「少女」因果応報、この言葉が全てを物語り、誰もが逃れる術を持たない。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「少女」を観てきました。

 

ストーリーは、

高校2年生の由紀と親友の敦子は、夏休み前に転校生が親友の死体を見たと話すのを聞いて以来、自分も人の死を目撃してみたいと思うように。そこで由紀は小児科病棟でボランティアをはじめ、余命わずかな少年たちと仲良くなって自らの欲望を満たそうとする。一方、陰湿ないじめに遭い生きる希望を失いかけていた敦子は、誰かの死を見れば生きる勇気を取り戻せるのではないかと考え、老人ホームでボランティアをするようになる。

というお話です。

 

 

高校2年の由紀と敦子。由紀の家は、祖母が学校の先生だったらしく、とても厳しくて、今は既にボケてしまっていて、家族のストレスとなっています。敦子の家は由紀の家ほど裕福ではありませんが、敦子は剣道日本一の腕を持っていて、推薦で入学をした生徒です。こんな2人は、親友?と呼べる友人であり、仲が良いです。

 

 

敦子は、剣道で入学したのに、試合で足を痛めてしまい、学校を優勝させられず、虐めの対象となってしまいます。毎日のように虐めを受けて、足が治っても、恐くて足が悪い振りをしています。由紀は、そんな敦子を見守りながら、一匹狼的に振る舞い、小説を書くのが趣味で、才能もあるようでした。

 

ある日、同じクラスに転校生が入って来て、2人に近づきます。彼女は、前の学校で親友の死体を見てしまったと話し、2人は興味深く耳を傾けます。由紀は、それ以降、人の死を見てみたいと思うようになり、病院の小児科病棟でボランティアをして、死を見れるかもという期待をします。

 

 

敦子は、転校生の女子がブランドバックを持っているのを羨ましがると、一緒にやればすぐ買えるよと言われ、電車で中年男性に痴漢をされたと嘘の容疑をかけて、お金を騙し取るという行為を一緒にしてしまいます。罪に苛まれた敦子は、彼女と関わるのを辞め、体育の授業を休んでいる代替え授業として、老人ホームでのボランティア活動を選び、行くようになります。

 

由紀も敦子も、それぞれが、死というものに繋がる場所で手伝いをするようになり、その中で、人の人生とは、生きるとは、など、色々な事を考えるようになり、成長をして行きます。そして、由紀が、子供たちにふとつぶやいた「因果応報」という言葉が、人生に深く関わっていることを知って行きます。後は、映画を観てくださいね。

 

 

湊かなえさんの小説の映画化ですが、思ったよりも普通でした。もちろん、自殺や、虐めなど、色々な内容が詰まっているのですが、それを因果応報という言葉でくるんで、主人公の彼女たちが、ちゃんと自分の足で歩けるまでを描いているので、結構、後味は良いかなと思いました。あ、まぁ、良いとは言えないか。良くは無いけど、でも、なんか、そんなもんだよねってスッキリしちゃいました。

 

 

本田さんと山本さん、ちょっと女子高生にしては、年齢が辛い気もしましたが、まぁ、でも、昔よりも演技が上手くなっているので、それ程の違和感はありませんでした。でもね、私のひいき目かも知れませんが、やっぱり、稲垣さんが良かったなぁ。

 

結構、重要な役だったんですよね。彼の存在だけが、罪を受け容れて、それを怒りに任せないんです。言い訳とか反論とかをせず、自分で飲み込んでしまうの。自分のせいだからって言って。それって大人だから出来る事ですよね。まだ、高校生の時代って、出来る器が無いと思うんです。でも、大人のそういう姿を見て、人間の大きさとか優しさを知って行く。そこが良かったなぁ。稲垣さんだから出た、柔らかさというか、優しさが見えました。

 

 

ここに出てきた先生、イヤな奴だったなぁ。マジで殺したいと思っちゃった。あと、痴漢だと嘘の容疑をかける女の子。これ、許せないっす。やっぱり電車の中にカメラを付けるべきだと思うなぁ。そうすれば、痴漢も見つけられるけど、冤罪も無くなるような気がするんです。手を上げていたことが判れば、冤罪って判るでしょ。何か対処した方が良いよねぇ。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。私は、面白かったです。本田さん、あまり好みじゃないのですが、この映画の彼女は、大丈夫でした。山本さんも可愛かったし、真剣祐くんもイケメンだし、稲垣さんは好きだし、うふふ。という訳で、良かったので押します。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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