「魔法使いの嫁 星待つひと:前篇」を観てきました。
ストーリーは、
身寄りもなく希望もない孤独な少女で、悠久の時を生きる魔法使いエリアスに金で買われ、弟子として、そして花嫁としてエリアスの家に招き入れられた羽鳥チセ。彼女が魔法使いと出会う以前の物語を描く前日譚。
というお話です。
羽鳥智世は、子供の頃から不思議なモノが見えていて、親類縁者にも煙たがられ、父と弟は去り、母親は娘を残して自殺してしまう。もう生きる気力が無い智世は、人身売買の業者に利用され、売られてしまいますが、智世を購入したのはエリアスであり、彼は魔法使いで、思ったより悪人ではないようです。
魔法使いに買われた智世は、どうなるんだろうと思っていたら、エリアスは、彼女を弟子にすると言い、行く行くはエリアスの嫁にする為に購入したらしいとのこと。智世は、実は「夜の愛し仔(スレイ・ベガ)」と呼ばれる珍しい人間族であり、蜂で言う女王蜂らしいということが解ります。そんな智世を弟子としたエリアスは、とりあえず、魔法使いに必要な道具を集めて送ってもらいます。
エリアスに買われた智世は、エリアスの元で魔法の勉強をしながら、新しい生活に慣れて行くのですが、魔法使いの勉強の為に送られてきた道具の中に、日本の絵本が混ざっている事に気が付きます。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
ここまで解説をしたのですが、ゴメンナサイ、これ以降の話は、次の映画の内容になります。実は、映画は、とても短くて、この導入部しか描かれていません。これ、ネタバレになっちゃうのかな。だって、いくら何でも、短すぎませんか?導入部だけの映画って、どーなんだろう。
私は、原作漫画を持っているので、何となく、内容も解っていたし、許せましたが、これ、智世が買われる部分も、ほとんど描かれていないし、アニメとしても、これだけ?って言うくらいしか描かれていないんですよ。他の部分は、編集者やアニメの制作者のインタビュー形式ばかりで、ほとんどアニメの部分が無かったんです。ちょっと驚きました。お金を取って上映しているのに、これって何なんだろう。
映画として上映するなら、もう少し、内容に関して描いて欲しかったな。この切り方だと、どうしても、本当だったら1本で上映するような内容のものを、無理やりに3本に切り離して、お金を集める為に分けて上映しているとしか思えないんです。
ハッキリ言いまして、申し訳ないけど、原作と一緒にDVDを購入した方が得だとしか思えません。1本を観るのがが1000円でしょ。前中後編としてDVDで原作と抱き合わせで販売するとして、誰かが購入して貸し借りした方が全然お得ってことでしょ。ちょっと酷いなと思ったのは私だけなんだろうか。
確かにアニメは美しいです。とても絵が美しいし、気を使って作ったと思うのですが、さすがにこれで1本1000円取るのは酷いかなって思ってしまいました。だって、TVアニメの30分無いものと同じですよ。うーん、美しいので、次も観たいんだけど、がまんしてDVDが出るのを待った方が良いのかと思ってしまいました。
内容は、原作には無い、智世がエリアスの所に来る前の、母親が亡くなって、辛い時期を過ごしていた時代のお話が描かれています。きっと、中篇、後篇で、もっと色々描かれるのかな。今回は、そのお話に入る手前までのお話なので、何とも感想がありません。
私は、まぁ、お薦めしておこうかな。映画としては、全く、内容が無いので(導入部だけなので)、どう評価して良いのか分かりませんが、確かに映像は美しいです。美術は、原作漫画にあるものが、そのままアニメになっているようなので、満足が出来ます。でもね、内容は、まだ入り込んでいないんです。それを解って、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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