「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」を観てきました。
ストーリーは、
瀬戸内海の小さな島で、半年の間に6体の身元不明の死体が流れ着くという怪事件が発生。その話に興味を抱いた御手洗は現地に飛び、死体が広島県福山市から流れ着いたことを突き止める。しかしその後、外国人女性の変死や、滝つぼに目と口をふさがれた男女が拘束されるといった奇妙な事件が続発。御手洗は絡み合う事件の真実を探る。
というお話です。
瀬戸内海の小さな島の海岸に、半年の間に6体の身元不明の死体が打ち上がるという事件が起きます。ある大学で教鞭を取っている御手洗潔は、IQ300以上の天才であり、警察がお手上げの事件を脳科学者の立場から推理し、解決しています。今回、御手洗の親友である小説家・石岡に新作を書いて貰いたいという雑誌記者が、小説を書くには御手洗に事件を解決して貰わないと、書く題材が無いから書けないと言われ、雑誌記者が、まず、事件を解決して貰う為に、御手洗の所に訪ねてきます。
雑誌記者のみゆきが持ってきたいくつかの事件の中から、6体の身元不明の死体が流れ着くという事件をチョイスし、御手洗は瀬戸内海の島に行く事にします。地元警察の話を聞き、その地域の海流の状況を見て、死体が広島県福山から流れ着いたことに気が付きます。そして、福山では、外国人の変死事件が起こっていて、そちらも解決してしまう事に。
そんなバラバラな事件が、ある会社で繋がっている事に気が付きます。そこに福山の星籠伝説が関わって来て、伝説の研究者に話を聞きながら、その地域で起きている事件と、過去にあった開発においての出来事が複雑に絡み合って、そこに深い復讐の根がある事に気が付き、一つ一つ、謎を紐解いていくのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。
うーん、これ、TVのスペシャルドラマで良かったんじゃないですか?わざわざ、映画でやる必要ってあったのかな。まして、これ、探偵ミタライっていうシリーズものでしょ。それだったら、TVで何作かスペシャルを作ってから映画にするべきじゃないかなと思いました。だって、この話って、探偵ミタライの1作目じゃないですよね。ミタライの事件を書いているという小説家の石岡は出てこないし、まして、どうしてミタライと石岡が事件を小説に書くという関係性になったのかなど、全く、この映画では出てこないので、今一つ、物足りないんです。
玉木さんのミタライ役は、天才的に頭が良い学者で探偵っていう設定で、とても合っていたし、アリスちゃんも可愛くて、良かったですよ。他にも、吉田さん、要さん、などなど、色々な方が出演されていて、結構、キャストは良い人を集めていたんですけど、この話を2事件で簡単に片付けるというのが、そもそも、難しかったのかなぁ。説明で理解は出来たけど、あまりにも推理も駆け足で、どこが重要なのかっていうのが、伝わってこないんですよね。もちろん、その地域の過去の事件が問題なんだと思うけど、なんか、そんなに重要っぽく無かったんですよね。
嫌いな題材では無いし、推理モノは面白いはずなんですけど、映画だと、それがあまり伝わってこなかったなぁ。原作は人気だそうなので、面白いんだろうけど、こんな風に映画になってしまうと、ちょっと残念ですね。同じシリーズでも、もっと2時間で分かり易い推理のものとか、この原作でも、脚本を少し変更して、沢山ある要素を、減らしてみるとか、何か出来たんじゃないかなと思いました。
私は、この映画、あまりお薦めは出来ないかな。だって、そんなに面白いと思えなかったんですもん。名前だけしか出てこない小説家も居たりして、どーも、シックリ来なくて、私はダメでした。ゴメンナサイ。これ、原作を読んでから、原作の付属映画として観たならば、もっと楽しめたのかも知れません。気になったら、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海|映画情報のぴあ映画生活
- 星籠の海(上) (講談社文庫)/講談社
- ¥950
- Amazon.co.jp
- 星籠の海(下) (講談社文庫)/講談社
- ¥価格不明
- Amazon.co.jp
- 御手洗潔@星籠の海(1) (ヤンマガKCスペシャル)/講談社
- ¥610
- Amazon.co.jp
- ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録 コミック 1-3巻セット (モーニングKC)/講談社
- ¥2,100
- Amazon.co.jp