「ワイルド わたしの中の獣」これをファンタジーと思うか狂人の戯言と思うかはあなた次第。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ワイルド わたしの中の獣」の試写会に行ってきました。

 

ストーリーは、

自宅マンションの前に広がる森に暮らす「彼」の持つ野性に心を奪われたアニアは、次第にオオカミに執着し、あらゆる手段を尽くし、自宅マンションに連れ込むことに成功する。部屋の中で暴れるオオカミには命の危険を感じながら、オオカミと心を通わせるアニアは、まるで恋人同士のように「彼」と接し、いつしか野性に取り込まれるようになる。人間離れした常軌を逸した行動を取るようになる彼女に、周囲は戸惑いを覚えるようになる。

というお話です。

 

 

IT会社でオペレーターとして働くアニア。何の楽しみも無く、ただ生活をする為に、淡々と仕事をし、家に帰り寝るという生活を続けている彼女ですが、ある日、帰宅時に、自宅の近所の森の入口に狼らしき動物を見つけます。まさかこんなところにと思うアニアですが、その日から、狼の事が忘れられず、いつも森の前を通る度に狼を探していました。

 

アニアは自分に自信が無く、上司に言い寄られても、自分には取り柄も無く、美しくも無い女は遊ばれるだけと思い、上司が好きでも、それに答える事が出来ません。まして上司には妻子が居るので、尚更、自分の欲求不満は溜まって行きます。もし、自由に欲望だけを優先する事が出来たらという気持ちが大きくなり、野生の狼に対しての憧れが大きくなって行きます。

 

 

或る夜、アニアは車を借りて、狼を見た森へ出向き、狼に麻酔銃を打って、家に連れ帰ります。自分のマンションの一部屋に狼を閉じ込め、自分に慣らす為に、自分の声を聞かせ、匂いを覚えさせ、餌を与えます。野生の狼なので、部屋から出ようと暴れるのですが、段々とアニアに慣れていきます。しかし、ご近所からあまりの大きな音と酷い匂いで、何をしているのか不審がられ、マンションで生活を続けることが困難になっていきます。

 

仕事も無断欠勤を続け、もう退職しようと上司に相談をするのですが、野生の雰囲気を纏ったアニアの怪しげな魅力に上司は魅了され、アニアを手に入れたくなってしまいます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

うーん、私には、それまで男に見向きもされなかった女性が、狼を見て野生に目覚め、発情して男を魅了し始めるけど、人間の男じゃ満足出来ず、もっと野生を求めて旅だったとしか思えないのですが、これ、ファンタジーだと思えば、そりゃ、狼を愛して、一緒に旅立ったという考え方もあるので、何とも言えません。それ程、激しい描写はありませんが、エロい映画だと思いました。

 

 

狼が出てくるのですが、そこに本当に狼が居たかどうかは、観る人の考え方だと思います。もしかしたら、野生の狼だったかも知れないけど、大型犬だったかも知れないし、もしかしたら狼と表現されていた人間の男性だったのかも知れない。でも、ただ一つ言えるのは、アニアが求めていた男性が、狼のように激しく自分だけを求めてくれる男性だったという事なんじゃないかと思うんです。ね、エロいでしょ。

 

 

それにしても、良く狼(きっと狼犬だと思う。)を躾けて、あんな風な撮影が出来たなぁと驚きました。犬だから、まぁ、躾ければ、キチんとやるんだと思うけど、それにしても怖いよね。なんたって、狼だもん。ちょっと機嫌が悪かったら、ガブッとやられちゃうでしょ。凄いトレーナーさんが付いていたんだろうなぁ。

 

映画としては、うーん、どうかな。最初の方、ちょっと眠くなったかな。だって、話が進まないんだもん。狼を捕まえてからは、アニアが狂って行く様子が描かれているので、引き込まれて行くのですが、それまでは、暗くて目立たない女性という感じなので、イライラするかな。まぁ、そこがあるからこそ、後半の野性的で美しいアニアがグッと表に出てくるんですけどね。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。前半の大人しいアニアと後半の野性的なアニアの違いを楽しんで観て頂けると、楽しめるんじゃないかしら。野性的になると、超エロくなるので、そこら辺の表情が面白いですよ。彼女を見る男の目も変わって行くので、そこら辺を楽しんでください。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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