「ラ・ラ・ランド」恋愛と結婚は違うけど、その恋は心の奥から決して無くならない。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ラ・ラ・ランド」の試写会に行ってきました。お友達が、昨日、試写会招待状を譲ってくれて、有難くいただいて、観に行ってきました。

 

ストーリーは、

オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。

というお話です。

 

 

オーディションに向かう車の中で、セリフの練習をしているミアは、ちょっと車を停滞させてしまうと、後ろから大きなクラクションが聞こえてきます。驚いたミアが顔を上げると、すぐ横を中指を立てて走り去る男の姿が。ヤな奴と思いながらもオーディションに向かうのですが、たった一言で止められてしまい、またも撃沈。それでも夢を諦めきれず、オーディションを受けるミアは、クリスマスの日、あるピアノの音に惹かれ、バーに入ると、先日、車で見た男がピアノを弾いています。あの男だと思うのですが、そのまま別れ、後日、パーティでピアノを弾いている彼を見つけ、今度はお互いに名乗り、ちょっとイイ感じになります。男の名はセバスチャン。ジャズバーを開くことを夢見て、お金を貯めています。

 

 

2人は付き合う事になり、お互いの夢を語り合いながら、目標に向かって、頑張る毎日が続きます。ある日、セバスチャンは、偶然、古い友人に会い、一緒にジャズのバンドをやらないかと誘われます。あまり彼の事を好きでは無いセバスチャンですが、ミアが、自分で脚本を書いて、一人芝居をするという目標を叶えようとしている姿を見て、劇場を借りる資金の心配をしている彼女を助けたいと思ったのか、イヤな友人の誘いに乗り、ジャズバンドの一員として参加する事にします。

 

 

セバスチャンが加わったジャズバンドは、アナログだけではない、新しい形のジャズバンドとして名前が売れて行き、アルバムを発売し、ツアーに回るほどの人気になってしまいます。新しい形のジャズを嫌っていたセバスチャンが、夢を捨てて、人気バンドを始めてしまったと思ったミアは、セバスチャンの家から飛び出し、実家へ帰ってしまいます。ミアの一人芝居も、ほとんど観客は来ず、失敗だと思い、落ち込んだミア。そんな時、セバスチャンのところに、ある人物から電話が入ります。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、良かったです。簡単に解説すると、夢を追い続ける男と女のお話という事なのですが、それだけじゃ収まらない良さが、この映画の中には、一杯詰まっているんです。良く、アカデミー賞とかを貰う映画って、一般受けしないものが多いじゃないですか。でもね、この映画は違います。話しの内容はベタでも、その進み方や映像、音楽、などなど、全てが夢を見ているようで、美しいんです。

 

まず、色の使い方かな。一番印象に残るのが、色使いだと思うのですが、とにかくビビット色を使い、コントラストを強めながらも、まるで一枚の絵を作るかのようにまとまっていて、オディロン・ルドンの花瓶の花の絵のように、鮮やかで美しくて幻想的な雰囲気なんです。特に、黄色が上手く使われていて、強く印象に残るんです。

 

 

次に、ダンスシーンなどが、長まわしなんです。カットしていないの。最初、あれ?なんだか、どうなっているんだろうって不思議に観ていて、ふと考えると、ずーっとカメラが動いていて、色々な場面を追って映しているんです。切れていないの。それに気が付くと、あ、いつからこの映像続いているんだったかしらって、考えないと思い出せない位、長い間、カメラが続いて撮影しているんです。驚きますよ。

 

そして、音楽。これも素晴らしいです。も、いきなり、観た後、Amazonで購入して、次の日届きました。セバスチャンがピアノで奏でるテーマが、明るくなったり、寂しくなったり、色々に使われて、二人の愛を表します。切なくて、愛しくて、相手の事を一番に思いやるセバスチャンの内なる気持ちが表現されていて、ちゃんとミアに届きます。最後に彼がピアノを弾きながら昔を思い出している場面で、涙が湧いてきて、号泣してしまうほど、素晴らしいものでした。音楽の使い方、上手いです。

 

 

やっぱり、女って我が儘だよね。お互いに夢を追っていて、彼が夢に近づいてあまり一緒に居てくれなくなると文句を言いたくなるし、かと言って、うだつが上がらないとダメだなって思うし、好きなんだけどライバルでもあり、自分が成功しそうになると自分に合わせて欲しいと思ってしまう。女って、自己中心的な考え方になっちゃうのよ。私もそうだから、ミアの気持ち、解かるなぁって思いました。離れていれば、近くで自分を守ってくれる人が好きになってしまう、うんうん、分かるけど、男は一途だから、いじらしく待っているのよね。ああー、マジでこの映画、ラスト、良かったです。涙涙でした。

 

 

私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。この映画、私、マジで好きです。気持ちも良いけど、ベタベタしたラブストーリーよりも、本当に心にグッとくる内容で、きっと、自分が何歳で観ても、良いと思える映画だと思います。この色使いは素晴らしかったです。これは、映画好きだけじゃなく、美術系、音楽系、などなど、色々な分野の方にも、影響を受けて欲しいような気がしました。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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