「貞子vs伽椰子」の試写会に行ってきました。4DXだったのですが、まぁ、いいかって感じかな。
ストーリーは、
その映像を見ると貞子から電話がかかってきて2日後に必ず死んでしまうという「呪いの動画」を見てしまった女子大生の有里。そして、入ったら行方不明になるという「呪いの家」に足を踏み入れてしまった女子高生の鈴香。共に呪いをかけられた2人を救うために立ち上がった霊媒師の経蔵は、貞子と伽椰子を戦わせるという秘策に打って出る。
というお話です。
呪いのビデオを観る事で呪いを受けてしまうという「貞子」の都市伝説。あまり間に受けている人は居ないまでも、大学の授業で、人間の心理を勉強する題材として話が上がり、森繁教授は、もし、そんなビデオがあったら持ってきて欲しいと学生に呼びかけます。授業などほとんど聞かずに寝ていた有里は、友人の夏美にビデオをDVDにダビングして欲しいと頼まれ、電気機器関係に強い有里は断れずに、夏美を連れてリサイクルショップに行きます。そこで、ダビングをする為に安いビデオデッキを購入し、家に帰ります。
家に帰って、ビデオデッキを接続しビデオを入れようとすると、既に、デッキの中に1本のビデオが入っていました。何だろうと観てみると、そこには”貞子”の映像が。これは呪いのビデオだと分かり、直ぐに森繁教授の所へ持って行きます。驚いた教授は、お祓いなどをしている霊媒師に連絡を入れて、ビデオを観てしまった夏美を助けるべくお祓いを頼むのですが、”貞子”の呪いは普通の霊媒師に溶けるほど弱い者では無く、霊媒師は殺されてしまいます。そして、その霊媒師が自分より強い霊媒師・常盤に連絡を入れておいてくれたので、そこへ、常盤がやってきます。
常盤は、霊気を感じ取る盲目の珠緒と一緒に行動しており、有里に”貞子”の呪いは、簡単には解くことが出来ないと話します。そして、珠緒が感じ取った”伽椰子”の呪いが、近い場所にあるので、それを使って、貞子を倒そうと考えます。
”伽椰子”は、呪いの家の隣に越してきた女子高生の鈴花を呼び寄せようとしており、”俊雄”と共に、呪いの家で罠を張っています。そして、その呪いに呑まれそうになった鈴花を、常盤が助け出し、このままでは、呪われた鈴花も有里も死ぬことになるので、それを回避する為に、”貞子”と”伽椰子”の呪いをぶつける計画を建てるですが・・・。後は、映画を観て下さいね。
やっぱり、化け物と化け物の対決って、笑えるわねぇ。そんなキモいもんをぶつけるって、もう、完璧にどーでも良いって思ってんでしょ、常盤さん=安藤くん。(笑)もう、とにかく、恐そうに作ってあるのですが、どうしても、笑いが出てしまい、特に、”俊雄”くんが首をかしげる場面とか、もう、ウケを狙っているとしか思えず、大笑いしてしまいました。そんなにおちゃめにレロレロされたら、オバサン、吹き出しちゃうよ。
特に、今回の試写会は、4DXだったので、椅子は動くは、風が来るは、足をサワサワされるは、匂いは出るわで、なんだかなぁと笑っちゃうんです。音もドーンとか来るんだけど、何故か、チャチに感じてしまい、笑えてしまうんですよね。
貞子も伽椰子も、相変わらず貪欲に人を呪い殺していくのですが、折角、ぶつかるんだったら、以前は人間だったという部分を、少し出してみた方が恐さが増したと思うんですけど。完璧にバケモノとして出て来ていて、考えも何も無いんです。既に、2人とも思念の塊だろうから、ドーンとぶつかっても悪いとは言いませんが、そうなっちゃうと、もう、怪獣映画なのよ。技術も考えも何も無いの。怨念とかも、そこに無くなっちゃって、ただ、獲物を追うバケモノが2匹居る事になっちゃっているんです。
貞ちゃんは、最初の頃は悲しい女性の怨念として出て来て居たのに、そんな事、今は、微塵も無いもんね。伽椰子は、ま、最初からバケモノじみていて、ストーカーから怨霊となったような所があるから、それほど考えは無いんだろうけど、でも、”俊雄”くんっていう息子が居る訳でしょ。せめて、息子を可愛がっているような様子くらい、見せても良かったんじゃないかな。ただ、親子でバケモノっていうのでは、魅力が無くなって行ってしまいます。
呪いの対決なんですけど、只のバケモノ対決でしたね。だって、何故か、あんなにそれぞれが大騒ぎになるような殺人を沢山引き起こしているのに、巷では、それほど話題になっていないような感じになっていて、鈴花ちゃんだって、引っ越してきても、そんなニュースは知らなかったようだし、あまりにも都合よく、近所に貞子と伽椰子が居るんです。そんなに近くにあったら、もっと以前にもニアミスがあったっしょ。わざわざ、家の裏に井戸まである始末で、もう、その為だけにセッティングしたとしか思えない設定でした。せめてもう少し、本当っぽくやって欲しかった。
ま、イロモノとして観に行く分には、楽しめると思いますよ。私は、お薦めしたいと思います。怪獣映画だと思えば、とっても楽しめます。恐そうに作ってはありますが、ハッキリいって、恐くありません。だって、貞子も伽椰子も、もう、解った動きしかしないんですもん。走るゾンビより、よっぽど可愛いっす。ぜひ、アトラクションとして楽しむために、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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