「お嬢さん」の試写会に行ってきました。cocoの限定試写会で、映画を観る前に、真利子監督が登壇され、映画について語ってくださって、楽しかったです。「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督の新作です。
ストーリーは、
1930年代、日本統治下の韓国。スラム街で詐欺グループに育てられた少女スッキは、藤原伯爵と呼ばれる詐欺師から、ある計画を持ちかけられる。それは、莫大な財産の相続権を持つ令嬢・秀子を誘惑して結婚した後、精神病院に入れて財産を奪い取ろうというものだった。計画に加担することにしたスッキは、人里離れた土地に建つ屋敷で、日本文化に傾倒した支配的な叔父の上月と暮らす秀子のもとで、珠子という名のメイドとして働きはじめる。しかし、献身的なスッキに秀子が少しずつ心を開くようになり、スッキもまた、だます相手のはずの秀子に心惹かれていき……。
というお話です。
1930年代、日本統治下の朝鮮半島。盗賊団の一味に育てられた孤児の少女スッキ。詐欺師で藤原伯爵を名乗る男が、盗賊団にある依頼を持ち込みます。日本の華族の娘であり、莫大な資産の相続人である令嬢・秀子のメイドになり、詐欺師・藤原伯爵が秀子との婚姻に漕ぎつけるように手助けをすると言う仕事。
秀子は、人里離れた広大な屋敷から一歩も出ず、富豪で稀少本コレクターである叔父の上月と暮していました。藤原の策略は、秀子と恋に落ちて、日本へ駆け落ちして結婚。その後、秀子を精神病院に入れて、莫大な遺産だけを貰うというもの。秀子の叔父である上月も、秀子の遺産を手に入れる為、姪に当たる秀子と婚姻をしようと企んでいる。その前に、秀子を連れ去る必要があるので、スッキの手助けが必要となったのでした。
藤原伯爵は、絵の教師として秀子の元を訪れるようになり、スッキは、上手く二人の時間を作り、後は、彼が秀子を誘惑するという手筈だった。秀子のメイドを始めたスッキは、秀子の身の上が、想像以上に苦しかったことを知ります。秀子は、日本で両親を亡くし、叔母夫婦に引き取られましたが、叔母は敷地の桜の木で自殺。それ以来、叔母の代わりに、秀子は、叔父の蔵書の読み聞かせが唯一の仕事となりました。この読み聞かせには、何か謎があるらしい。
秀子は藤原伯爵に誘惑され、叔父が出張で不在になった時に、スッキを一緒に連れて行ってくれるならと、藤原と一緒に日本に駆け落ちする事に了承する。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
うーん、面白かった。ドロドロしていて、R18でしたね。うん、男女よりも、女女の絡みの方が、艶めかしく、毒々しく感じました。というか、そう描かれていたのかな。でも、綺麗だったなぁ。エロでも、美しいと許せちゃうんですよね。もちろん、パク・チャヌク監督なので、残酷なシーンもあるにはあるのですが、思ったよりも毒々しく無く、今回は、綺麗だったと思います。それに、今回は、笑える場面が多くて、とても楽しめました。
何故、笑えるかと言うと、今回、韓国なのですが、日本人のお嬢様が中心なんですね。で、日本語で話すシーンが多いんです。だけど、全て韓国人なので、日本語が下手なんですよぉ。でもね、それが、また、この映画の良い味付けになっているんです。日本人がこんな事をやっていたんだって、韓国人にバカにされているのかなと、ちょっと思ったりもしたのですが、まぁ、ギャグとして捉えた方が良いのでしょう。いや、そう思いましょう。だって、エロ本を朗読する場面とか、あり得ないっしょっ!それ、普通の日本人はやらないからっ!それ、SMプレイだからっ!つーか、これ、SMプレイだったのか。
いやいや、もう、真面目な場面?なんだろうけど、吹き出しちゃって、大笑いしちゃいました。言葉遣いが酷いのよぉ。それが、また、良いのよぉ。とにかく、秀子お嬢様を取り巻く、メイドのスッキと、叔父、藤原伯爵と、3人がそれぞれに思惑があって、最後の最後に秀子お嬢様を手に入れるのは誰なのかって事なんです。面白いですよ。
これ、原作はイギリスの小説なんですよね。それを韓国で映画化で、設定は日本人と言う事で、とっても面白い組み合わせになっているんです。原作を読んでいないので、どう変えてあるのか解りませんが、面白い内容でした。原作も読んでみようかな。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。これは面白いよぉ。でも、R18指定なので、19歳以上の方観て下さいね。とってもエロいです。でも、綺麗ですよ。女同士で観に行くと、終わった後、「ふっふっふ・・・。」って二人で顔を見合わせて、憎い男を潰してやろうかっていう策略を練りたくなるかも知れません。(笑)ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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