舞台「キャバレー」を観てきました。
ストーリーは、
ナチス台頭前夜の1929年、ドイツの首都ベルリン。今夜もキャバレー「キット・カット・クラブ」では、退廃的なショーと、刹那的な恋の駆け引きが繰り広げられている。ショーの花形は、女優を夢見るイギリス人の歌姫サリー・ボウルズ。MC=司会者は、怪しい魅力でお客を惹きつける。
人生に失望してる?そんなの忘れて!
ここにはね、美しい人生しかないんです
ベルリンに自由を求めてアメリカからやってきた、駆け出しの作家クリフ。列車の中で出会った怪しげなドイツ人エルンストに誘われるまま、大晦日の夜、キット・カット・クラブに足を踏み入れる。そこで、サリーと恋に落ち、友に暮らすことになった。
二人が住む下宿の大家は、ミス・シュナイダー。長年、女手ひとつでこの下宿を切り盛りしてきた。下宿人の一人、若い娘コストは、水兵たちを相手に商売をしている。ある日、シュナイダーは、心優しきユダヤ人の果物商シュルツから熱烈な求婚を受けて、ついに結婚を決意する。
愛によって希望の光が見えてきたサリーとクリフ、シュナイダーとシュルツ。その矢先、彼らの街にナチズムの足音が高く響き始めた。ついに、キット・カット・クラブにも不穏な気配が訪れて・・・。
さて、長い話をしましょうか。
というお話です。
どこかで観たような話だなって思ってたら、ニコール・キッドマンとユアン・マクレガーが演じた「ムーラン・ルージュ」にそっくりなのね。でも、「ムーラン・ルージュ」の方が、「キャバレー」のパクリみたいですね。知らなかったです。「キャバレー」でも映画が公開されていたんですね。
ドイツがナチスドイツとして戦争を始める前のお話です。アメリカから来たお坊ちゃまのクリフと恋に落ちた、キャバレーの歌姫サリーのお話です。
いやぁ、お坊ちゃまは、稼がなくてもどこかからお金が出てくると思っているから困っちゃうよねぇ。マジで、こういう男は困ります。誰かが尻を叩いてやらないと分からないんだろうなぁ。でも、サリーは出来ないのよねぇ。
ま、内容に関しては、映画化もされているし、パクリ映画もある事だから、それほど書くことも無いんです。でもね、今回の舞台に関しては、ちょっと書かせて頂いてよいかしら。
ファンの方には申し訳ないのですが、長澤まさみさん。すっごく美しいのですが、ゴメンナサイ、彼女、どの表情を見ても、顔に張り付いているような感じで、笑顔も貼り付き、泣き顔も貼り付きという感じだったんです。映画やTVなど、映像では、彼女、上手いのかなと思っていたのですが、舞台では、目に感情が見えないんです。クリフに恋したサリーなのに、クリフに恋してないんですよ。笑っていても楽しそうじゃないの。泣いていても、そんなに悲しそうじゃないんです。うーん、なんでかなぁ。
それに合わせてなのか、小池君も、今回は、感情があまり感じられませんでした。サリーを愛しているなら、なんで平気で旅立てるの?ナチスが恐ろしい状況になってくる状況を見て、嫌悪感を露わにする場面は、結構、嫌がっているかなと思ったけど、恋愛に関しては、どーも、そこに愛を感じられませんでした。
石丸さんが上手過ぎるのかしら。石丸さんが、舞台の回し役なのですが、歌は上手いし、演技も上手いので、確かに、比べてしまうと辛いのかなぁ。小松さん、村杉さん、平岩さん、秋山さんは、もう、ベテランなので、ガッツリ演技派と言う感じで良かったのですが、主役の二人が、ちょっとどうしたんだろう。
歌とかダンスは上手いんですよ。もちろん、完璧と言うほど、練習したんだろうなぁと思いましたが、どーも、目がねぇ。最近、舞台を観すぎているので、嫌に気になってしまって、ダメだなぁ。こんなに美しいんだから、何処に文句があるんだよっ!て言われそうだけど、本当にごめんなさい。ダメ出ししちゃいました。
長澤さん、映像では、本当に上手くなってきた感があるのになぁ。好きなんだけど・・・。
今回、松尾スズキさんが演出でした。でも、松尾さんのお下品さとか、おかしさは無かったなぁ。原作があるものだからかしら。今度は、大人計画の舞台が観たいなぁ。
私は、この舞台、まぁ、お薦めしても良いかなと思います。ダメ出ししちゃったけど、でも、本当に美しいです。まるで絵を見ているように、長澤さんも、小池君も美しいので、それだけでも満足が出来ると思います。まだ、地方公演がいくつもあるので、気になったら、ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「キャバレー」 http://www.parco-play.com/web/program/cabaret2017/
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