舞台「ただの自転車屋」を観てきました。
劇団東京乾電池の創立40周年公演です。
ストーリーは、
人口およそ400人足らずの鹿児島県の離島の町。その年も猛暑。島に何軒かある民宿の二階の一室。ここに酔狂にも映画監督の伊丹久作(綾田俊樹)と脚本家の能登寛(ベンガル)がいわゆる「缶詰」で次回作のシナリオを書くためこの島に滞在することになった。その初日、エアコンが故障して修理屋の藤村大造(柄本明)が呼ばれたところ。本業は自転車屋なのだが、小さな町ゆえ、こういう修理もやるらしい。とはいえ、電気関係の修理に慣れているわけでもなさそうで、脚立の上に立ち、天井近くの壁に取り付けられた旧式のエアコンを腕組みしながら睨んでいる…
というお話です。

離島に休養に来た映画監督と脚本家とそのアシスタント。彼らの滞在する部屋のエアコンが故障して、冷房が出てこない。直ぐに電気屋が来て、修理をしてくれているはずなのですが、いつまで経っても直らない。暑いんだけど、どうにかならないのかと騒ぐ2人に、電気屋は「私は自転車屋なんですけどね。」と話す。
はぁ?じゃ、修理出来ないじゃんって言うと、電気工学科を出ていて、解るんだと言うんですけど、見るからに古いエアコンが直るとは思えない。その内、天候が悪くなり、外は嵐の様相を帯びてくる。古い旅館は、ガタガタいってくるし、おーいって感じで、危なくなってくるんです。そして・・・。
と、こんな感じなんですが、まぁ、マジで大笑いしましたよ。もう、40周年なんですね。と言っても、私が演劇を観るようになったのは、ここ最近なので、昔の事は全く知らないのですが。でも、柄本さんもベンガルさんも綾田さんも、今、既に大御所と言われる役者さんですし、TVや映画でも、出ていない日が無いくらいの勢いで出ていらっしゃいますので、もちろん、知っていましたよ。特に、柄本さんの息子さんたちのファンなので、大好きです。

今回の「ただの自転車屋」は、普通のオジサンが3人集まって、うだうだ話しているんだけど、段々と変わって来て、どうなっちゃうのかなぁと思っていたら、何だか、後ろに控えていたアシスタントらしき人がネックだったっていう話なんです。あんたが、この島に休暇に来ることを薦めたんかいっ!て感じでしたね。
3人の掛け合いは、さすが40年と思わせるような、もう、本当に台本どおりにやってるんですか?っていうほど、彼らのものになっています。マジでリゾートで休暇楽しんでるんじゃないんですか?って思ってしまうほど自然で、大笑いしてしまうようなエピソードが盛りだくさん。そして、途中で入るアドリブが、何ともイイんです。
私が観に行った時は、2公演ある日だったようで、もう、次の回、辛いっておっしゃっていて、大笑いしてしまいました。何でそんなに可愛いんですかっ!(笑)

この舞台は、いつまでも観ていたくなるような、そんな舞台で、内容はともかく、彼らの舞台を観た後は、なんか、ほっこりするような、そんな安心感を与えてくれるものでした。これは、ぜひ、観るべきです。私は、超!超!超!お薦めしたい舞台です。まだ、これから地方公演があると思うので、もし、お近くでしたら、ぜひ、観に行ってみて下さい。予定を観ると、東北と北海道をまわるようです。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
東京乾電池 http://www.tokyo-kandenchi.com/
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