「手紙は憶えている」この結末、予想出来てたんですけど、そこまでの経路が恐かったなぁ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「手紙は憶えている」を観てきました。

 

ストーリーは、

最愛の妻の死も覚えていられないほど、もの忘れがひどくなった90歳のゼブ。ある日、ゼブは友人のマックスから1通の手紙を託される。2人はナチスの兵士に大切な家族を殺された、アウシュビッツ収容所の生存者だった。手紙にはナチスの兵士に関する情報が記されていた。兵士の名前はルディ・コランダー。身分を偽り、今も生きているという。容疑者は4人にまで絞り込まれていた。体が不自由なマックスの思いも背負い、ゼブは復讐を決意し、1通の手紙とおぼろげな記憶だけを頼りに単身旅に出る。

というお話です。

 

 

認知症を患っている90歳のユダヤ人のゼヴ。妻に先立たれ、そのお葬式を行っている。ゼヴと妻は高齢で、既に老人ホームに居住していたので、施設にて葬式は行われていて、同じホームに住む老人たちにも、悼まれていました。そんな中、ゼヴの友人のマックスが、声をかけてきて、まだやる気はあるかと言ってきます。何のことか解らないゼヴにマックスは、僕は君と奥さんの友人で、君は、認知症を患っているので、記憶が確かな時に、自分に向けて、やるべき事を書いた手紙をマックスに預けていたと言うんです。

 

 

そんな事もあったのかなと思いながらも、その手紙を受け取り読んでみるとと、ゼヴはアウシュビッツの収容所でマックスと一緒に収容されており、あるドイツ兵に家族を殺されたようなんです。そのドイツ兵の名前はルディ・コランダー。今も身分を偽り生きているルディを探して復讐をする事が書いてありました。既に、情報を集めて、ルディかもしれない4人の名前が、その手紙に記されていました。

 

 

ゼヴは、マックスに言われるままに、その手紙を受取り、老人ホームから抜け出して、復讐のための旅に出ます。マックスは、ゼヴに行く先々を支持し、手助けをホームからしてくれます。電車にのり、バスに乗り、予約の入っているホテルに泊まり、ルディ・コランダーを探し続けます。しかし、認知症は日増しに酷くなり、一度眠ってしまうと妻が亡くなった事も、自分の名前さえ忘れてしまいます。自分の手に、手紙を読むようにというメッセージを書き入れ、忘れても手紙を読んで思い出すようにして、旅を続けて行きます。

 

 

そして、ルディらしき人間の家に辿り着くのですが、既に彼は死んでいて、息子が家に招き入れてくれます。その家の中には、旧ドイツの制服などが並び、コレクションだと話す息子は、ゼヴの話に疑いを持ち始め・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、実は、観る前に、こんなネタなんだろうなって読めました。これだけ映画を観ていれば、この展開なら、このオチですよね。でも、この映画、解っていても面白いんです。それは、演じている役者が名優だからだと思います。やっぱり、上手い人が演じると、目を引くんですよね。どうなってしまうのか、ワクワクするんです。解っていながらも、もしかしてと期待させてくれるんです。

 

 

それにしても認知症を患っているお年寄りに一人旅をさせるなんて、もう、死ねって言っているようなもんなのに、このクソ親父=マックスは、最低だなと思ったんですが、本当に最後までクソ親父でしたね。あのさぁ、いくらユダヤ人がナチスを恨んでいるからって、何処までも、相手を潰すまで復讐するって言うのは、やっぱり間違っていると思うんですけど。何事もやり過ぎると、反対に復讐される側になると思うんですけどね。

 

 

復讐の話だから、あまり感想が無いんだよね。いつもの通り、ユダヤ人が良い人ってことで描かれているので、またですかって感じしか受けませんでした。ナチスとユダヤ人の映画って、毎度、同じなので、もう少し、違う視点で描けないのかしら。東京国際映画祭で上映された「ブルーム・オブ・イエスタディ」は、ちょっと違う視点で描かれていて面白いと思ったのですが、この映画は、いつもの通り、悪のナチスと善人のユダヤ人の話なので、ハイハイって感じかな。

 

ユダヤ人だって、金貸しをして極悪人も居たハズなのに、全員良い人になっちゃうんですもん。ナチスの中にだって、ユダヤ人を助けた人だって居たハズでしょ。善と悪、天使と悪魔と言う感じで描かれるのは、そろそろ納得がいかなくなってきました。

 

 

この映画、まぁ、お薦めしても良いかなと思います。演じている人々は、やっぱり素晴らしいのですが、内容が、いつもの通りなので、ちょっとまたですかって気持ちになりました。ま、ラストでユダヤ人が極悪だって事が解るけど、それは復讐だから仕方ないってことで描かれているので、私は、納得がいってないんですけどね。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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