「バーニング・オーシャン」杭打現場と似ていて身に摘まされました。予算と安全を天秤にかけるって・・ | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「バーニング・オーシャン」を観てきました。

 

ストーリーは、

2010年4月20日、メキシコ湾沖約80kmに位置する石油掘削施設「ディープウォーター・ホライゾン」で、海底油田から逆流した天然ガスへの引火による大爆発が起こった。海上一面が火の海と化す最悪な状況の中、施設内に閉じ込められた作業員たちは被害の拡大を食い止めるべく奔走し、決死の脱出を図る。

というお話です。

 

 

実際にあった事故を基に描かれています。
2010年4月20日、メキシコ湾沖約80kmにある石油掘削施設「ディープウォーター・ホライゾン」。海底の油田から石油を汲み上げる為のパイプを打ち込み、セメント固定をし、泥を排出してという最終段階に入っていました。

 

 

エンジニアのマイクと、上司の施設主任ジミーがディープウォーターに到着すると、何故か検査技師たちが入れ替わりに帰っていきます。セメントの強度検査は終わったのかと聞くと、BP社の担当者が来て、工期と予算の短縮のため、強度試験は中止されたと話します。強度検査を中止するなど以ての外なのですが、会社の決定では覆す事が出来ません。ジミーは、仕方なく、そのまま工事を続行する事を告げて、自室の入ります。マイクも、家族との電話を自室で楽しんでいたのですが、大きな音と同時に爆発が起こり、吹き飛ばされてしまいます。目を覚ますと、ディープウォーターでは火の手が上がり、爆発が続いています。

 

 

マイクは急いで指令室に確認に行き、状況を確認すると、既に危ない状況にあり、退避を作業員に促し、施設内を走りながら避難ボートへの誘導をします。そして主任のジミーの自室へ向かうと、ジミーが倒れており、怪我をしています。何とか助け起こし、彼に今後の指示を聞きます。そして作業員の無事を確認するのですが・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

この映画は凄かったです。もー、冷や汗が出ました。だって、あの掘削は、建築現場の杭打ちとほとんど変わらないんですもん。建築現場に石油は無いから、まぁ、あれ程の爆発は無いと思うけど。それにしても、予算削減の為に検査を省くって言うのは、良くある話だから、怖ろしいです。

 

 

実際の事故はどうだったのか分かりませんが、お亡くなりになった方もいらっしゃるし、モデルとなった方も、もう違う仕事に就かれているし、本当に酷かったんだろうなと想像が付きます。これ程になるまで、会社側は、なんで何もしなかったんだろう。予算削減は解かるけど、ここまではやっちゃダメでしょっていう部分まで削ってるように見えたんですよね。

 

現場を見ていれば、これは直さなければとか、検査しなければっていう部分は分かったと思うんだけど、経営者や責任者が無能だと、その塩梅(あんばい)が判らなかったんだろうなぁ。予算を切って良い部分は、もっと他にあったと思うんだけどね。もっと現場の意見を聞ける器がある人間が居れば良かったのにね。

 

 

映画としては、良く出来ていました。これ、CGばかりじゃなく、結構、実写も使っているのかな。爆発の衝撃とか、凄い映像ばかりでした。ここまでやってくれれば、迫力は凄くなるよね。満足のいく映像だと思います。

 

マイク役のマーク・ウォールバーグも凄かったけど、カート・ラッセルが好きなんですよねぇ。「遊星からの物体X」で観てから、ずーっと好きなので、長いよなぁ。あれ1982年作品ですもんね。ま、私は映画館では無くDVDで観たのですが。カッコいいです。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。ディズニー系も良いけど、映画らしい映画とは、こういう作品なんじゃないかな。ぜひ観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。

 

バーニング・オーシャン|映画情報のぴあ映画生活