「サウスポー」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
怒りをエネルギーに相手を倒すというスタイルでボクシング世界チャンピオンにまで上り詰めたビリー・ホープ。しかし、自身が起こした乱闘騒ぎの結果、妻を死なせてしまい、さらにはボクサーライセンスまで剥奪されてしまう。失意のどん底にあったビリーだったが、育ての親であるトレーナー,ディックの元を訪れ、過去の自分と向き合いながら、再びリングへ上がる道を模索していく。
というお話です。
ボクシング世界チャンピオンのビリー・ホープ。そこまで登り詰めるには、並々ならぬ努力があり、その地位を維持していました。彼は、どちらかと言うと、一発屋であり、地道にジャブで相手の体力を削いで行くようなタイプではありません。その為、一発を出すまでは打たれっ放しが多く、ビリーがボロボロになるのを見たくない妻のモーリーンは、出来るだけ打たれないでと、いつも試合の前にビリーに伝えます。
そんな2人は、子供の頃から孤児院で育ち、一緒に夢を見て、ここまで来ました。そして、2人には、可愛い娘・レイラがあり、レイラは、とても良い子に育っています。苦労してきた分、これからは、ゆっくりしあわせでいたいと思っていたと思うのですが、あるパーティーで、若手のボクサーに挑発され、妻に屈辱的な言葉を浴びせた事に腹を立てて、喧嘩になってしまいます。激しい殴り合いを止めようとした周りに、銃を持っている人間が居て、撃つつもりは無かったのに、はずみで撃ってしまいます。その弾がモーリーンに当たり、モーリーンは亡くなってしまいます。
最愛の妻を亡くし、全てが手から滑り落ちるように無くなっていき、家も取られて、遂には娘までも取られてしまい、ビリーが立ち直るまで、子供と一緒に暮らせなくなってしまいます。金も無く、ボクシングも出来なくなってしまったビリーでしたが、彼に残っているのは、自分の身体だけ。やはり、何とかして、ボクシングでカムバックして、子供と暮らせるようにしなければと思い、ボクシングコーチのティックを訪ねます。ティックは、ビリーが今まで戦った中で、唯一、ビリーを倒した男を育てた人間でした。
最初は嫌がっていたティックですが、ビリーの熱心な説得により、ビリーのコーチとなります。そして、それまでのビリーの戦い方とは全く違う戦い方を、1から教え込ませていきます。それまで、ガードなんて、ほとんどあって無きがごとしだったビリーのボクシングは、ガードをしながらステップで動くという、新しい戦い方に変わって行きます。

そんなビリーの所に、以前、ビリーのプロモーターをやっていたジョーダンが現れ、モーリーンが死ぬことになった事件の時の相手と戦ってみないかという話を持ってきます。今から6週間後に試合をしようと話をして、ビリーは、ティックと共に、試合に向けて、訓練を始めます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
”あしたのジョー”が好きな私には、もう、ごっつぁんですって言いたくなるほど、しあわせな映画でした。このキャストをそのまま、あしたのジョーに持っていって欲しいっす。あの筋肉と言い、戦い方と言い、実写となったら、やっぱりこうなるよね。力石になるような人は居なかったけど、ジョーと白木陽子は、この2人でベストマッチよね。きっと、あしたのジョーを海外変換したら、こうなるんだろうなぁという典型でした。
とにかく、ジェイクの身体が素晴らしい!お姫様抱っこして貰って、胸に顔を埋めたいっす。もう、レイチェル・ワイズに魂を乗り移らせたいわっ。あ、娘のレイラに乗り移るんでもイイかも。ギュギューってして貰って、幸せかも~!ああー、妄想が広がって、ヤバくなってます。(笑)
話を戻して、ストーリーとしては、とってもシンプルです。でもね、シンプルだからこそ、感動するってあるでしょ。うだうた、こねくり回されて、訳わかんなくなっちゃうよりも、分かり易く、簡単に、要点をギュッと突いてくれる方が、映画としては、まとまるし、楽しめると思うんですよ。この映画は、それが上手く行っていると思いました。まぁ、単純すぎると言われなくも無いけど、いいじゃないですか、娯楽映画なんだから。感動して、楽しめるなら、それで良いと思います。
ティック役のウィテカーが上手い!良い味を出してくれていました。丹下段平ばりに、枯れ感が出ていて、片目が義眼なのよ。でね、貧しい子供たちにボクシングを教えているんです。もう、完璧に段平っしょ。立つんだジョーとは言わないけど、セコンドについてビリーの世話をしている姿は、懐かしささえ覚えるようでした。もー、やっぱり、このキャストであしたのジョーをしてくれよぉ~!
このお話、エミネムの半生がモチーフになっているんですよね。彼は、ボクシングでは無かったけど、音楽で同じような道を辿って来たそうで、それを、ボクシングに置き換えて、映画にしたらしいです。エミネムっていうと、「リアル・スティール」の音楽を思い出すんだよね。「8 Mile」の曲も良かったし、今回の主題歌も良いですよ。ああー、エミネムの曲を聞いていると、頭を振り過ぎて、貧血になるっつーの。
あ、ダメだ。面白かったから、感想が長くなってスミマセン。この映画、私は、超!お薦めしたいと思います。感動と愛が溢れる内容を堪能してきてください。頭を使わなくて良いから、デートには最適だと思いますよ。盛り上がると思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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