「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」の試写会に連れて行って貰いました。
ストーリーは、
脚本家トランボはハリウッド黄金期に第一線で活躍していたが、冷戦の影響による赤狩りの標的となり、下院非米活動委員会への協力を拒んだために投獄されてしまう。釈放された後もハリウッドでの居場所を失ったトランボは、偽名を使用して「ローマの休日」などの名作を世に送りだし、アカデミー賞を2度も受賞する。逆境に立たされながらも信念を持って生きたトランボの映画への熱い思いと、そんな彼を支え続けた家族や映画関係者らの真実を描き出す。
というお話です。
映画の脚本家・トランボは、とても良い作品を書くと評判で、ハリウッドの第一線で活躍していましたが、アメリカとソ連の冷戦下、共産主義を推奨していたトランボは、赤狩りの標的となってしまい、ちょっと協力を拒んだことで逮捕されてしまいます。
釈放されても、ハリウッドの俳優や監督、脚本家などの組合からはじき出され、仕事をさせて貰えない日々が続きます。このままでは、家族共々、飢えてしまうと思ったトランボは、偽名を使って、ハリウッドの脚本を引受け始めます。色々な監督に声をかけて、安い値段でガッカリさせない脚本を書いてやると言い、偽名を納得させて、脚本をどんどん書いていくトランボ。そんな作品の一つ「ローマの休日」がアカデミー賞を貰い、他にも、何作もハリウッドの名作と呼ばれる作品を書いていきます。

段々と噂が広がって行き、コラムニストのヘッダ・ホッパーの耳にも入り、トランボたちを赤狩りした組合からの圧力がかかるのですが、偽名なので、どれがトランボなのか分かりません。ヘッダは、トランボに近づき、どんな作品があなたの作品なのかと聞くのですが、トランボは、素晴らしい作品は全て自分が書いたかも知れないとしらばっくれます。
その内、段々と赤狩りも影を潜め、トランボは、娘に促されて、幾つもの作品を偽名で書いている事を告白し、オスカーを改めてトランボとして受け取る事となる。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
1930年代後半から1970年代まで、この赤狩りというのがあって、共産主義的な思想を持つ人々は、ブラックリストに乗せられて、いつも監視をされていたようですね。まぁ、スパイも横行していた時代らしいから、仕方ないのかも知れないけど。共産党と言いながらも、日本の共産党と同じで、共産主義にするべきだと強く主張している訳では無く、誰もが、同じ仕事をしたなら、同じだけの報酬を貰うべきだと言う事を主張していただけのように見えました。

まぁ、分からないでも無いんだけど、でもね、同じ仕事なら、同じ報酬っていうのって、私は、納得がいかないんですよ。私、ある省庁で仕事をしていた時があるんだけど、仕事中に床屋に行ったり買い物に行って、残業してお金を貰っている人と、仕事中に目一杯仕事をして定時で帰る人とが居て、同じ仕事をしているのに、残業をしている人の方がお金が多いんですよ。おかしいでしょ。能力があって、決められた時間にキッチリ終わらせた人に沢山報酬を上げるべきだよね。だって、仕事中に遊んでいるんだから。
仕事って、この仕事をしたらいくらと値段を決めるべきなんです。能力があれば5時間で出来るし、能力が無ければ10時間かかる。能力が無い人が、少ない報酬になるのは当たり前。努力していないんだから。沢山お金が欲しければ、自分のスキルを上げて、短時間で効率よく正確な仕事をすべきなんです。そこら辺が、共産主義的な考え方はダメだよね。日本って、仕事は共産主義的だから、本当にやる気無くすのよ。サボっていても同じお金なら、私だってサボるわよ。そんな会社ばかりだから、私は、自分で会社を始めたんだけどね。
だから、私は、このトランボさんが言っていた事には賛同出来ないけど、でも、だからって、そういう考え方の人を迫害して、仕事をさせないというのは、間違っているよね。対当に仕事をしながら言い合うのが普通じゃないのかな。やっぱり、この映画組合のやっている事はおかしいと思いました。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。これは映画好きな方が観ると良いかな。単館系の映画なので、王道映画が好きな方は、退屈だと思います。でも、映画が好きで、ハリウッドの黄金時代の映画を良く観ていた方には、良いんじゃないかなぁ。私は、トランボの作品を聞いても、ハッキリ言って、ほとんど判りませんでしたが、まぁ、こんな事がハリウッドであったんだということで楽しめました。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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