「幸せなひとりぼっち」人は一人では生きられない。周りと関わって生きて行く。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「幸せなひとりぼっち」を観てきました。

 

ストーリーは、

愛する妻に先立たれ、悲しみに暮れる孤独な毎日を送っていた老人オーベ。そんなある日、隣の家にパルバネ一家が引っ越してくる。車のバック駐車や病院への送迎、娘たちの子守など、何かと問題を持ち込んでくるパルバネたちにうんざりするオーベだったが、次第に彼らに心を開くようになり、やがて妻との思い出を語りはじめる。

というお話です。

 

 

ある住宅街に住む老人オーヴェ。その住宅街の秩序を守る為に、毎朝、見回りをして、規則に反している者に対しては警告をし、町を美しく保っています。しかし、他の住民から見たら、只のうるさい親父であり、いつも住民と言い合いとなってしまいます。それでもオーヴェは、決して、習慣を辞めようとはしません。

 

 

ある日、オーヴェの隣家にパルヴァネ一家が越してきます。パルヴァネは、夫と娘が2人、そして今妊娠中です。彼女は、ペルシャが出身らしく、言葉が判らない時があったりします。若い夫婦らしく、明るくメチャクチャですが、とっても楽しい家族です。

 

 

でも、オーヴェは、そんなパルヴァネ一家を気に入りません。何をやっても、完璧さに欠ける夫と、騒ぎ立てるパルヴァネ、騒がしい娘たち、何処を取っても、オーヴェの癇に障るものでした。パルヴァネは、嫌われているのかなと思いながらも、オーヴェとの付き合いを諦めず、色々な事で頼ってきます。煩わしいと思いながらも、これ以上うるさくされては敵わないと思い、仕方なく相手をするオーヴェでしたが、段々と、これがうるさく感じなくなって行きます。

 

実はオーヴェは、パルヴァネ一家が越してくる少し前に、仕事をクビになり、もう、死んでしまった妻の元へ行こうと、死ぬ準備をして、自殺をするつもりだったんです。それが、彼らのおかげで死んでいる場合じゃなくなってしまいました。

 

 

そんなこんなで、忙しい毎日になってしまったオーヴェ。そんな中、近所の友人が年を取って、身体が不自由になったので、施設に収容されてしまうと言う事を聞き、一人、怒りまくるのですが、そんなオーヴェに、行政は耳を貸しません。それを見たパルヴァネが、何でも一人でやろうとせずに、人を頼るべきだと話し、心を開いて欲しいとオーヴェに語り掛けます。すると、オーヴェは、自分と亡くなった妻・ソーニャの事について、静かに話し始めます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

この映画、良かったです。オーヴェというお爺ちゃんが、めっちゃイヤなジジイなんだけど、本当はとっても熱くて優しいお爺ちゃんだって事が判ってきて、子供なんて嫌いだと言っているくせに、凄く可愛がっていたりして、もー、ジイちゃん、シャイなだけなんじゃんって感じなんです。

 

 

思い出で出てくる奥さんは、超美人で、なんで、こんなジジイとって思うんだけど、ジジイも若い頃はイケメンで、美男美女のカップルでした。とっても愛し合っていて、良い夫婦なんだけど、奥さんの方が先に逝ってしまったので、オーヴェは、寂しい毎日を送るようになってしまうんです。やっぱり、夫婦だと、夫が先に死ぬ方が良いですよね。妻が先に死ぬと、家事などやった事が無い夫が残る訳ですから、そりゃ、大変だと思います。少しでも良いので、奥さんが長生きするようにしないとね。

 

 

お隣のパルヴァネですが、とても明るくて、苦労など知らないように見えるのですが、彼女も、大変な思いをして、今、この地に移住してきているんです。その住宅街には、色々な人が住んでいて、実は、誰もが悩みを聞いて貰えず、苦しんでいたりするんですよ。オーヴェは、とっても柔軟性のある頭脳をしているので、ゲイと言っても、別に、嫌がるでもなく、罵る訳でもなく受け入れていて、文句は言っても、差別は決してしないんですよ。とってもステキだなって思いました。

 

 

この映画、とっても良かったし、感動したので、私は、超!お薦めしたいと思います。オーヴェというおじいさんが、何故か憎めない~ってところが、何とも、良いんです。大笑い出来る場面も多々あり、一人でも、カップルでも、友人とでも、誰と観に行っても、笑えて、ほっこり出来て、ちょっとほろ苦い味も感じて、良いと思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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