「にがくてあまい」を観てきました。首都圏ではTOHO新宿でしか上映していないんですよ！
ストーリーは、
農家の娘だが野菜が嫌い、料理はできない、部屋は荒れ放題、私生活はだらしない、しかし仕事には燃えるキャリアウーマンの江田マキ。そんなマキがひょんなことからオーガニック野菜を愛するゲイのイケメン美術教師・片山渚との同居をスタートする。なにかと衝突するマキと渚だったが、渚の作るオーガニック野菜料理に野菜嫌いのマキが癒されていく。そして、それぞれが抱える問題が解決していく中で、マキと渚はお互いが大切な存在に変わっていく。
というお話です。
広告代理店に勤める江田マキは、会社ではデキる女として見られているのだが、本当は全くダメダメな女子。部屋は汚いし、料理は出来ないし、野菜嫌いで偏食であり、女子力はゼロと言って良いほどです。彼女は、アパートの契約が切れるので、新しく住む場所を探していたのですが、会社でカッコつけて、”彼氏と住むの。”と言ってしまい、引っ込みが付かなくなってしまいます。
ある日、おかまバーで飲んでクダを撒いていて泥酔してしまいます。そんな彼女を家まで送り、解放してくれたのは、片山という美術教師。一流高校の教師あり、超イケメンの上、女子力が高く、料理も上手い。このイケメン、ゲットしなくちゃと思ったマキでしたが、片山はゲイであり、女性に興味がありません。それでもマキは、とにかく、新しく住むところと、男が必要だったので、片山を脅し（ゲイだって事を高校にバラすと脅します。）、一緒に住む事を承諾させます。
片山と暮らし始めたマキでしたが、毎日、野菜入りの弁当を作ってくれて、野菜嫌いのマキは拒むのですが、一緒に住む条件に、お弁当を残さず食べる事という条項が盛り込まれ、仕方なく、お弁当を食べ始めます。すると野菜嫌いのマキが、残す事無く食べれるほどおいしいお弁当であり、マキの野菜嫌いも克服されていきます。
とても紳士的で優しい片山に惹かれて行くマキですが、片山はゲイなので、女性に惹かれる事はありません。でも、良い友人としては、マキを気に入り始めます。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
この映画、すっごく面白くて、良い作品なので、なんでこんなに単館でしか上映してくれないの？信じられません。面白く無い洋画を２～３スクリーン使って上映するより、この映画を１スクリーンでやった方が良いでしょ。もー、見る目が無いなぁ。
何が面白いって、恋愛関係は、みんな一方通行で、向き合う事が無いのに、友情とか、人としての関わりとして、両想いなんですよ。恋愛じゃない愛があるっていうか、そのバランスが、とても上手いんです。人を好きになるって、ただ、恋愛だけじゃないのよね。なんだか、コイツ、面白くて好きだなって思う事ってあるでしょ。そこに身体とか関係なく、コイツといると、なんか幸せっていう、そんな感じが、この映画の中から感じられるんです。
私、マジでこんな風に一緒に生活が出来る男性が居たら、凄くイイなぁって思いました。恋愛関係で繋がっていて一緒に住むと、どうしても身体の関係がある訳で、それが面倒になることってあるじゃない。そういう煩わしい事が無くて、一緒に住めるって、マジで幸せだと思います。私もゲイの友達が欲しいです。一緒に住みたいよ。それなら、別に浮気している訳では無いし、夫に申し訳ないって思わなくて済むでしょ。ううーん、理想です。
イヤ、でも、林くんみたいなイケメンのゲイだったら、一緒に住んだらガマンが出来ないかも～！襲っちゃうかもぉ～！(笑)まして、完璧に料理とか、熟してくれたら、もう、お金払うよ。イヤ、マジで。私、だって、奥さんが欲しいくらいなんですもん。(笑)理想だわぁ～、林くん。
話もどして、この微妙な関係を上手く描いているんです、この映画。だって、ゲイのラブシーンらしきところもあるんだけど、厭らしくないのよ。キレイで可愛い感じもあるんです。ギャグになっちゃってたりするんだけど、その雰囲気が、とっても良いんです。クスクス笑えてしまって、楽しくなっちゃうんです。ステキでしょ。
主人公のマキちゃん、性格が悪そうに見えるんだけど、実は、とっても良い子で、素直で、女子力は無いんだけど、こんな子なら好きな人が出来たら努力するんじゃないかしらって思えるような子なの。そんな子だって解ったから、片山も一緒に住んで、助けてやろうと思ったんだと思うんです。女性としてではなく、きっと、保護してあげたいって思うような、妹を思うような気持ちだったんじゃないかな。ま、今後、どう変わって行くかは、分かりませんけどね。(笑)
私は、この映画、超！超！お薦めしたいと思います。なんでもっと、沢山の映画館でやってくれないの？TOHO新宿のスクリーンは満員で、当日朝にはチケット完売でしたよ。もー、勿体無いなぁ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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