「ニュースの真相」CBSという看板でニュースを流すなら責任を取らなければならないのは当たり前。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ニュースの真相」を観てきました。


ストーリーは、

ジョージ・W・ブッシュ米大統領が再選を目指していた04年、米国最大のネットワークを誇る放送局CBSのプロデューサー、メアリー・メイプスは、伝説的ジャーナリストのダン・ラザーがアンカーマンを務める看板番組で、ブッシュの軍歴詐欺疑惑というスクープを報道する。しかし、その「決定的証拠」を保守派勢力に「偽造」と断定されたことから事態は一転。メアリーやダンら番組スタッフは、世間から猛烈な批判を浴びる。この事態を収拾するため、局の上層部は内部調査委員会を設置し、調査を開始するが……。

というお話です。


ニュース

2004年、米国大統領選挙が始まり、ジョージ・W・ブッシュが再選を目指していました。CBSのプロデューサーのメアリーは、何かスクープが無いかと追っていて、ブッシュの軍歴詐称の疑惑を突き止めます。これはスクープになると、上司に掛け合い、この問題を追い始めます。

伝説的ジャーナリストのダン・ラザーは、メアリーをとても可愛がっており、彼がアンカーマンを勤めるイブニングニュースと60ミニッツⅡでメアリーが撮って来たスクープを報道出来る事を嬉しく思っていて、ブッシュのスクープも報道出来る事を望み、協力を惜しみません。

ニュース

メアリーは、ブッシュのスクープを追うために仲間を集め、証拠を集め始めます。証拠集めをしていると、元空軍兵のバーケット中佐から、当時ブッシュの上官だったキリアン中佐が残していたとされるメモを提供されます。そこには、公の文書には無いが、上官ならではの苦言が並べられていました。ブッシュは軍の訓練に参加していないのに、その評価をしろと上から言われ、困っているという内容でした。

メモと言いながらもタイプ打ちされたもので、キリアンのサインもあります。提供者のバーケットは、そのメモの入手先は言う事は出来ないと突っぱね、話してはくれません。しかし、メアリーたちは、そのメモが重大な証拠だとして尊重し、そのメモが正しいとする証拠を集め、これで確実だというところまで持って行き、ダン・ラザーの番組でスクープ報道を打ちました。


ニュース

選挙中にスキャンダルが流れれば、ブッシュ陣営は打撃を受け、選挙はどうなるのかと思っていると、CBSの報道の方が虚偽報道をしていると刺されてしまいます。キリアンが書いたとされるメモは、タイプ打ちのように見えますが、ワードで打ったものを何度もコピーしたものだとされ、その時代にワード文書はあり得ないとされたんです。


そんなはずは無い、確認したというメアリーですが、どんなに間違いは無いと信じているメアリーですが、その確信が、ボロボロと崩れて行ってしまいます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。


ニュース

この映画、凄く面白いと思いましたが、それがノンフィクションだと言う事にも驚きました。選挙に絡んで、色々な力が動いていると言う事が、如実に現れていて、アメリカって恐いなぁと思いました。結局、利用されてしまったのだろうと思うけど、それを利用したのが、ブッシュ陣営だったのか、ケリー陣営だったのかは、ハッキリ判りません。ケリー陣営っぽくやっていたけど、ブッシュ側がわざとリークして、メモは虚偽だって騒いで、自分の軍歴詐称をうやむやにしたのかもとも思えました。


ニュース

そう考えると、本当にマスコミって、危険なものだと思いませんか?利用すれば、いくらでも嘘が本当になり、本当の事が嘘になってしまう。マスコミが、自分たちがゴミ以下だと解っていれば良いけど、プライドとか持っちゃって、正義の味方だなんて思ってしまっていたら、手が付けられません。いつまで経っても、こんな問題が沢山起こってしまいます。いや、起こっているのだと思います。きっと、正義と悪が入れ替えられてしまった事が、腐るほどあるんでしょうね。

メアリーは、経歴も素晴らしく、自分は素晴らしい仕事を山ほどやって来たから、決して間違う事は無いと思っていたんだと思います。プロになってしまうと、どうしても、いつもやっている事だから大丈夫という油断が出てしまって、どこかに抜けが出来てしまうんですよね。私も、いつも同じ事をしているつもりなのですが、どうしても慣れてきてしまうと見落としが出て来ます。どんなに気を付けていても、ダメなんですよね。だから、仲間が必要だし、その仲間には、私を信用しないでくれと言っておかないと間違いが起きるんです。

ニュース

最後の方で、メアリーたちがもがきますが、仕事で失敗をしたら、必ず責任を取らなくてはなりません。上司が言ったからとか、それは私じゃないからと言ったって、そのトップに居たなら、全ての責任を取るのは当たり前。だからこそ、沢山のお給料を貰っているんですから。その給料で自分を売っているんです。だから、文句を言うのは良いけど、決して”私の責任じゃない。”とは言ってはいけません。このメアリーも、そこは弁えていた様で、自分の責任じゃないとは一言も言っていませんでした。素晴らしいです。

ニュース

いやぁ~、この映画、面白かったなぁ。私は、超!お薦めいたします。これ、なんで単館でしかやってないの?もっと、やれば良いのに。レイトショーとかで、シネコンでもやってくれれば、もっとみんな観るんじゃないかしら。社会人は観るべきですよ。TOHOシャンテは、満杯でしたよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ





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