「レジェンド 狂気の美学」を観てきました。
ストーリーは、
1960年代初頭のロンドン。貧しい家庭で生まれ育ったレジーとロニーのクレイ兄弟は、手段を選ばないやり方で裏社会をのしあがり、アメリカのマフィアとの結託や有力者たちとの交流を深めることでイギリス社会に絶大な影響力を及ぼしていく。そんな中、部下の妹フランシスと結婚したレジーは彼女のために足を洗うことを決意し、ナイトクラブの経営に力を注ぐようになるが……。
というお話です。
レジーとロニーのクレイ兄弟は、双子でそっくり。彼らは、裏社会のドンとして、１９６０年代のロンドンで力を広げていました。力で他のギャングを押さえつけ、貧しい地域に住む住人たちは、彼らに守ってもらい、その暮らしを安定させていました。警察からは目を付けられ、監視をされていましたが、その町は、彼らのものと言って良い状態でした。
ある日、レジーは、自分の運転手の妹・フランシスと運命的な出会いをして、恋に落ちます。彼女を手に入れる為に、マフィアとしての裏の仕事から抜けて、ナイトクラブの経営などをし始め、順調になるのですが、弟のロニーはそれが気に食わず、邪魔をしてばかり。ロニーは、ちょっと変わっていて、癇癪を起すと手が付けられないほど凶暴になるような男でした。
警察は、クレイ兄弟を目の敵にして、あるクラブを力で買収しようとした件でレジーを逮捕し、刑務所に入れてしまいます。短い期間ですが、刑務所にいる間は、ロニーがクレイ兄弟のシマを守っていて、ナイトクラブをメチャクチャにしてしまいます。戻って来たレジーはとても怒り、兄弟喧嘩になるのですが、兄弟で殺し合う事は出来ず、また、元のように、表向きはクラブのオーナー、裏ではマフィアとして活動を続け始めます。
ロンドンのクレイ兄弟のシマでカジノをやりたいと言うアメリカマフィアと手を組み、手を広げて行くクレイ兄弟。レジーもマフィアから抜けられなくなり、仕事も忙しくなり、フランシスの為に真っ当な仕事をするという約束は破られ、2人の仲に段々と亀裂が入って行く。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
うーん、トム・ハーディの二役、ステキでした。マフィアながらも、結構、真っ当な考え方のレジーと、トンデモナイ、ちょっと”キ”が入ったロニーの、両方を1人でやっているのに、全く違う人物に見えて、面白いんです。見た目も、違って見えてきてしまって、レニーはイケメン、ロニーはちょっと太ったオッサン的に思えてしまい、とても不思議でした。
このクレイ兄弟、実在の人物なんですね。ロンドンで活躍？していたマフィアらしいのですが、その地域の人々には愛されていたようです。だけど、やっぱりマフィアだから、悪い事も沢山していたし、マフィア同士の抗争みたいのもあったようなんです。1960年代と言ったら、今から50年位前かしら。そう思うと、それ程、遠い昔では無いような気がしますが、観た感じは、すごく昔に見えました。
レニーは、フランシスの為に、マフィアを辞めようとするんだけど、簡単には抜けられないんです。だって、ロニーは辞める気は無いし、狂犬のロニーを止められるのはレニーしか居ないんですよ。母親に、ロニーの面倒を見るように、お兄さんだから言われていたんだと思うので、どうしても足を洗えなかったんでしょうね。だって、マフィアを辞めたら、それほどお金も入ってこないし、贅沢な暮らしは出来なくなりますもん。でも、フランシスは、贅沢な暮らしを望んでいなかったっぽいんだけど。
そんな２人ですが、とっても愛し合っていたと思います。でも、ボタンの掛け違えと言うか、周りが２人に平穏を与えてくれなかったというのが、正しいのかな。とても可哀想でした。普通の夫婦なら、こんな事は起きなかっただろうけど、仕方ないとしか言えません。
ロニーは男色で、イケメン男性を侍らせているのですが、その筆頭に居たのが、あの”キングスマン”の主演だったタロン・エガートンが居て、イケメンぶりを見せていました。タロンくん、可愛いよね。キングスマンの２作目も楽しみです。
私は、この作品、超！お薦めしたいと思います。これは、トム・ハーディの魅力爆発ですよ。トムさんが好きな方には、とっても良いと思います。もちろん、私も大喜びでした。でも、単館系の映画が苦手な人には、ちょっと退屈になるかも知れません。そんな内容でした。あ、イケメンは多いから、イケメン狙いで行くのも良いかな。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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