「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」を観てきました。
ドキュメンタリーなので、内容は、
「世界侵略」をテーマにしたドキュメンタリー作品。度重なる侵略戦争が良い結果にならなかったというアメリカ国防総省幹部からの切実な悩みを持ちかけられたムーア。そこでムーアは、自身が国防省に代わり、「侵略者」となって、世界各国から「あるモノ」を略奪するために出撃することを提案。ムーアは空母ロナルド・レーガンに搭乗し、ヨーロッパを目指すが……。
というお話です。
その国々によって常識が違い、考え方も違うのだと言う事を追って行くんですが、何処に行っても、アンタの国がおかしいんだよって言われるマイケル・ムーア監督が、とっても笑えました。だって、突撃!隣の晩御飯みたいに強めに訪ねて行くんだけど、話していると、相手は全く間違っていると思っていないし、まして、ムーア監督にとってはアウェーでしょ。だから、全然、ダメダメなのよ。それが何とも面白いんです。
北欧では、刑務所なんて、快適なホテルみたいなんですよ。コテージみたいになっていて、その地域なら自由に出入りも出来るし、仕事もしていて、看守らしき人達は居るんだけど、監視をしている訳では無く、良き話し相手とかになっちゃってたりするんです。そんなんだったら、一度出たら、また戻って来たくて、再犯するんじゃないの?と思うけど、そうじゃないらしいんですよね。不思議でしょ。
あと、どこだったか、年間にトンデモナク多い休暇が与えられて、それも有給休暇だっていうから笑っちゃうでしょ。一体、誰が社会を回しているのかしら。経済の落ち込みとか無いのかね。不思議でした。日本なんて、働いても働いても、給料は少ないし、休みは無いし、文句を言えば辞めていいんですよって言われる訳でしょ。やっぱり、なんかおかしい気がするって思うのは私だけなんだろうか。
この映画、面白いんだけど、だからって、私の中には、ほとんど残っていないんですよ。何故なら、色々な国の常識を見せられても、共感するものが無かったから。休日が多いのは良いな~って思っても、それをしてしまったら、日本経済が破たんしてしまうし、刑務所が自由になったら、この狭い日本で、犯罪が無くならないし、どんなに良いんだぞ~って言われても、全然、説得力が無くて、ダメだったんですよ。
私の脳が、既に、日本の常識に囚われてしまっていて、受容れられないんです。脳を柔らかくって言われると思うのですが、実は、十分に柔らかいと思うんですよね。で、色々な国の常識を、日本に当てはめて、日本人の行動を読むと、どう考えても、上手く行く訳が無いんです。あの”ゆとり”と一緒ですよ。”ゆとり”が良いと思って、海外でやっているような事を取り入れたけど、全く日本がダメになったでしょ。日本という国に生まれた性格だと、海外の常識を当てはめても、上手くハマらないんだと思うんです。
ま、マイケル・ムーア監督の映画って、面白いから、つい観てしまうんだけど、かと言って、私にとっては、大して役に立たないものなので、それほど、感動も無く、ただ、変なオッサンって感じで楽しみました。
私は、まぁ、この映画、お薦めしても良いかなと思います。海外の常識って面白いなぁと、ちゃんと引いて見られる方は、とても楽しめると思いますが、ガッツリ、日本が間違っているとか考えてしまうような方は、辞めた方が良いかなと思います。そういう人は、きっと、ムーア監督の考えている事が読み取れないだろうと思うからです。ドキュメンタリー映画を冷静に、そして引いて観て、笑って楽しめる人には、お薦めしたいですね。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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