「エミアビのはじまりとはじまり」を観てきました。
ストーリーは、
人気上昇中の漫才コンビ「エミアビ」の海野が同乗者の雛子とともに自動車事故で死んだ。相方の実道はマネージャーの夏海と雛子の兄である黒沢に会いに行く。数年前までお笑いの世界にいた黒沢は「エミアビ」の先輩であり恩人でもあった。「『エミアビ』の大ファンだった雛子を最期にもう一度笑わせてくれ」という黒沢の要望に、実道はピンネタを披露するが、黒沢からはダメ出しが連発されてしまう。
というお話です。
人気上昇中の漫才コンビの「エミアビ」。これからという時に、コンビの一人・海野が交通事故で亡くなります。隣に同乗していたのは、先輩芸人の妹の雛子。合い方の実道は、マネージャーの夏海と一緒に、海野の葬式帰りに、雛子の兄であり先輩芸人だった黒沢の家を訪ねます。雛子さんの方にも挨拶をしなければと思ったからです。
尋ねると黒沢は、実道に、「エミアビ」のファンだった雛子に、最後に笑いを届けて欲しいと言われ、雛子の写真の前で芸をするのですが、ピンネタではほとんど笑えず、黒沢にビンタを浴びせられるばかり。エミアビのネタは、海野が考えていたからという実道に、真剣にやってみろと言う黒沢。
海野は、「エミアビ」のファンだった雛子が気になり始め、デートに誘い、付き合い始めます。付き合ってから、彼女の兄が先輩芸人の黒沢だと知り、驚くのですが、それでも彼女が好きなので、挨拶に行かなくちゃと話しています。そんなある日、デートで出かけた先の駐車場で、変な男たちに絡まれ、雛子を連れ去られそうになります。何とか阻止しようとするのですが、力では敵いません。そんな時、こいつお笑いのヤツだと一人が言い、笑わせてくれたら女を返してやると言われ、必死になって、ピンネタをやる海野。あるネタをやると、大笑いされ、やっと2人で解放されるのですが、その後、事故にあってしまったらしいんです。
そんな海野の最後の姿が、防犯カメラに写っていて、そこには真剣に笑いに向き合う海野の姿と、トンデモナイ映像が残っていました。驚いた実道は、やっぱりこのままでは終われないと思い、ある行動に出ます。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
これ、なんか、淡々としているんだけど、ほのぼのするというか、この海野役がね、漫画のぼのぼのみたいなのよ。雰囲気が。で、実道がアライグマくんみたいなの。そんな雰囲気が嬉しくて、この映画、面白いなぁと思いました。
お笑い芸人のコンビで、相方が突然亡くなるという事が起きたら、そりゃ、しんどいですよね。”カンニング”さんとかも、竹山さんが突然一人になっちゃって、それは大変だったのだと思います。でも、お笑いだから、そんな事、顔に出したりしたら、お客さんは笑えなくなるから、何事も、笑いに変えたのだと思いますが、それって、普通に悲しむよりも本当に辛いだろうと思います。この映画の実道も、笑えよと言われても、顔が引きつって、真剣に笑えていないんですけど、真剣にやれと言われて、段々と本当の笑いを纏っていくんです。
海野くんと雛子ちゃんが、幽霊で出てくる場面があるんだけど、頭に△布を付けて出てくるのよ。これが、おかしくて吹いちゃいました。何で、そこで幽霊?って感じで、ふっと力を抜いてくれて、辛いと思う話が、楽になるんです。このギャップにも笑えました。
新井さんが先輩役なのですが、やっぱりイイ味出しますねぇ。真剣に怒っているのかと思ったら嘘だったり、すごくシビアな場面なのに、”たらいネタ”だったり、なんか、もう、笑った事しか思い浮かびません。
そんな事があって、ちゃんと”エミアビ”が始まるんです。”エミアビ”って、笑みを浴びるという事なんだそうです。ちょっとイイよね。でも、私、”エビ網”かと思っていました。(笑)海老が好きなんだろうかと思っちゃった。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。でも、派手な映画では無いので、ほっこりしたいとか、ゆっくり映画を楽しみたい人にお勧めします。頭もあまり使わなくて良いので、疲れていても楽しめますよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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