「破門 ふたりのヤクビョーガミ」を観てきました。
ストーリーは、
映画プロデューサーの小清水が持ち込んだ映画企画に、二蝶会の若頭が出資をすることとなったが、小清水は映画製作の金を持ったまま行方をくらましてしまった。二蝶会の強面ヤクザ桑原は経営コンサルタントの二宮を巻き込み、資金回収のために奔走。桑原は邪魔をするゴロツキ2人を病院送りにする。しかし、その相手はなんと本家筋の構成員。これが原因で組同士の揉め事へと発展し、追う立場だった桑原と二宮がいつしか追われる側になってしまう。
というお話です。
父親がヤクザだったらしい二宮は、一応堅気の仕事であるコンサルタント業をしていますが、その内容は、建設業などと地域のヤクザの仲介役のような仕事ばかり。父親と関わりの在った人絡みの仕事で、何とか食いつないでいたのですが、暴対法のせいで、その仕事もほとんど無くなってしまいました。どうしようかと考えていると、映画プロデューサーという小清水から連絡が来て、ヤクザとの仲介をして欲しいとの話です。
あるヤクザ映画企画があり、その為の取材もしたいのですが、映画への出資者も探していて、ヤクザに仲介して欲しいとの話でした。知り合いの二蝶会の桑原に話をして、その桑原と、二蝶会の会長が出資をしてくれる事に。自分も少し報酬が貰えるかなと思っていたのですが、暫くして、その出資金が持ち逃げされてしまったらしい事を聞きます。二宮は、桑原に追い詰められ、桑原と一緒に、小清水を探し出し、お金を取り返すことに。
小清水は、二蝶会以外にも、ヤクザに話を持って行っていたらしく、二蝶会と同じ組織の上に属する組も騙し取られたようで、小清水を追っています。この上の組織と桑原が衝突してしまい、お互いにやったやられたと言う事で、問題になってしまいます。
このまま、相手の組と諍いを起こしたままでは、二蝶会は顔が立ちません。相手の組と手打ちが出来るように話し合いをして、小清水を引き渡すという約束で、ある程度の金額で取引して貰えることになるのですが、取引目前で小清水に逃げられてしまい・・・。後は、映画を観て下さいね。
関ジャニの横山くんと、佐々木蔵之介さんが主演で、笑えるヤクザ映画って感じかしら。横山くん演じる二宮が、超ダメ男で、とっても笑えました。佐々木さんは、ベッタリヤクザをしていました。キャストは、良い人が揃っていて、良かったのよね。
お話ですが、イマイチ、スッキリしないと言うか、二宮の成長を描く内容だから、映画プロデューサーの話や、ヤクザの話は、それほど重要じゃなかったのかも知れないけど、もう少し、こちらの内容もスッキリさせて欲しかったなと思いました。桑原が破門されそうになり、何とか、破門されなくて済むように、小清水を追いかけたり、取引をしたりとするのですが、この破門が、どれ程、桑原にとって辛い事なのかと言う事が、あまり伝わってきませんでした。別に、破門されちゃったら、一般人になればイイじゃんと思ってしまったのは私だけなのかしら。
それに、小清水も、何処までもズル賢くて、ま、イイんだけど、こちらも、映画製作に漕ぎつければ、出資金も返せるような算段があったのかどうか、何処までが本当で、どこまでが嘘なのか、分かりづらいと思いました。だって、映画がヒットすれば、出資金分の配当は渡せただろうから、詐欺では無いよね。だから、最初から詐欺をするつもりだったのか、それとも、映画を作ってヒットさせられれば、返すつもりだったのか、もう少し、描いて欲しかった。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかな~という感じです。私は、それ程、凄く面白いとは思わなかったのですが、出演者のファンの方々は、楽しめるんだろうと思います。私は、小清水を、毎度、同じ様に追いかけ回していたところで、ちょっと眠くなって、ウトウトしちゃったんだけどね。まぁ、気になったら、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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