「ひるなかの流星」を観てきました。
ストーリーは、
両親の海外転勤をきっかけに、田舎暮らしから一転し、東京で暮らすこととなった高校1年生の与謝野すずめ。すずめが生まれて初めて恋をしたのは、困った時にいつもすずめを助けてくれる担任の獅子尾だった。そんな獅子尾も、すずめの純真な姿に惹かれながらも、教師という立場から自分の気持ちに素直になれないでいた。クラスメイトの馬村は、すずめの獅子尾への思いを知りながらも、次第にすずめへ思いを募らせる。徐々にクラスになじんでいくすずめだったが、クラス一の美女・ゆゆかが馬村を慕う気持ちに気がついてしまい…。
というお話です。
”すずめ”は、ゆったりとした田舎暮らしをしていたのですが、両親が海外転勤となり、仕方なく吉祥寺の叔父の家にお世話になり、高校に通う事になってしまいます。叔父は、カフェを営んでいて、その常連である獅子尾が右も左も分からなかったすずめを家まで案内してくれたのでした。すずめは新学期になり、高校に登校してみると、自分を助けてくれた獅子尾が担任の教師であり、都会が自分の生活した地域とはかけ離れている事に気が付きます。
高校生活を始め、何とか友達を作りたいと思い、同級生との交流を深める中、隣の席の男子・馬村に友達になって欲しいと頼み、段々と仲間を増やしていきます。楽しい高校生活を送りながら、先生への恋しい気持ちは消えず、馬村には告白され、頭の中がいっぱいになってしまった”すずめ”は、獅子尾先生に告白するも、教師と生徒では、そんな気持ちにはなれないと拒否をされて、失恋し、閉じこもってしまうすずめ。
そんなすずめを励ましながら、自分に振り向いて欲しいと思いを募る馬村に、時間をかけて近づき、付き合う事になるすずめなのですが、夏合宿をしている時に、獅子尾が怪我をしたとの連絡を受け、どうしても気持ちを抑えられずに獅子尾の居る東京へ向かうすずめ。そんな彼女を見送る馬村の気持ちは複雑に揺れて・・・。後は、映画を観てくださいね。
うーん、良くあるストーリーかと思ったら、最後に裏切られて、おおっと思う展開になり、楽しめました。うん、それが現実的だよね。私は、とても好感が持てるエンディングでした。これなら、私は、GOODと言えます。良い映画でした。
すずめちゃんは、良く居る”ドジ”な女の子という設定でして、ちょっとイライラするのですが、まぁ、正義感は強くて、言う事は言うという性格になっていたので、良かったと思います。虐められたら我慢してしまうという女の子だったらイライラしてしまうけど、そうじゃなかったので、良かったな。あのね、虐められたらイジメ返しましょう。嫌がらせをされたら、嫌がらせ返しましょう。充分に出来るやり方はあるので、やられたらやられっぱなしなんて女は、今どき流行りません。というよりも、あり得ないでしょ。倍返しの時代です。ヒーロー&ヒールなんて時代じゃなくて、やったらやり返す時代なので、誰もがヒーローなんです。戦ってよね。
そんなすずめちゃんは、ステキな学生生活を送って行きます。ちゃんとやり返せば、相手も気が付いて、見る目が変わるんです。虐められたらやり返さないと終わりません。対等になって、何かあったら相手を倒さなくちゃ。それが普通なので、どんな手を使っても、相手は倒してくださいね。ちなみに、汚い手を使っても全然かまいません。金を使おうと、武器を使おうと、やったもん勝ちです。話が違う方向に行ってますが、常識です。
やっぱり、この映画で描いているのが、まともな選択だと思いました。すずめちゃん、全うな選択したわねぇ。確かに、憧れとか、色々あるけど、でも、貴方が考えることが、今後の事を思えば、一番良い選択だと思います。うんうん、応援するよ。
可愛い女子高生の心の動きを良く描いていて、この映画、良かったと思います。訳の解らない、大人社会の常識とかを結び付けず、若い彼らだけのコミュニティの中で、彼らの思いをクローズアップした描き方は、良かったと思いました。楽しめましたよ。
馬村を演じた白濱くんって、エグザイルの男の子だったんですね。なんか、とってもカッコ良くて、良い味を出していたので、これから経験を積めば良くなるかなぁと思いました。やっぱり、舞台でベテランの方と共演させていただくと、もっと伸びるんじゃないかな。まだ、表情とかが、ちょっと甘いかなって思いましたが、主役を押しのけてしまうような演技では無く、経験を積めば、良い役者になるかななんて思ってしまいました。楽しみにしています。
この映画、私は、お薦めしたいと思います。思っていたよりも、ベタなティーンズラブストーリーではなく、ちゃんと言う事は言って、大人になる手前の揺れ動く気持ちが描かれていて、楽しめたと思います。主役の永野さんも嫌味が無く良かったし、三浦さんも白濱さんもカッコ良くて、厭らしさが出てこなくて、良かったと思います。好感が持てました。でも、このタイプの映画が最近多いので、それ程、流行らないかとは思いますが、出来たら、観てみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。