「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」ウルフだけじゃなくフィッツジェラルドも見てたんですね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」の試写会に行ってきました。

 

ストーリーは、

アーネスト・ヘミングウェイら世界的な作家を見出した編集者マックスウェル・パーキンズの元に無名の作家トマス・ウルフの原稿が持ち込まれた。その才能を見抜いたパーキンズはウルフを父親のように支え、処女作「天使よ故郷を見よ」をベストセラーへと導く。更なる大作に取り組んだ2人は、昼夜を問わず執筆に没頭し第2作を完成させるが、ウルフは「この本をパーキンズに捧げる」と献辞を付け足し、ヨーロッパへと旅立ってしまう。

というお話です。

 

 

編集者のマックスウェル・パーキンズは、ヘミングウェイやフィッツジェラルドなどを見出した有名な編集者。ある日、彼の所に、無名のトマス・ウルフの原稿が持ち込まれる。マックスウェルは、粗削りながらも、その才能を感じ、ウルフと会う事にする。そして、自分の原稿に自信を持っているウルフに対して、ある部分を削り、ある部分を足し、沢山の訂正を入れる事に同意するならば、出版を考えても良いと説得します。出版出来るならとウルフは応じ、それから、ウルフとマックスウェルの地味で長い編集作業が始まります。

 

 

小説は自分の身体であり子供であると思っているウルフは、削るのを非常に嫌がるのですが、それでも削らなければ売れないと解っているマックスウェルは、嫌われても押し通し、作品を完成させます。

 

ウルフの処女作「天使よ故郷を見よ」は、ベストセラーとなり、ウルフは有頂天となってしまう。そして2作目に取り掛かるウルフですが、パーキンズへの依存は大きくなり、パーキンズも家庭をも犠牲にして、ウルフにかかりきりになります。ウルフの恋人は、パーキンズに頼り切っている姿に嫉妬し、パーキンズの家族も不満に思い始めます。そして2作目が完成し、またもベストセラーとなりますが、あまりにもパーキンズに依存するあまり、周りからパーキンズ無しには小説が書けないんじゃないかという悪評が広がり、それに怒ったウルフは、ひとりでヨーロッパに旅立ってしまいます。

 

 

パーキンズは、普通の生活に戻り、また、他の小説家の編集を手掛け、順調に小説を世に送り出していきます。そんなある日、ウルフの母親から連絡が入ります。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

うーん、この映画、小説家と編集者という2人の関係を描いていくのですが、イマイチ、このトマス・ウルフの小説が、日本ではパッとしないので、どーも、感情移入出来ないんですよね。パーキンズは、確かにヘミングウェイやフィッツジェラルドを発掘し、この2人は今も有名だし、私は、彼らの小説が好きなので、なんだか、とっても興味が湧くのですが、ウルフはなぁ。

 

 

でも、この映画を観ると、小説家と編集者が一体となって小説を創り上げるというのが良く分かり、良い編集に出会う事は、とても大切な事なんだなぁと思いました。漫画家でも、良い編集さんが付くと売れるって言うけど、それと一緒なんですね。

 

 

この映画、パーキンズに捧ぐという副題なので、ウルフのお話なのかと思ったら、パーキンズ側も描いていて、どーも、どっちつかずで観にくかったです。感情移入がしにくいんです。良い映画だとは思うのですが、私の見方って、主人公や、他のキャラの誰かに感情移入してみる事が多いので、バラバラされてしまうと、イマイチ、同調しにくくて、楽しめないんです。ちゃんと、客観的に観て楽しめれば一番良いのですが、私は難しいんです。そんな私からすると、この映画、ちょっと観にくかったかな。ウルフにも、パーキンズにも、同調できず、他のキャラも浅くしか出てこないので、無理だったんです。だから、あまり良い感想が書けません。ゴメンナサイ。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。この時代の小説家の作品が好きな方には、とても心惹かれると思うし、雰囲気はとっても良いですよ。フィッツジェラルドやゼルダも出てくるので、グレートギャッビーとか、白鯨とか、そういう有名小説がどんな人物に書かれたのかも解って、楽しいと思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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