「夜は短し歩けよ乙女」を観てきました。
ストーリーは、
所属クラブの後輩である「黒髪の乙女」に恋心を抱く大学生の「先輩」は、「なるべく彼女の目に留まる」ことを目的とした「ナカメ作戦」を実行する日々を送っていた。個性豊かな仲間が巻き起こす珍事件に巻き込まれながら季節はめぐっていくが、黒髪の乙女との関係は外堀を埋めるばかりでなかなか進展せず……。
というお話です。
大学のサークルの後輩である「黒髪の乙女」に恋をする大学生の「先輩」は、”なるべく彼女の目に留まる”という作戦を行っていて、偶然を装い、彼女が居る場所に出没し、”奇遇だね。”という言葉で、彼女の目に留まり、自分を好きになって貰おうとしているのですが、長い間、その作戦を遂行しており、肝心の告白は出来る気配がありません。
「先輩」の友人たちは、作戦ばかりで、肝心の告白をしなくてどうするんだと訴え、「先輩」もそろそろ告白をしなければと思うのですが、どうやって彼女に自分の思いを告白すれば良いのか、全く分かりません。
そんな、ある風の強い日、サークルの飲み会があり、同じ日に演劇のパフォーマンスがあるようでした。黒髪の乙女は酒豪であり、お酒が大好き。”偽デンキブラン”という美味しい酒の噂を聞いて、飲んで見たくなります。
偽デンキブランが飲めるらしいという噂を聞き、その場所に向かう黒髪の乙女。そして、彼女を追うように、彼女の居た店に辿り着いた先輩は、パンツを取られたりと、色々な災難にぶち当たるも、彼女は、彼女と一緒に飲み歩いている友人たちの跡を追う事に。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
うーん、面白いんですけど、上手く解説は出来ません。不条理なファンタジー作品なんです。「黒髪の乙女」を恋焦がれる「先輩」が見ている夢なのか、それとも「黒髪の乙女」が見ている夢なのか、はたまた、現実なのか、めちゃくちゃなんですけど、でも、何となく気持ち良くて、何となく目が離せなくなるんです。
ちょっと、昭和の雰囲気って感じかな。それがおしゃれなんですけど、でも、最初、「先輩」からの目線のお話だったのに、途中から、ずーっと「黒髪の乙女」の目線になってしまい、先輩があまり出てこなくなっちゃって、乙女が先輩の事を心配し始めて、やっと先輩の方に話が近づいて来るということになって、それまで、主役って誰だっけ?って思っちゃいました。
学園祭事務局長が美しく(男性です。)て良かったな。パンツ総番長も笑えました。なんか、この人物像を見ていると、夏目漱石の坊ちゃんを思い出したんだけど、原作は、何か関係があるのかしら。今回は、原作を読まなかったので、分かりませんでした。
もっと感想を書きたかったんだけど、内容的には、先輩が乙女を振り向かせるだけのお話だと解釈したので、あまり無いんです。でも、映画としては、面白いと思いました。あまり、こういう題材が映画になるって、無いですよね。大体が、入り組んでいて、これほどシンプルな事を描き出すということがあまり無いので、観た時は、ちょっと、あれ?と思ったけど、観た後に、かみ砕きながら考え直すと、とっても楽しくて、イイ感じで、気持ち良くなって行くんです。そんな映画でした。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。でも、観る人のよると思いました。片思いを告白するまでのお話なんだけど、描き方が独特なので、これを理解して、楽しめると言う人が、どれだけいるかなと思うと、何とも言えないんですけど、でも、あまり考えずに楽しむ映画だと思って観て欲しいと思いました。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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