【TIFF 2016】「パリ・ピガール広場」移民たちが新しい世代になりどんな生活をしているのか。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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東京国際映画祭 2016 の17作目は、「パリ・ピガール広場」(コンペティション)を観てきました。

 

ストーリーは、

仮出所中のナセルは、兄のバーを手伝うが身が入らない。やがて自分が得意とするクラビングをビジネスとして立ち上げようとするが、ぎくしゃくとしていた兄との仲は一層悪化していく…。

というお話です。

 

 

パリの移民たちが生活する地域で、バーを営むアレズキの元に、犯罪を起こして収監されていた弟のナセルが仮出所してきます。保護観察官のマルゴは、兄の店で働かせて貰うようにと促し、アレズキは渋々、ナセルを自分の店で働かせ始めます。

 

いい加減ではありますが、しっかり働き始めたナセルは、兄の店でパーティーを開いて稼げば、もっと儲かると提案しますが、アレズキは嫌がります。そんな兄を説得し、パーティーを開いたナセルは、成功して、随分と儲ける事が出来ます。これはイケると思ったナセルは、兄の店を手に入れて、クラブを開けばきっと成功するはずだと思い、クラブ経営を他でもしている男に話を持ち掛けて、一緒に経営して欲しいと頼みます。

 

しかし、ナセルは仮出所中であり、クラブのオーナーとしての登録も契約も出来ません。仕方なく、共同経営者となって貰う事にして、クラブを開ける算段を付けます。そして、アレズキに頼みますが、最初は聞く耳を持たなかったアレズキですが、それほど店が上手く行っていた訳でもないので、ナセルに店を譲って、自分はパートナーと田舎に隠居する事にします。

 

 

そして、店を譲ってもらい、これからクラブを経営して行くとなったナセルですが・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

良い映画ではあるし、移民の第二世代などがどんな生活水準で暮らしているのか、どんな気持ちを持っているのかと言う事が描かれているのですが、あまりに報われなくて、ちょっと辛くなりました。もう少し、幸せな部分も描いて欲しかったかなと思います。まぁ、幸せな部分が無かった訳では無いんですよ。兄のアレズキは、パートナーと上手く行ったようだったし、子供も出来て、最後のサインで男の子だって事も判っていたので、田舎に行けば、幸せに暮らせるんだろうなって思ったんですけどね。

 

 

でも、ナセルは、これからどうするのか、全く解らない状態になってしまい、うーんと思ってしまいました。辛いよねぇ。やっぱり、映画だから、少しは救われたいよねぇ。

 

それにしても、店を経営するなら、どうしてもう少し勉強をしなかったのかなと思いました。私からみたら、それあんたの勉強不足でしょとしか思えなかったんです。私が相手でも、何も疑わずに店の経営を任せられたら、同じ様に騙すよな。だって、バカなんだもん。法的にいっても、相手は確実な方法を取ってきている訳でしょ。訴えるにしても、確実な証拠を訴える方が揃えなくてはならないから、難しいよね。まして仮出所中の身でしょ。頭悪いよなぁと思いましたが、それが、移民の方々が、教育を受けていないって事なのかなって思いました。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかな。俳優さんたちは有名な方々だし、演技も良いんだけど、何とも暗くて、報われない内容なので、どーも、大手を振ってお薦め出来ないんですけど、落ち込むのを解って観に行くなら良いのかな。公開は分かりませんが、公開されるようなら、ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

パリ・ピガール広場    http://2016.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=19