「ロング・トレイル!」の試写会に連れて行ってもらいました。
ストーリーは、
かつて紀行作家として世界各地を旅したビルは、現在は故郷で家族と共に穏やかな毎日を送っていた。そんな日常に物足りなさを感じたビルは、全長3500kmにおよぶ アパラチアン・トレイルを旅することを思いつく。40年ぶりに再会した破天荒な友人カッツと一緒に出発したものの、予想外のハプニングが次々と2人の身に降りかかる。
というお話です。

紀行作家のビルは、ヨーロッパで活躍していたのですが、晩年、故郷のアメリカに戻り、ほとんどリタイアのような生活を送っています。時々、以前に書いた本の解説などでTVなどにに呼ばれること以外、ぼんやりした退屈な日々を送っていました。

ある日、近所を通っている長距離の自然歩道アバラチアン・トレイル3,500kmに気が付き、ふと、やってみようかという気になります。既に、旅を辞めて随分になるのですが、やると決めたらやるのがビルであり、息子に付き添って貰いアウトドア用品店にて、テントなどなど、必要なものを取り揃え、準備を始めます。すると、妻のキャサリンが、1人で行くなら危ないから行かせないと言い出します。仕方なく、古い友達に電話をするのですが、誰もが、もうロングトレイルなど無理だからと断ります。これは出かけられないかなぁと思い始めたところに、古い友人のカッツが電話をしてきて、足が悪いけど行きたいと言ってきます。

メデタク2人で出発出来るようになったビルは、カッツと共に、アバラチアン・トレイルの出発点に到着します。そして、歩き始めます。最初は、久しぶりの旅に楽しさと嬉しさを感じているのですが、段々と疲れてきて、身体の衰えを感じ始めます。同じようにトレイルをしている、若い男性や女性に心配されながらも、頑張って先を急ぐのですが、様々な困難が立ちはだかります。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

お年寄りが頑張っちゃう映画なのですが、これを観たら、なんとなく、頑張るのも良いけど、無理するよりも、自分の今の現状を受け入れて、自分に出来るところまでで納得する事が大切なのかもしれないなって思いました。何歳になっても、無理して、若い人と同じように頑張っちゃおうとするお年寄りって居るでしょ。でもね、衰えているんだから、それなりに、自分の年齢に合ったところで満足をすると言う事を受け入れないとね。周りから見ていても、見苦しく見えますもん。

私も、もうオバサンなので、無理して若い子と張り合おうなんて一切思いません。自分だって、若い頃があって、それなりに楽しんだのだから、今は、今の年齢の楽しみ方をするのが一番でしょ。若い頃と同じ事をやっていてどーすんの。ちゃんと年齢を重ねて、成熟した大人になったんだから、大人の楽しみをするのが正しいよね。

ビルも、最初は、若い人達に負けないように頑張っているんだけど、カッツを見ていて、その無謀さに気が付いて行くんです。そうです、人の振り見て我が振り直せって事なんです。無理をしたって、何の意味も無いと言う事に気が付くんです。今の自分たちには、何が合っているのか、何がしあわせなのかって事を考えると、若い人と同じ事をしても、何も得るものが無いんです。もう、既に沢山の経験をしている人間にとっては、用の無い事ばかりなんです。
自分の今に必要な事を見つけるのって難しいとは思いますが、若者と同じ事をするのではなく、今までの経験と知識を総動員して、今、出来る事を模索して行く事が、これからの生きる道なのではないかなって思いました。

私は、この映画、まぁ、お薦めしたいかなと思います。これは、年配の方向けかな。若い人には、この映画の味が、あまり分からないのではないかなと思います。でもね、ロング・トレイルって、面白そうだなって思いました。ま、私はやらないけど、でも、楽しそう。私、山登りとか、好きじゃないんです。何で苦労して登るのか、意味が分からない。ま、そんな私でも、この映画、楽しめたので、ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。

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