「ふきげんな過去」を観てきました。
ストーリーは、
北品川の食堂で暮らす女子高生・果子の前に、18年前に死んだはずの伯母・未来子が突然やって来た。ある事件を起こし、前科持ちとなってしまった未来子の登場に、慌てふためく家族。そして、果子は自分の部屋に図々しく居候する未来子にいら立ちを隠せなかった。退屈に思われた果子の夏が、自分が本当の母親だという未来子の出現によって、特別な夏へと変わっていく。
というお話です。
女子高生の果子は、ちょっと変わっている女の子。北品川の豆料理店の娘であり、そこには、父母以外に、祖母が住んでいて、毎日のように、叔母と従妹がやってくる。毎日、豆を剥き、学校へ行き、面白く無い毎日。夏休みのある日、18年前に死んだと言われていた伯母の未来子がやってきます。家族は、みんな、”あれ?生きてたの?”と言い、あきれた様子で見ています。
未来子は、ある事件で警察に追われる身となってしまい、姿を消して、そのまま、死んだことになってしまったらしいのです。しかし、生きていた未来子。警察に見つからないように、静かに身を隠している未来子ですが、なんやかんやで、騒ぎになっていきます。
果子は、いつも喫茶店で勉強をすると言って出て行くのですが、喫茶店では、ほとんど勉強などせずに、カッコ良くて不思議な男性が気になっていて、その人を見ているんです。本を読んでいる振りをしながら、彼を監視する果子。そして、ある日、彼の後を付けて行くと、マンションの前で、彼に声をかけられ、あれ?と思いながらも、彼の部屋に通されます。
僕は未来から来たとか、訳の分からないことを言う男を不思議に思いながらも、そのまま、何も無かったかのように、日常生活に戻る果子。しかし、彼女の日常に未来子が入って来てから、何か落ち着かない気持ちになってしまっています。それは、自分の母親が未来子ではないかと、何となく感じていて・・・。後は、映画を観て下さいね。
うーん、この映画、キャストはとっても良いんですけど、イマイチ、つかみどころが無くて、どう解釈して良いのか、ハッキリしませんでした。途中で眠くなっちゃうし、爆弾を作ったり、川にワニが居ると言ったり、人が空間移動をしたように見えたり、なんだかねぇ。
自分を育ててくれた人が父と母だと思っていた果子が、未来子が現れて、生活して行くうちに、何となく、この人が自分の母親なんだって気が付いて、色々、複雑な大人の事情を知って行き、成長するって話なんだと思うのですが、ちょっと、解りにくいかなぁ。余計なものでは無いと思うのですが、観ている方としては、気になる物が多過ぎて、何が重要で、核心を突いているのか、難しいんです。
キャストが良かったので、楽しめましたが、観終わった今でも、あれは何だったんだろうというものが、いくつか残っています。何度も観れば理解出来るのかしら。でもね、映画って、何度も観て理解するものではないんですよね。一度で理解出来て、そして、もっと知りたいと思って、再度観に行くというのが正解だと思うのですが、最初から、何度も観て貰うのを想定しているのは、ダメだと思うなぁ。
キャストが良いので、楽しめるとは思いますが、ストーリーは、イマイチだと思います。私は、まぁまぁ、お薦めしても良いかもしれないなぁというくらいかな。楽しめなくは無いのですが、理解が出来ない事が多いです。まぁ、それでも良いのですが、ちょっと寂しい気持ちがしました。気になったら、ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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