「グレートウォール」を観てきました。
ストーリーは、
金と名声のために中国へ赴いた傭兵ウィリアムは、人類史上最大最長の建造物にして最強の防壁である万里の長城にたどり着く。そこで60年に1度現れる伝説の怪物“饕餮“(とうてつ)との激闘を目の当たりにした彼らは、世界を守るために戦うことを決意する。
というお話です。
西洋の傭兵ウィリアムは、中国に黒い粉と言われる恐ろしい武器がある事を知り、それを手に入れようと、中国までやってくる。旅の途中で蛮族に追われ、最大級の建築物にして最強の防壁である”万里の長城”にたどり着きます。そこには、凄い数の軍隊が配備され、何かを待ち受けているようでした。
万里の長城は、敵国との戦いの為では無く、60年に一度現れる伝説の怪物”饕餮”との戦いに備えての防壁だったんです。前回の闘いからそろそろ60年になり、その準備をしている所でした。ウィリアムとその仲間は、中国軍に投獄され、その中から、饕餮と彼らの闘いを見ます。あまりの壮絶な戦いに驚き、ウィリアムは、自分に出来るなら一緒に戦いたいと、英語を理解する女隊長に申し出て、一緒に饕餮を迎え撃つことになります。
饕餮たちは、女王を中心に作戦を立てて向かって来ており、簡単に倒せる相手では無い事が判ってきます。その上、前回の時よりも、進化し、頭脳が良くなっているようで、今回は、何か戦略を巡らせて来ている様子。そんな時、ウィリアムの活躍で、一匹の饕餮を捕獲する事に成功し、彼らが磁石に弱い事が判ります。
磁石を使って、彼らを操れないかと研究している所に、皇帝からの使いが来て、その饕餮を連れ去ってしまいます。相手の攻略の糸口を見つけられず、饕餮は都の中心部に連れて行かれます。それを見透かしたように、饕餮たちは、万里の長城の地下に穴を掘って、都に抜けられる通路を作っていた事が判ります。都に連れていかれた饕餮が信号を送り、仲間の饕餮を呼び寄せ、都には饕餮の軍隊が押し寄せて行きます。そして…。後は映画を観てくださいね。
この映画、全然、面白く無かったんだけど…。何が言いたかったの?ただ、万里の長城は、凄い防壁なんだぞーって言いたかったのかな。だけど、饕餮、抜けちゃってるし、都での戦いになっちゃっているし、あまりにもあり得ないだろうって感じの事が多過ぎて、ヒーロードラマか、戦隊モノでも観ているような気持ちになってしまいました。
とにかく、話がメチャクチャなんです。60年に一度の闘いで、向かってくる場所が解っているなら、万里の長城ほどの長さは必要無いでしょ。一部を何層にも厚く作る方が、よっぽど良いと思ったのは私だけなのだろうか。
饕餮という怪物なのですが、猪の身体にエリマキトカゲの首を付けたような感じなんです。可愛くないの。で、そいつらの目的は、全く分かりません。都を責めて、人間を根絶やしにしたいのかな。でも、それ、意味あるのかな。普通、戦うなら、何か意味があると思うんだけど。領地が欲しいなら、毎年責めればいいじゃん。なんで60年なのか、何処から来るのか、何がしたいのか、全く分からないまま、最後までノンストップで戦ってしまうので、只の怪獣映画になっちゃっているんです。
これ、お金が余っていたから作ったのかな。それなら、日本の映画監督に分けてくれれば良いのにね。これほど無駄だと思った作品はありません。初めてじゃないかな。久しぶりに”ダサク”という言葉が頭の中に溢れました。
私は、この映画、お薦め出来ません。酷いと思いました。一つだけ良かったのは、アンディ・ラウが出ていた事。それ以外は時間の無駄でした。ヒマつぶしに怪獣映画を観ようかなと思うなら、良いかも知れません。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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グレートウォール (竹書房文庫)
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