【演劇】「わたしは真吾」人間の身体って、こんなに美しいんだと思わせてくれる舞台でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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ミュージカル「わたしは真吾」を観てきました。

 

ストーリーは、

 

夜、東京タワーの周辺は、混乱を極めていた。警察官と関係者、野次馬の間で飛び交う怒号、動き回るサーチライト。小学生の真鈴(高畑充希)と悟(門脇麦)は、地上333メートル、東京タワーの最上部で幸せを噛み締めながら、輝く夜警を眺めている。
「わたしたち 結婚 します」。  誓いを書いた紙が、地上へと舞う。
333のテッペンから飛び移れ!
2人は思い切って、空中へと飛び出した。

 

 

同じ頃、町工場の豊工業では、一台の産業用アーム型ロボットが暴れていた。工場長とその妻、解体業者らがロボットを囲み、破壊しようと試みる。ロボットは彼らの意図を汲み取り、攻撃を下し、シャッターをこじ開けて逃げて行く。悟と真鈴の子供・真悟(成河)が産まれ、自らの意志で立ち上ったのだ。

 

騒ぎを起こした悟は町から引っ越す事になり、彼に憧れる近所の子・しずか(大原櫻子)は不安に思う。真鈴は記憶を失い、ロンドンで入院。真鈴に思いを寄せるロビン(小関裕太)はフィアンセと偽り、彼女に近づく。

 

真悟は研究者や黒服の男たちに追われるが、彼を理解したしずかと子供達に助けられ、父である悟のメッセージを母である真鈴に届ける為に度に出る。そして・・・。

を始める―――。

 

というお話です。

 

 

この舞台、今までに観た事が無いような、素晴らしい映像とパフォーマンスとダンスと音楽と演劇の融合したものでした。あまりにも、素晴らしくて面白くて、人間を使った映像や動きが、こんなにも美しく見えるようになると言う事を、初めて知りました。本当に驚いた!素晴らしいです。

 

演出・振付のフィリップ・ドゥクフレさん、沢山の舞台などの演出などをしている方で、冬季オリンピックの開会式の演出や、シルクドソレイユなども手掛けている方だそうです。横浜の舞台がプレビューだったので、近くの客席で観ていらして、ステキな方でしたよ。

 

まず、人間の身体を使った背景用の映像が素晴らしいんです。最初は、カレイドスコープなのかなと思ったら、人間が円を作って踊りながら回っていたり、言葉では説明が出来ないような面白いモノなんです。その映像に被せて、何人ものダンサーが悟や真鈴、真悟の後ろでパフォーマンスを繰り広げて行くんですよ。もう、それは、今までに観た事が無いような美しいモノで、驚きました。

 

 

そんな不思議な世界が、楳図かずおさんの漫画に重なって、面白い舞台になっていました。ロボットが自我を持てるのか、持ってしまったら、どんな行動をするのかという内容が面白かったです。「わたしは真悟」って、こんなお話だったんですね。ロボットが自我を持ち、ロボット三原則など関係無く自分を作った両親を思い、感情は進化をして、人間と同じように嘘をつくことまで出来るようになるんです。そして真鈴と悟が大人に堕ちる前に、その言葉を伝えようと、真悟が旅をする。それは、長い長い旅であり、世界は真悟にの手の中に納まってしまう。スケール感が凄いでしょ。

 

も、それが、ちゃんと舞台上で描かれているので、驚いてしまうんですよ。別に、舞台上に沢山の装置を持ってきている訳では無いんですよ。ダンスと映像とパフォーマンスとで、それを舞台上に作ってしまうんです。いくら説明しても、あの壮大さは伝えられません。

 

イヤイヤ、あまりにも素晴らしくて、あっけに取られてしまい、ずーっと必死で観てしまいました。母と観に行ったのですが、母も驚いてしまっていて、2人でスゴイね凄いねって言い合っていました。

 

もちろん、演じている高畑さん、門脇さん、成河さん、小関さん、大原さん、などなど、新鮮な演技で、特に高畑さんの歌の力は素晴らしく、満足が出来ます。成河さんのパフォーマンスも凄く良かったです。

 

このミュージカル、今月、いくつかの場所を周って、1月に東京に帰ってきて公演なので、これは、ぜひ、東京公演を観に行くべきだと思います。これは、舞台関係の方は観るべきでしょ。全然、日本人が作っている舞台とは違うもん。感動しちゃって、興奮しちゃいました。

 

 

私は、この舞台、超!超!超!お薦めしたいと思います。これはハズせません。出来れば、私も東京公演を再度、観に行きたいくらいです。これね、出来れば、舞台近くよりも、少し離れて、舞台全体を眺められる場所の方が良いと思います。全体のバランスが美しいので、シンメトリーの美しさを感じて欲しい。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「わたしは真悟」   http://www.watashingo.com/