「コロニア」これが実話だと思うとゾッとします。チリの情勢は良くなったのかしら。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「コロニア」の試写会に連れて行って貰いました。

 

ストーリーは、

フライトでチリを訪れたドイツのキャビンアテンダントのレナは、恋人でジャーナリストのダニエルとともに、チリの軍事クーデターに巻き込まれる。ダニエルが反体制勢力として捕らわれた「コロニア・ディグニダ」は、慈善団体施設を隠れみのに、「教皇」と呼ばれる元ナチス党員パウル・シェーファーが暴力で住人たちを支配する脱出不可能な場所だった。レナはダニエルを助け出すため、単身コロニアに潜入する。

というお話です。

 

 

ドイツ人のキャビンアテンダントのレナと恋人のジャーナリスト・ダニエル。ダニエルは、チリの軍事政権に反対し、その残酷さを暴くためにチリに潜伏し、情報を集めています。そんなチリに、恋人のレナは、フライトで訪れ、ダニエルが待つ市街地に入って行きます。すると、軍事政権に反対するデモの中にダニエルの姿を見つけ、彼と再会を喜びあっていたのも束の間、軍事政権が反政府勢力を一掃し始め、ダニエルとレナも捕まってしまいます。

 

 

2人は、ドイツ人で観光中だと話すのですが、ダニエルが反政府勢力のポスターを描いていた事を裏切った仲間に暴露され、ダニエルだけ捕まってしまいます。ダニエルは、「コロニア・ディグニダ」という慈善団体施設に運ばれ、そこで、地下警察の拷問を受けます。そして、その施設の一員として収容されてしまいます。

 

驚いたレナは、彼を助ける為に、反政府勢力の仲間に助けを求めるのですが、その施設に入ってしまったら誰も手が出せないと言われ、諦めるように促されます。レナは諦めず、その慈善団体に入門し、施設の一員として生活する事にし、ダニエルを施設内で探し始めます。

 

 

その施設は、新興宗教的な感じで、トップに「教皇」と呼ばれる元ナチス党員バウル・シェーファーが君臨し、暴力と薬により、施設内の住民たちを支配していました。いつも住民同士で監視をしているような状態の中、レナは、ダニエルが施設内に居る事に気が付きます。しかし、近づくことが出来ません。何とか、話をするタイミングを計り、彼と深夜の納屋で会う事が出来ます。ダニエルは、暴力により頭に障害が出たように見せかけて、この施設内で逃げる機会を狙っていました。そして、2人は脱出をしようと計画を練り始めるのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

この映画の内容が実話だというのに驚かされました。1973年頃のチリって、こんなに酷い状態だったんですね。ピノチェト政権って、ポルポトとかと同じような事をやっていたんです。ビックリしちゃいました。そして、チリの軍事政権とドイツの政府が繋がっていたというのにも、驚かされます。

 

 

このコロニア・ディグニダという施設ですが、ナチスの残党であり少年に性的虐待をしていたバウルが設立し、ここの施設でも少年を集めて、好き勝手をしていたようです。そして、チリの秘密警察が反政府勢力として捕まえてきた人々を拷問し、その情報を元に、反政府勢力を潰していったようです。一度、反政府と見られてしまうと、もう、無理やりにでもここに連れてこられて、一生、外に出られなかったようです。恐ろしいでしょ。

 

 

なんか、施設の雰囲気が、あの「オウム真理教」みたいで、恐かった。ヘッドギアが無かったけど、でも、男女は別々に生活させて、厳しい労働を強いていて、教皇の周りには彼の好きな少年達が侍らされていたみたいですよ。変態オヤジなんです。キモいでしょ。ま、女に手を出さない分、子供は増えなかったみたいだけどね。

 

実際の教皇は、この事件後も捕まらずに普通に生活をしていたようですよ。チリって国は、何をやってんだろう。こんなキモい親父は、直ぐにでも刑務所にブチ込んで出さないで欲しいと思うけど。

 

 

そう言えば、この施設で飲ましていた薬ですが、友人が教えてくれたのですが、精力を抑制する薬だったそうです。あのねレナが飲まずにベッドに隠していた薬が出てくる場面があるのですが、真っ青な色なの。私、一瞬、あのバイアグラかと思っちゃった。同じ色なのよ。精力を強くする薬も精力を抑制する薬も真っ青って、笑ってしまいました。何で海外では精力というと青なのかなぁ。不思議です。

 

バイアグラと言えば、一昔前、良く海外のお土産でコッソリ持ってきて配っていたオッサンが居たなぁと思い出しました。偽物もあるそうで、その違いは判らないけど、男性方、みんな大喜びでしたよ。マシンガンのようになるとか大騒ぎで、”おいおい、私も居るんだけど!”って何度も怒った覚えがあります。今、あんなことをしていたら、セクハラで訴えられるだろうなぁ。建築屋は、こんなゲスな話ばかりです。(笑)

 

 

話戻して、実話の映画化としては、これは凄い話だと思いました。私は、超!お薦めしたいと思います。南米チリでは、それほど昔では無い頃に、こんな酷いことがあったのだと、知って欲しいと思いました。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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