「溺れるナイフ」の完成披露試写会に行ってきました。
ストーリーは、
東京で雑誌モデルをしていた少女・夏芽は、父親の故郷である田舎町・浮雲町に引っ越すことに。自分が求めていたものと大きくかけ離れた田舎での生活にがっかりする夏芽だったが、地元一帯を取り仕切る神主一族の跡取り息子コウと出会い、彼の持つ不思議な魅力に心を奪われる。そしてコウもまた、この町では異質な夏芽の美しさに次第に惹かれていく。
というお話です。
東京でモデルをしていた夏芽は、父親が実家の家業を継ぐことになり、田舎町・浮雲町に引っ越します。モデルとして、これから有名になって行けたらと思っていた夏芽にとって、田舎暮らしは耐えられないほど退屈で、全てを失ったような気持ちになっていたのですが、その町の神主一族の息子・コウと出会い、彼に惹かれて行く。コウは、その町の神事を取り仕切る一族とされ、その町を守っている神とも思われているような存在でした。
出会った途端に惹かれあった2人は、同級生の勝利やカナに見守られながら愛を育んでいた2人ですが、夏芽に写真集を出さないかという話が舞い込んでくる。有名なカメラマンからの依頼であり、悩んでいると、そのカメラマンが突然やって来て夏芽を見て、今の夏芽は輝いていないから残念だという言葉を放ち帰って行く。釈然としない夏芽は、写真集の話を受ける事にして、地元の自然の中で撮影に挑むのだが、コウはあまり良い顔をしない。
写真集が発売され、その存在感を認められ、再び輝き始めた夏芽でしたが、町に伝わる伝統の祭りの夜、夏芽を突け狙うストーカーのような男が現れる。ある事件が起こり、夏芽を助けようとしたコウだったが、まだ中学生という事もあり、大きな男に立ち向かえるはずもなく、町の人々に助けられる。
それから、夏芽を助けられなかったという事が心に残り、夏芽との距離を取るようになるコウ。夏芽は、以前と同じようにコウと一緒に居たいと思うが、上手く行かず、そのまま高校生となる。
高校生となった夏芽は、事件の事もあり孤立してしまい、田舎の町は息苦しい場所となってしまう。ただ一人の味方だったコウは夏芽に近づかず、行き場のない思いを募らせ、コウの親友だった勝利と付き合い始める。優しい勝利だが、コウを忘れられない夏芽はハッキリした態度を取る事が出来ず、悩んでいる所に、また、ある事件が起きてしまう。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、面白かったです。面白いというか、感動だったな。若い頃に、まだ先が見えずもがきながらも、好きな人が出来て、思いを伝えたくても伝えられず、何とも言えない時間を過ごして行くっていう時期、在りますよね。大人になると、好きなら付き合って、一緒に居ればいいじゃんって、簡単になるんだけど、若い頃って、自分の気持ちだけじゃなくて、親も居れば、友達もいる訳で、学校もあるし、色々なものが自分の生活の中に組み込まれているから、簡単じゃないのよね。そんな時代の輝いている彼らの姿が描かれていました。
夏芽は、華やかな世界からいきなり田舎町に来て、自分の中に持っていた自信とか意欲のようなものが削がれてしまい、輝きを無くしていくんです。そんな彼女を一番理解して、輝かせてあげたいと思っていたのがコウであり、彼は、自分の好きという気持ちより先に、彼女のことを思って行動していたんだと思うんです。だから、すごい愛だよね。この若さで、そこまで相手の事を思いやれる人って、まず居ないと思うんだけど、まぁ、原作漫画では、そう描かれていたんだろうなぁ。
そこまで思われる女性って、素晴らしいと思いませんか?この夏芽ちゃんは、本当に輝いていたんだろうなぁ。大人になっても、そこまで相手の事を思って好きになる人って、珍しいよね。あまり出会ったことがありません。本当に羨ましいです。
コウを演じたのは菅田君なんですけど、やっぱりこの子、上手いよなぁ。何だろう、その役その役で、全く違う人物を演じられるんですよね。今回は、ちゃんと中学生高校生に見えたもん。まぁ、そうやって撮影演出してくれる監督がいるからといえばそうなんだけど、でも、それだけじゃないと思う。やっぱり、すごい子ですよ。
今回、映像も美しかったし、良かったと思うんだけど、2か所で挿入歌が使われていて、それが、映像に合っていないように感じちゃいました。ちょっと、いきなりどうしたんですかって感じで、かわいい歌が流れて、それが、どーも映像に合ってないと思ってしまいました。もう少し、静かでスッキリした音楽にならなかったのかしら。違和感が突然出てしまい、はぁ?と感じたのは、私だけかな?
全体的には、私は、感動しちゃいましたので、私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。特に菅田くんがカッコ良くて素晴らしいです。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
P.S : 完成披露が重なり、生・菅田くんを連続で見たので、私の頭の中は、菅田くんで一杯になっています。息子があんなに美しかったら、外に出したくないだろうなぁ。(笑)
![]() | 溺れるナイフ コミック 1-17巻セット (講談社コミックスフレンド B) 7,855円 Amazon |