映画化された真田十勇士の元の「舞台版」です。「真田十勇士」を観てきました。
ストーリーは、
「嘘も突き通せば真実となる」──。嘘から始まった「真田十勇士」の物語は、いつしか真実へと変貌を遂げ、激しい戦の中で、彼らは「真の英雄」へと成長してゆく。
関が原の戦いから10年以上の歳月が流れ、徳川家康は天下統一を目前にしていた。最後に残ったのは、豊臣秀吉の遺児・秀頼と付き従う武将たちであった。秀頼の母・淀殿は、「豊臣の世をふたたび」という妄想に駆られ、徳川との対立を深めていた。大坂を戦場とした戦が始まるのは、もはや時間の問題となっていた。
紀州(現在の和歌山県)九度山、抜け忍びの猿飛佐助は、真田幸村と出会う。幸村は天下に知られる名将だが、関が原で西軍に与したため、九度山で隠遁生活を送っていた。ところが、実際の幸村は、芯には光るものがあるものの、無口で平凡な武将にしか見えない。幸村大活躍のエピソードは、「噂話に尾ひれが付いたものか、偶然が重なったに過ぎない」と言う。己の虚像と実像のギャップに悩み、名誉を保ったまま、命を落すことまで考える幸村。その話を聞いた佐助は俄然、目を輝かせた。
「オイラの嘘で、あんたを本物の立派な武将に仕立て上げてみせようじゃないか!」
押しかけ家臣となった佐助は、幸村を本物の「天下の名将」にすべく、いわば<真田幸村をプロデュースする>ために策を考える。まずは、頼りになる仲間を探し、かつての忍び仲間・霧隠才蔵と再会する。容姿端麗で頭の切れる才蔵だが、山賊に身をやつしていたところを佐助に誘われ、「本物の英雄づくり」という世の中を相手にした大博打を仕掛けようとする考えに共鳴し、幸村の家臣になることを承知する。才蔵の屈強な2人の手下、三好清海と三好伊三も行動をともにする。
やがて、関が原などで戦経験豊富な強者・由利鎌之助、仕官先を探して諸国を旅する武芸者・筧十蔵など、新たな仲間が加わっていく。そんな中、佐助と才蔵は新たな企てを思いつく。幸村の存在をより神秘的なものにして世間に売り込むため、一騎当千の勇者たちを揃えて、世の中を震え上がらせようと…。仲間は十人、思った通り、「真田十勇士」の存在は一気に噂として広まった。そして、大阪合戦の日は、刻々と迫っていた・・・。後は、舞台を観てくださいね。
この舞台を映画化したのが、今、公開されている「真田十勇士」なのですが、内容は、全く同じです。役者も、ほとんど同じなので、とても楽しめましたが、やっぱり舞台は良いなぁ。だって、生だもん、色々な事が起きるでしょ。カツラが取れちゃったり、セリフを間違えたり、噛んだりして、時事ネタなんかも入れたりして、面白かったです。私は、横浜で観たので、中華街ネタが盛り込まれていて楽しかったです。
それに、淀君が浅野さんって、まさにピッタリでした。映画だと大竹さんなんですよね。申し訳ないけど、真田=加藤さんと恋愛関係になると言う事で、やっぱり大竹さんだと年齢が合わない気がするんです。浅野さんだと、超美しいし、ピッタリなんですよ。うーん、良かったなぁ。とても満足でした。
内容についての感想は、映画と同じなので、ちょっと省きますね。ま、ヘタレの真田幸村を盟友に仕立て上げる猿飛佐助の話なんだけど、結構あり得そうで笑っちゃうんですよ。テンポも良いし、演出が堤さんだから、これがまた面白いんです。その上、主人公の佐助を中村勘九郎さんが演られているから、キメのポーズなどがキレイで、本当に良いのよねぇ。映画も良かったけど、やっぱり生は最高でした。
舞台版でちょっと寂しかったのは、映画版にあった”蛇足”の話が欲しかったな。薩摩に流れて行った彼らが、その後、どうなって誰になったりしちゃったのかっていう、まさに蛇足なんですが、これが笑っちゃうんですよ。もし、気になったら、映画版を観てくださいね。面白いです。
私は、この舞台、お薦めしたいと思います。これは、映画版、舞台版ともに観る事が出来れば、完璧に楽しめると思いました。もし、観る機会があれば、ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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