【演劇】「歓喜の歌」鹿の呪いって笑ってしまったけど、彼は真剣だったのよね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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劇団扉座の舞台「歓喜の歌」を観てきました。

 

ストーリーは、

 

日本のどこかにあるみたま市。そこでは、鹿による農作物被害が拡大し、鹿の駆除が始まっていました。ある鹿が駆除され、みたま市職員の勤続30周年記念の記念品として、その鹿の剥製の首が渡されます。みたま36号(番号を忘れちゃいました。)=ハナシカ の身体は、自分の首を求めてさまよい、みたま市に復讐すべく、みたま市に不幸が訪れますようにと呪い続けていました。

 

年末の大晦日、みたま市民会館ホールで年末恒例のコーラスクラブによるコンサートが開かれる事となっていました。コンサートまで、あと5日と迫った日、市の職員がコンサートの確認をすると、「みたまレデイースコーラス」と「みたまコーラスガールズ」という、2つのコーラスグループからの依頼を受けてしまっていることが発覚します。なんでダブルブッキングしているんだと騒ぎますが後の祭り。どちらかに諦めて貰うしかありません。しかし、どちらのグループも諦めきれないと騒ぎます。

 

どちらのグループにも、今年開催しなければならない理由があり、責められる職員たち。でも責められてもどうなるものではありません。その上、みたま商店街の福引の問題も重なり、職員、住民が右往左往の大騒ぎ。この騒ぎ、収める事が出来るのか。

 

というお話です。

 

 

立川志の輔さんの落語で、2008年に映画化もされたお話の舞台化です。映画の方も笑えたけど、今回は、その内容に、鹿の呪いとか、商店街の福引とかの出来事が混ざって、面白いエンタメに仕上がっていました。

 

今回は、みたま町内に住む、真面目な奥様方のコーラスグループと、元々はヤンキーだった人達が子供の更生を促す為のコーラスグループがダブルブッキングをするというお話になっていて、何でそんな問題が起っちゃったかと言うと、まぁ、コーラスグループの名前がほとんど一緒だったと言うのもあるんだけど、元々は、その町で鹿狩りがあって殺された鹿の亡霊が復讐する為に悪い事が起きろ~って呪っていたからなんです。笑えるでしょ。

 

まぁ、元はと言えば、鹿が、町の農家の畑を荒らすから悪い訳で、でも、鹿が畑を荒らさなくちゃいけなくなった背景には、人間が自然を破壊したからな訳で、やっぱり、人間が悪いのかなぁと思いました。人口が減って行くんだから、そろそろ自然破壊は止めて、今まである宅地を上手く利用するようにすれば良いのにね。

 

ダブルブッキングしちゃった2つのコーラスグループは、どちらも譲れない理由があって、どうしても大晦日にコンサートを開きたいんですよ。譲れない訳。だから、集まっては決裂し、集まっては決裂しというのを繰り返し、ホールの職員もどうしようも無くなっちゃって、あたふたするばかりなんです。

 

 

そこに、大したことじゃないのに利権が絡んで来ちゃったりして、面白かったなぁ。六角さん、時々、極悪な顔になっていて笑えました。六角さんと酒井さんがホール職員の役で、その慌てぶりがとっても楽しめました。

 

なんか、商店街の福引が絡んでくるんだけど、1等は1本のハズだったのに、7本分の当り玉を入れちゃって、大騒ぎになるんです。どう解決するかは、舞台を観て確認して欲しいのですが、これが、もう、力技というか、大笑い出来るんです。お腹を抱えて大笑いしちゃいました。

 

私は、この舞台、超!お薦めしたいと思うのですが、もう、終わってしまったので、「扉座」という劇団のお知らせが出たら、ぜひ、目を留めてみて下さい。毎回、面白い題材をやられているので、ぜひ、興味を持ってみて下さいね。

 

 

劇団扉座 歓喜の歌    http://www.tobiraza.co.jp/index.html