【TIFF 2016】「ネヴァー・エヴァー」ホラーっぽいけどホラーじゃないのよ。深い愛のお話。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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東京国際映画祭 2016 の8作目は、「ネヴァー・エヴァー」(ワールド・フォーカス)を観てきました。

 

ストーリーは、

映画監督のレイは、パフォーマンス・アーティストのローラに出会い、恋に落ちる。長年の恋人を捨て、レイはローラと田舎の広い家に向かい、愛を育む生活を始める。しかし、ローラが家で奇妙な音を耳にするようになると、事態は思いもよらない方向に進んでいく…。
というお話です。

 

 

映画監督のレイは、ある日、自分の映画の舞台挨拶を終えて、上映中に同じ館の中にある美術展示を見て回り始める。そこで、パフォーマンスをしているアーティストのローラに出会い、一目で恋に落ちます。映画上映後に挨拶をする予定だったことも忘れ、ローラを連れて家に帰ってしまうレイ。

 

レイは、自分の映画に出演していた女優と付き合っていたのですが、彼女とも直ぐに別れ、ローラだけを溺愛し、結婚をするのですが、自宅で不思議な大きな音がするようになります。何かいるんじゃないかと言うのですが、誰も居なくて、ただ、家が鳴っているとしか思えないのですが、大きな音が消える事はありません。

 

不安を持ちながらも、2人の結婚生活は続いていて、ローラも幸せなのですが、レイは、映画の脚本が書けず、資金も底をついて来て、プロデューサーにお金を無心するのですが断られ、その上、家の音が気になり、段々と鬱っぽくなって行きます。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、観始めた時の印象と、観終わった時の印象が違うんです。最初は、恋愛映画っぽくて、その2人にホラーっぽい怪奇現象が起こり始めて、という、結構、現実的というか、観る人間が感じて行く映画では無く、観て楽しむ映画なのかなぁとワクワクしていたのですが、途中から感じる映画になって来て、観た人間の解釈に任せる感じになって行くんです。

 

最初は、レイとローラが付き合い始めて、レイは前の女性と手を切って、盛り上がって行くと、家の2階で音がするから生霊かなとか、誰かの亡霊かなとか思うのですが、途中でレイが居なくなり、今度はローラが、彼が居ない喪失感で現実と空想の区別がつかなくなり、居なくなったレイが物音がする2階に居ると思ったりして、ちょっと、話がズレていくんです。

 

 

いつまでもレイにこだわって先に進めないローラは、自分のパフォーマンスにより、自分の中にレイを見つけて、また先に進めるかな~という感じに私は解釈したのですが、これ、観る人によって、考え方は違うだろうなぁ。私も、本当にこの解釈でも良いのか、とても疑問です。だって、明確な答えらしきものや事は、一切描かれていなくて、難解なんですもん。

 

マチューはステキだったし、ローラ役のジュリアさんも美しいし、映像もとても美しいのですが、どーも難しくて、スッキリしませんでした。観客に独自に理解して貰うという作品は、映画祭などでは、とても多いのですが、これは、自分の中でスッキリさせられなかったなぁ。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなと思います。面白いとは言えないけど、面白く無いとも言えないんですよね。映像を観ていると、とても美しくて気持ち良くなるのですが、内容が、なんともスッキリしないので、超お薦めとは出来ません。マチューファンには良いですよ。でも、日本公開は、難しいかも知れないなぁ・・・。来たら、ぜひ、観てくださいね。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

ネヴァー・エヴァー    http://2016.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=135