【フランス映画祭】「めぐりあう日」本当の親を探して悩んだ末にたどり着いたのは・・・。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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フランス映画祭で「めぐりあう日」を観ました。


ストーリーは、

北フランスの港町ダンケルク。産みの親を知らずに育った理学療法士のエリザは、自身の出生を知るために、息子ノエを連れてパリから引っ越して来る。だが、実母が匿名を望んでいるために、なかなか手がかりがつかめない。そんなある日、ノエが通う学校で働く中年女性アネットが、患者としてエリザの療法室にやって来る。2人は、治療を繰り返すうちに、不思議な親密感を覚えるようになるが…。

というお話です。


めぐりあう

港町ダンケルクに住むエリザは、養子として育ち、パリに夫と息子と暮していたのですが、夫との仲が上手く行かなくなり、息子のノエを連れて、パリからここに引っ越してきたんです。彼女は、理学療法士であり、理学療法を行いながら、この地で自分の本当の母親を探そうと思ってきたんです。

自分のルーツを探りながら、実母を探していくのですが、実母は、匿名を希望していて、名前を教えてもらう事は出来ません。仕方なく、他の手がかりをたどって、母親ではないかと思われる女性に問い合わせるのですが、子供を産んだ覚えはありませんとの返答しか来ず、母親探しは、絶望の内の終わりそうになって行きます。

めぐりあう

ある日、エリザの治療を受けに来た女性患者であるアネットが気になり始めます。彼女は、学校で働いていて、エリザの息子・ノエの学校での事を心配している事を知ります。そして、彼女は、ノエの友人関係が悪いとエリザに話すのですが、エリザは他人に口出しして欲しくないと言い、二人の仲は、ギクシャクしてしまいます。しかし、エリザは、何か気になり、調べて行くと、アネットがもしかしたら自分の母親ではないかという事に気が付きます。そして、アネットと、その家族に話を聞くのですが、誰も、アネットが子供を産んだ事実は無いと話します。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

めぐりあう

本当の親を知らない女性が、本当の家族を探しながら、本当の自分も見つめ直していくというお話です。確かに、もし、自分が養子だったら、本当の親に会ってみたいと思うかも知れません。でも、必ずしも、それが幸せだとは限りませんよね。だって、何か問題があったからこそ、養子に出した訳だし、本当に望まれて喜ばれて産まれて来たなら、養子に出していないと思うんです。

めぐりあう

だから、本当の親を探すのは良いけど、酷い現実があることも覚悟して探さなければね。出ないと、自分が傷つくことになってしまいます。このエリザは、一応、どんな現実があっても受け入れる覚悟はして、親を探し始めたのだと思いますが、相手にも都合がありますから、拒絶されたら、そこで引いた方が良いんじゃないかなぁと思いました。無理やり、自分の母親なんじゃないかって突撃されても、相手は困るよねぇ。だって、もし、子供が心配な親なら、子供が探し始めた時点で、自分から名乗り出ると思うんだけどね。そうでなければ、やっぱり引くべきだと思ったんですが・・・。


めぐりあう

でも、養子の気持ちは、私は、良く解りません。だって、いくら考えてあげても、経験が無いんですから、そりゃ、無理ですよ。養子であった監督ならではの考え方が、この映画には入っているので、これが現実なのかも知れませんね。何があっても、やっぱり、自分の親に会ってみたいと思うのかも知れません。


めぐりあう

この映画、私は、お薦めしたいと思いますが、普通に育ってきてしまった私には、完全に理解しきれたとは思えません。この心理描写は、難しいなぁと思いました。どうしても、無理やり探すとか、自分の息子にあたるとか、なんか、そういう行動が理解しきれなくて・・・。でも、映画としては、繊細で良い内容だったと思います。ぜひ、観に行ってみてください。7/30に公開です。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ


めぐりあう

今年のフランス映画祭は、この2作品しか観ませんでした。時期も悪いし、どうせ直ぐに公開する作品ばかりだし、ゲストが来るからと言うだけで行く気持ちになれず、どーも、気持ちは離れ気味。以前は、一気に、フランス映画が何作も観れるからと思っていたのですが、値段も高くなったし、チケットも取り難いしね。来年、何か魅力的なイベントがあれば行っても良いかなと思いますが、このままだったら、止めてしまうかも。うーん・・・。





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