「ジュリエッタ」を観てきました。
ストーリーは、
スペインのマドリードでひとり暮らすジュリエッタは、偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけた」と告げられ、衝撃を受ける。12年前に理由も語らずにジュリエッタの前から突然姿を消したひとり娘のアンティアを抱きしめたいという、母親としての激しい思いに駆られたジュリエッタは、封印していた過去と向き合い、居場所すらわからない娘に宛てて日記を書き始める。
というお話です。
スペインのマドリードで暮らすジュリエッタ。彼女は、付き合っている男性と新しい暮らしを始める為に、荷造りをしています。芸術家の彼とは、友人の葬式で出会い、惹かれあったのでした。もうすぐマドリードを離れようとしている彼女は、買い物をして、家に帰る途中、懐かしい顔を見つけます。
道で出会った彼女は、娘のアンティアの親友だった女性で、久しぶりと挨拶を交わして話をしていると、彼女が、仕事で出かけた先でアンティアに遭ったと話します。ジュリエッタは、衝撃を受けて、アンティアの近況を聞くと、既に結婚して、子供を連れていたと言います。
ジュリエッタは、若い頃に列車で知り合った漁師の男性と恋に落ちて、一緒に暮らすようになります。そして、ジュリエッタは妊娠し、アンティアが産まれるのですが、彼が芸術家である友人の女性と身体の関係を持っていることが判り、苦しんだジュリエッタは、彼を責めてしまい、落ち込んだ彼は、嵐が来そうな海に漁に出て行き、亡くなってしまいます。
父親を亡くしたアンティアは、母親を責め、その後も、関係がギクシャクしてしまいます。そして、アンティアは、ある日、突然に母親の前から姿を消して戻ってくる事はありませんでした。ジュリエッタは12年経っても、娘が帰って来るかもと思い、マドリードから転居しなかったんです。
娘の友人から久しぶりに娘の事を聞き、突然、マドリードから引越すのを辞めて、付き合っていた男性に別れを告げます。しかし・・・。後は、映画を観て下さいね。
母娘の難しい関係を描いた作品です。このジュリエッタは、何故か、目の前から突然に人が消えてしまうという運命のようなんです。まず、最初に、列車で出会った初老の男性が突然に亡くなって、その出来事の時にアンティアの父親となる男性と知り合うんです。そしてアンティアの父親も、突然に海で遭難して消えてしまい、今度は娘までも、彼女の前から消えてしまうんです。
いつも好きな人が目の前から消えてしまい、ずーっと心に傷を抱きながら、娘に宛てた手紙を書いては、出す先が解らずに溜めてしまうという日々を送っています。子供って、親がウザく感じる時期ってありますよね。それにしても、このアンティアという娘は、強烈のような気がしました。変な宗教的な所に入って、そのまま姿を消すと言う荒業で、ジュリエッタの前から姿を消すのですが、やり過ぎでしょ。もう少し、親の気持ちも考えようよ。
私も、年を取ったから解るけど、自分の生んだ子供が自分の手の中から離れて行くのは寂しいし、認めたくない気持ちって、あると思うんです。でもね、どこかで手放してあげないと、子供の為にならないのよ。子供は自分のものっていう気持ちが母親にはあるから、辛い気持ちも分かるんです。でもね、そこは切り替えましょう。
このジュリエッタも、既に新しい男も居る事だし、娘の事は気に掛けながらも、引っ越せば良かったのにねぇ。いつまでも娘の事で人生をこじらせているのも、問題でしょ。どこかで吹っ切る事が出来れば、きっと道が開けて行くと思うんだけど。娘とのことも、ちゃんと時間が解決してくれるから、焦らないで、信じて待つしかなかったんですよね。親の心子知らず、子の心親知らずとは、良く言ったもんです。その通りだよ。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなと思います。大きな出来事が起きる訳でもなく、ある女性の人生を描いたお話なのですが、じわじわと感動が湧き上がってくる内容なので、もし、そういう映画がお好みの方には、お薦めしたいかな。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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