「疾風ロンド」スキー場でのアクションは面白いけど、それ以外はねぇ~。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「疾風ロンド」を観てきました。

 

ストーリーは、

大学の研究所から違法な生物兵器「K-55」が盗まれ、研究所所長のもとに「人質は全国民。身代金3億円を用意しろ」との脅迫メールが届く。盗まれた生物兵器を秘密裏に探すよう命じられた、しがない研究主任の栗林は、何の手がかりのない中で捜索を始めるが、そこに「犯人死亡」の報せが届く。犯人の遺品から、生物兵器の所在のわずかな糸口をつかんだ栗林は、ヒントとして浮かび上がった「日本最大級のスキー場」へと向かうが……。

というお話です。

 

 

医科学研究所から生物兵器「K-55」が盗まれた。この「K-55」は、その研究所の職員・葛原が研究していた炭疽菌の中で、どんな抗体も効かないものが見つかってしまい、葛原は喜ぶのですが、その研究は秘密裏に行われていたもので発表など出来ないという研究所側に反発して、その炭疽菌を持ち出します。

 

葛原は、あるスキー場の中に埋めた炭疽菌の所にセンサーを設置したらしく、センサーを渡すから3億円用意するようにと脅される研究所ですが、そんなお金が用意出来る訳も無く、もし、炭疽菌が見つけられなければ、温かくなったら雪が解けて、炭疽菌がばら撒かれてしまいます。そして、そのセンサーは、あと5日ほどしか電池が効かないとの事。どうしようと慌てていると、警察から電話があり、所長が出ると、葛原が交通事故で亡くなったとの知らせでした。

 

 

犯人の葛原は亡くなってしまったのですが、炭疽菌は見つからず、何処にあるかも分からない。センサーの受信機は手に入ったものの、どのスキー場にあるか分からない。研究所の主任研究員である栗林は、所長から依頼され、葛原から送られて来た写真を、スノーボードにハマっている息子に見せて、そのスキー場を探して欲しいと頼みます。

 

 

葛原の息子・秀人は、スキーショップの人やプロに聞き、雪質などからスキー場を割り出し、炭疽菌を探しにスキー場へと出かけます。野沢温泉スキー場に埋まっていることが判り、息子を連れて、苦手なスキーをしながら炭疽菌を探す栗林でしたが、足を痛めてしまい、野沢のパトロール・根津やスノーボードの選手である瀬利に理由を話して炭疽菌探しを手伝って貰う事に。しかし謎の男が現れ、炭疽菌の情報もどこかから漏れている様子。栗林以外に誰が炭疽菌を追っているのか・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

うーん、期待してしまったからなのか、それ程面白いと言うほどではありませんでした。それこそ、そつなく東野圭吾の原作を映画化したという感じに思えて、あまり感動がありませんでした。なんか、これ、もう少し、面白く作れなかったのかしら。

 

阿部さん演じる主任研究員が主役なのですが、最初の頃は彼が動き回るのですが、後半は、彼はほとんど動かず、パトロールとスノボ選手の活躍になるんです。で、彼らが、謎の追跡者と戦ったりするのですが、イマイチ、無駄な事をやってるなぁと思ってしまったんですよね。ネタバレ出来ないから書けないんだけど、まぁ、この戦い、無駄なんですよ。

 

 

栗林親子の葛藤も描いていて、それは良いかなと思ったのですが、コメディと言いながら、そんなに大笑い出来るような感じでも無く、かと言って、真面目な映画では無く、とっても中途半端な感じになっているんです。笑わせるなら笑わせる、真面目にやるなら真面目にやると、どちらかに決めて、目一杯傾けてしまえば良かったのだと思うのですが、スッキリしないんです。

 

笑わせるなら、炭疽菌を撒いちゃうとか、悪い奴が呑んじゃうとか、笑わせるなら、無茶な話に作り変えてしまえば良かったのに、真面目路線でやっているから、パンチが無いんです。笑えたのは、栗林がスキー場でスキーがど下手だったことくらいですもん。あとは、あまり笑えませんでした。

 

 

それならコメディを止めて、サスペンスにしてしまえば、炭疽菌撒かれちゃったらどうしようとハラハラする展開になったかも知れない。パトロールの大倉くんやスノボ選手の大島さんがアクション担当で、頭脳戦を阿部さんがやれば、結構、濃厚なサスペンスになったのかも知れません。

 

原作ありきだから、仕方ないのかも知れませんが、今回は、どーも中途半端で、それ程、面白い!とは思えませんでした。残念です。でも、スキーには行きたくなったけどね。野沢温泉スキー場、広いのよねぇ。でも、滑りやすかったと思うなぁ。夜は温泉に浸かって、お酒を飲んで、幸せだったな。

 

 

私は、この映画、まぁまぁ、お薦めしても良いかなという感じかな。それ程面白いとは言えないけど、キャストが良いし、スキーとスノボのアクションの場面は楽しめました。それと、息子役の濱田くんが可愛くなりましたねぇ。このままイケメンに育って、楽しませてくれそうで嬉しいです。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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