるけど、でも、海に出なくてもねぇ。何処まで行っても、仕方なかったとしか言えないのが辛いです。

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いと思います。ちょっと、最近、この手の話が多いので、何とも言えませんが、マイケル・ファスベンダーが凄く良いんです。カッコ良いし、ステキな夫なの。女優陣2人も素晴らしかったけど、やっぱり今回はマイケルに1票かな。素晴らしかったです。ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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